2006年01月31日

マイネwie#2「革命」

作画に関しては前シリーズよりも、やや安定しているように思う。設定表が描きやすいラインになったということなのかな(もしかしたら山下喜光氏が起こし直した? いやそんなことはないか…)。

お話の方はというと、学園を-表面的にはゆるやかに-変革しようとしている校長に直接会ってオルフェたちが探りを入れたり、前校長が失踪したと聞いて不審な気持ちを新たにしたり、新キャラの生徒グループとカミユとのちょっとした接触により伏線が張られたり、ベルーゼ元先生がアイザック(なんかキャラクターが地味になっちゃってるような…子安せんせいはそれでいいの?!)に嫌み言ってみてたり。

ミステリ要素で1クール引っ張ろうとしているらしき基本構成は見えてきたように思うけど、演出にメリハリが少ないのがややきついなー BGM自体や使い方も地味すぎますね。
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雪の女王#34「ラギの復活」

すいません、最近寝不足気味なこともあってか何度ビデオを再生し直しても途中で寝てしまふ。だってもう、何がテーマなんだかよく分からなくなってきちゃってさー 風のなんたら改メ愚か者改メ魔王、って原作でも登場するキャラなのかなあ…

それにしてもラギってすでにして半神みたいな扱いになっちゃってるなと。あれだ、中隊が全滅した折に雪の女王の超技術によってサイボーグ手術を施されてるとかそういうオチを(ikry
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IGPXがカートゥーンネットワークchでも始まってます

現在4話目まで。サーイエッサー!! 蟹とガム攻めキャラっぽいよミキシン蟹とガム。対して天然系受ケのタケシの細い首筋に天地萌ゆる。これはよいBL臭アニメですね。感想おしまい。1クール遅れという微妙さなので各話レビューをやる気は起こらないです。

これ、おそらく地上波の他の深夜アニメと並べて見てると、ややのっぺりとした画面構成や淡々としたBGM選曲とかでパッとしない印象だろうけど、アメリカアニメが8割のカートゥーンネットワーク(スポットアニメが統一感があってえらくセンスいい)においてはかなり馴染んでます。あんまり立体感のある影付けとかってあちらの視聴者にはもしかして違和感あるのかもとかチラリと思う。
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エウレカ#40「コズミック・トリガー」

新しいOP、いいですね。ニルギリス(キリギリス?ニルヴァーシュ?)って今まで知らなかったけど今回の「サクラ」がレンタルに入ったら断然借りてきます。チェリブロッサムチェリブロッサム♪ 絵的にはエウレカとレントンの空中サーカスの浮遊感がさすがジブリで鳴らした吉田健一氏って感じで。何度でも見たい。EDでは、アネモネが悲惨な孤児みたいな感じで佇んでるカットが気になる。やっぱり彼女は調整型疑似コーラリアンに過ぎない子なのかな。

本編は、ボダラ宮潜入の巻。作戦内容の胆は、サクヤとエウレカ&レントンを接触させることだったのね。この作品、情報がなかなかしっかり伝達されないところがあるいはリアリティ描写の一つなのかも。だってそういうの、あのグループっていい加減そうじゃない? ちょっと前にもムーンドギーが説明されたはずの手順をよく分かってないって描写があったし。

来週はサクヤ(ノルブが「サクヤさん」と敬称付きで呼びかけてたのが気になりますね)が見られて、エウレカの髪が伸びる! (髪型変更は、過去シーンでの可愛さへの視聴者の反響にこたえてとか?)
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2006年01月29日

BLACK CAT#13「LOVE猫」

OPはマイナーチェンジ(トレインってバイク乗ってたっけ? クリードとの剣戟シーンが小気味いい出来)、ED(バスローブスヴェン 俺を…笑い殺す気か!?)は曲ともども全面変更。うーん最後まで「ナミダボシ」で通してほしかった。

