OPの導入部に点滅する文字列が通常時の「GUYVER THE BIOBOOSTED ARMOR」から「GUYVER GENESIS begins…」と微妙な特別仕様に。
志津さんがニュータイプ並みの直感を発揮してたり、なぜか今回のみアプトムの首から上だけが獣化が解けるという器用なことになってたりとかは、まあ瑣末なことと見てみぬふりはできるんだ。(とはいえどう見ても超脚本&演出ぶりです。本当にあ…)
だけど、目覚めたあとの晶が直面していくであろう今後の悲愴な激闘がこれっぽちもほのめかされずに、瑞紀とのアットホームなパーソナルワールド(なんですかあの湖畔のイメージシーンわ)に逃避したまま、なんとなくの雰囲気でごまかされたのが納得いかないんだ!! 造りが荒い、荒いよ武上せんせい。こんなんなら前回担当した高橋ナツコ氏や前々回担当だった小林靖子氏にまかせてくれてた方が、まだこまやかな配慮が期待できたと思う。
おいらの見たかった最終回:OP省略→本編(もちろんアプトムたんのツンデレ素養全面開花が最大の見どころ。プルクシュタールさんもなんとなく獣神変したりしてちょっとしたサービス)→瑞紀の感慨をこめてしみじみとつぶやく「おかえりなさい」を皮切りにエピローグ部へ。これからの展開を予感させるような顎人の腹黒モノローグとかアルカンたんとその背後に控えるイマカラきゅん(だからゾアクリスタルを手に村上の亡骸をふりかえるアルカンフェルという#23でわざわざ入れてた描写の意味はどこにいってしまったんだと)とか。BGMにOPテーマ曲。そして締めは晶のちょっと勇ましげな決意の台詞で。
…… あー、まあ言ってみればとうに旬を過ぎた観のある:しかもいまだ完結していない原作を元に、むしろ企画組や制