しっかし『星の使徒』の分裂はやっ そしてミキシンさまのパラノイア演技は今宵もすばらしすぎる。これを聞くだけでも十分価値があるね。

シャルデンの美形っぷりが、キョウコの黒さま妄想並みの類型ぶりでむしろ興ざめる(笑) まあ原作でもそういう感じのキャラだったみたいだし… 内面もまともなんだからあの珍妙超長シルクハットさえやめればいいよな。星の使徒(ネーミングからしてもう)はやめれたし。

それにしてもちょっとギャグ寄りすぎませんかねー あと「俺に発射するな」というセリフもさー(しかもミルク)
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BLOOD+#15「おいかけたいの!」

途中で寝てもた。だってメインキャラが一人も出てこないんだもの…

岡村はもっとコクを出そうと思えば出せるキャラだと思う。「火の玉ボーイ」(脚本家さんはほんとに素面なのか?)だった父親と地方新聞社にてのほほんご当地記事ばかり書いてる自分とを引き比べて、鬱屈したものをなんとなく感じてるとか。そういった内面ジェネレイター部分が描写されてないからシリーズ構成上のまとまりが出てこないんだと思うな。

新しいOPとEDは前のものよりもさらに女性向け作品色がはっきりしているように思う。よい感じなんだけど、いかんせんこれからもエッジなアクション描写は期待できそうにないなともやや憂鬱に感じるのでした。どんまい。

で、エンドカードはなんでソロモンとカールなの?

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ノエイン#15「シャングリラ」

うわあ千畳敷戦闘司令所の内部が出てきた。レンガ壁がゴシックっぽくっていい感じ〜

そして確信したけど、トビは年上キラー。間違いない。トビきゅんならどんな時空に行っても食うに困らないな。…内田ちゃんと雪恵ちゃんの新たなバトルが見たいものです。

ようやく少しだけ分かった気がするけど、ハルカたちのいる“現在”とラクリマ時空は直線的につながっている「過去」と「未来」という関係性では捉えられてないんですね。「ハルカたちの函館」からラクリマは分岐したからラクリマからみて“現在”は過去に違いないけど、“現在”の「未来」はラクリマとは限らない。そして、シャングリラはどういった理由でかは知らないけど自分たちの時空にすべての分岐を収束させようと目論んでいて、残りはラクリマを残すのみ、と。それがカラスたちの世界の現状というわけですか。

…あれ、でもそれじゃカラスたちの知ってるハルカと現在のハルカが別存在と認識されることの説明になってないな… うーーーん……
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2006年01月27日

GPO#12「風立ちぬ」

レギュラーの中でももっともパッとしない整備班めがねっ男キャラとポッと出ゲスト病弱少女とのつかの間の心の絆。どう見ても睡眠導入剤でした。心地よいうたた寝、本当にありがとうございました。

まさか「白の章」より散漫な出来になってるとは思わなかった。キャラの面子はこちらの方がずっと派手なのにねえ。
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2006年01月26日

ガイバー#17〜#19

最終話放映までには視聴を追い付きたいで候。

#17「悪夢の包囲網」:物理的事情により未見。WOWOWさん、ま、また一挙放送をなにとぞ… おそらく全編アクション展開(主人公とヒロインが地方の商店街を逃げ回る)かつ予告でみた限りでは作画レベルが高そうな回だったので…

#18「遺跡鳴動」:古井戸から超技術古代遺跡内部へ。定番描写すぎてワクワクしますね。小田桐主任と有能な弟子たちが初登場。速水さんは原作以上におっさんぽいかも。こんな普通っぽい40がらみの人が、のちほど○○できるようになって再登場するあたりがガイバーの醍醐味だと私見する次第でございます。そして白井博士のマッドサイエンティストっぷりがよいコントラストに。ベタとリアリスティック/ハッタリのある演出と堅実なキャラ描写の両立が本作の持ち味だと思うの。にしても実力はぶっちぎりなのに人徳なさすぎて実質責任者になれないナンバー1研究者っておいしい設定。

#19「突入前夜」:子供のころのあだ名が「ベソ吉」だったこの人はやっぱり村上さんじゃねええぇぇ! もうこの瞬間に原作のイメージが粉砕されまくりんぐ。そして気分はむしろ爽快に。小林靖子おそろしい子…!! いやしかし、すっごい良かったですよ今回。ここまでアレンジされれば原作も本望だろうという感じというかイースト菌どんだけつっこんだんだよてな具合の描写の膨らましっぷり。志津さんは、原作では“氷の美少女”みたいな慇懃無礼気味な雰囲気すらあったのに瑞紀との対比役採用によりぐっと人間らしさが。男にだまってついていくのもアリだけど、わがまま言ってから許すのもアリだよねー(超訳)と女同士で諭すシーンは素晴らしいの一言。よもやガイバーでこんなダイアローグが活かされようとは。マイナー漫画もたまには嗜んでおくべきですな。そして今回は御君アルカンフェルの登場イベントも。松本保典といえばあまり若いキャラ(予告では少年よばわり。確かに未成年にみえなくもないけど。もしかして外見年齢は晶とタメぐらい?)に向かない印象があったけど、ノーブルさもある声質によって違和感は意外となかった。なお、対アプトム時のCGエフェクトがお星様キラキラっぽくて印象的。余談ながら、とある場で「アルカンフェルの元ネタはピーターパンではないか」という意見を見たけど個人的にはむしろ「星の王子様」かもしれない。


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地獄少女#16「旅芸人の夜」

女団員に乗り換えられてしまった偽ジョブズ(エウレカに出てくるスキンヘッドグラサン)の諸々を押し殺した表情が忘れられん。高揚したイベント感を売りにしたサーカスの内部事情の複雑さという“外堀”を埋めることで、団長の少女虐待の唐突感を少なくした造りの工夫は、ターゲットへのミスリード共々けっこう成功していたと思う。

それにしてもはじめちゃんは、娘の変調も関わっているせいなのか序々に挙動不審者になっちゃってるかもしれんね。とうとう今回では一目連(モックの女殺し!)や骨女(つぐみに放置プレイかまされた)と接触してしまってるし。

さて、ご丁寧にエンドカードを「姉さんに詫びるんだあぁ」輪入道にしてくれるスタッフよありがとう(笑) おかげで後味の悪さもすっきり失笑で流されました。あらためて、少々のネタを仕込んで中和を狙ってくる基調演出の親切さに感じ入った。
posted by 三和土 at 00:26| Comment(0) | TrackBack(0) | アニメ/TV番組感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年01月24日

<新番組>吟遊黙示録マイネリーベwieder#1「序曲」

大変だ。真下っぽさが予想以上に抜けてしまっている。界王さまオラどうすればいいんだ?

OPの女性キャラの絡み演出とかEDの陽光まぶしい雰囲気とかに「分かってねー」と思わずつぶやきたくもなるけど… まあ前作とはまた別物として見るようには努力しないとね。

しかしつくづく前作シリーズの雰囲気のすばらしさを思い知らされたよ。あの常に黄昏れていながらもシックゴージャスとでも言うべき色彩設計、暗喩として用いられる女性性の色っぽいイメージにハマッていたcan/goo(タイミングよくあるいは悪く活動休眠の報が…)のテーマ曲…

でもまあ今回も悪くはない出来なんではある。前シリーズから繋ぐ各キャラクターの家庭状況(ルーイの母親の天然ちゃんぶりは意外だったなあ…)から、新学期早々の校長交代宣言まで。手慣れた観のある流れでした。作画も整ったデッサンレベル。…とはいえ今回のシリーズでは芝美奈子氏が主力アニメーターではなく(ツバサクロニクルで芝氏と並んでもっとも高いレベルの作監仕事をされていた)山下喜光氏と交替されたようで。これも少々残念。キラキラ耽美度が物足りないんだよなあ。

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雪の女王#33「氷の城」

愚か者(旧:「風の精霊」とかなんとか)の正体ってあんな鬼顔マッチョモンスターなのか。見逃した回も多いからおいら初めて見ましたよ。ふつう民話に出てくる「おろかもの」っていえば無気力でひょろひょろしたルックスが多いからなんだか違和感というか意外というか。というか攻撃性満々な愚か者って手に負えんな。そりゃクールビューティな雪の女王さまもついついアクションキャラになってしまうわけです。

そしてゲルダに再会したカイは期待通りの反応を(笑) いや、どうみてもカイの本質は現状そのものなんだと思うよ。世の中にはそういう種類の人間もいるんだよ、ゲルダたん…

それにしてもオカリナを奏でられるあの小アザラシの正体は一体なんなんですか?
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エウレカ#39「ジョイン・ザ・フューチャー」

別名:サッカー

このサブタイ、どんな内容でも付けられるよね。

ひさしぶりに来た「おもろいだろ? おもしろいだろこれ!」回なんだけどホランド様が以前と違って“むかつかない愛すべきバカキャラ”に変わってたのでわりと無心に笑えました。敵チームキャラの悪そうなキャラクターデザインが良かった。
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2006年01月22日

ノエイン#14「キオク」

受話器から遅送りテープのような不気味な男の声が聞こえてきても動じないハルカはほんとうに大物ら。オチの今後の伏線部分といい、何度も何度も繰り返される夫婦喧嘩を目撃するシーンといい、ひそやかなホラーテイストにより強く印象に残る回に仕立てられている。まったく実に、いい味でてる番組ですね。

アトリは子供がえりしてしまってるようで「明日も散歩にいく約束なんだ」と無心にうれしそうな様子がかわいい。トビ(真夏なのにタイツ履いてる?!)はスパープログラマ(笑)な姿をみせてますます存在感が増してるぜ! んで、ごはんはやっぱり四人で食べるの?というかあの家では誰がごはん作ってるの?

あ、ところでいまだに多次元設定の説明部分がどうもピンとこないんだけど。私はどうしたらいいんでしょうか。もっとがんばって真剣にみるべきなんでしょうか。
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BLOOD+#14は録画失敗しました

タイマーの時刻を打ち間違えたー 本編はともかく(ぅぉい)新しくなったOPとEDは見たかったなあ。来週までがまーん。
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2006年01月21日

BLACK CAT#12「闘う猫」

前回の引きをおぼえてない… 最後にこのアニメ見たの何週間前だろう。四週? ちょっとテンション低くなってしまったっぽいですよ。

今回の印象を一言でいえば「花びらあふれすぎ」。イメージ演出がふつうにOKなこのアニメ、なんといえばいいのだろう。たとえば、主人公トレインはクロノスの任務中に脳に銃弾を打ち込まれ、本作は昏睡中のトレインが延々と夢見ている脳内スクリーンの映写フィルムである…みたいな。シュール、やはりシュールという言葉がもっとも近いでしょうか。だってなんだか時間の経過感覚がちっとも見ていて追体験できないし、固有の世界観に不可欠な生活する一般人の姿もここ数回はとんと出てこない(このあたり、スケジュール的あるいは人材不足面が関係しているような気もしないでもない)し。

それでもやはり、ときにメタ視点さえ意識させる凝りに凝った絵コンテが生み出すハイコントラストな画面づくりは見る価値があると思いますけどね。

クールの折り返し点にきただけあって、テーマ的には明確になりつつあるし。自分を同一視してくるクリードを、トレインがいかにいなすか。つまりは他人(引いては世界)をいかに許すか。定番の主題を手あかのついたモチーフで奏でながら、いかに視聴者を飽きさせないか。GONZO的には、ちょうどマッチングのよい実験性が見えてくるような気がする。
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GPO#11「真昼の決闘」

数秒たりとも画面への集中を許さないつまらなさクオリティ。40度の高熱をおして仕上げたシナリオを、猛烈な腹痛に耐えながら演出したかのような不思議なまでの出来。

ねえ、なんなのこのアナクロさ。わざとか?わざとなの?

ところで年上のおねえさん(たぶんすれ違っただけぐらいの間柄)を「エステル」とファーストネームで呼び捨ててるあの男子小学生はいったい何者なんですか。ストーカー気質っ子ですか。
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2006年01月20日

地獄少女#15「島の女」

クライマックス部にいたるまで、どういう趣向のエピソードなのかわからないようにしているミステリー仕立てとしてはなかなか。しかし、これは怨みとかとはすこしズレるよな〜

それにしても一目連と骨女の人間くさいこと。あんたら全然、なんていうか人外の雰囲気ないよ(笑) コスプレしながら周辺調査してる妙な探偵社の下っ端みたいな。
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蒼穹のファフナー 特別篇「RIGHT OF LEFT」

恐るべき設定を持つ作品。それがファフナー。あらためて思い知らされた。非情にして理不尽な世界観の雰囲気は、前TVシリーズをさらに煮詰めて濃厚に仕立て上げている。

冲方一のギミック扱いと作劇の手際は、迷いがなく鮮やか。巧い。けれど、私はあまり好きでないのかもしれない、こういうタイプの作家は。

未成年をこうまで自己犠牲的に描いて、なおかつ感傷的に味付けすることに、てらいがなさすぎるような気がするんである。なんというか、常に微妙であるテーマについて、これまでのジャンル文脈を一気にワープしているような落ち着きのなさを覚えるというか…

とはいえ、ドラマティックな脚本をあざとさを感じさせる隙をみせずにフィルムに仕上げた演出や作画面と、各パートすべてが賞賛されるべき出来の番外編だったとは認めるにやぶさかでなく。蔵前も活躍できてたし… 総士のエロスーツ姿(しかし黒いカラーリングにしておいてほしかったなあ)も見れたし…
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2006年01月16日

石川県民の「よみがえる空」その後

Fさんありがとうございます。というわけで第一話みましたー

・しょっぱなから“トンネルを抜けるとそこは裏日本だった”キター …でも新潟(「ほくほく線」)まわりならともかく、米原経由でもああいう鮮やかな空気の切り替わりが実感できる長めのトンネルってあったっけ?

・「コンビニもファミレスもない」いや、駅前なら確かにほとんどない(いわゆるシャッター駅前商店街ならあるよ)だろうけど、幹線道路沿いならけっこうあるよ、確か。

・住宅地までロケハン効果ばっちりですげー 最新の外壁塗装があまり見られない民家の群れ、晴れててもなにやら水蒸気率が高くて重たい空気、銀ねず色がデフォルトな広い空、公報人口が多いわりにはひとけのない通り(だって外出してもおもしろいとこあんまないもん)。すべてが石川県民にとって馴染み深いものだよ!

・砂浜のつねに濡れているような重たい色合いの再現ぶりもすげー (なお同じ県内でも能登の方にいけば白っぽい砂浜も見られます)

・とつぜん怒鳴り出す上司わろた。あんな標準語でいきなりキレて部下の胸ぐらつかむ人は小松にゃいないよ。いない。

・HAB(北陸朝日放送)がやけにフィーチャー。これは県内放映への前振りかな… しかし夜の時間帯に地元アマチュア演奏団のコンサート映像を流すようなローカル枠、今まで実在したことはありません。

・まあフィクションだからケチつける気はないけど、あんな長々とした地震もまあ皆無だよ。記憶にない。

あとカフェテリア日本海で主人公が食べていた定食らしきもの、なんか炭水化物ダブルな献立に見えたんだけど… 関西文化圏の影響が濃いことへのさりげない表現なんでしょうか。

しかしこういった県内地元民視点によるウォッチを差し引いても、ドラマ性がそこそこ期待できそうな出来の初回でした。彼女との熱くも冷えてもない心理的距離感が、留守録のやりとりのみで表現されてるのが良かった。あと雑種でしつけのてきとーなわんこかわいい。
posted by 三和土 at 18:51| Comment(2) | TrackBack(0) | アニメ/TV番組感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする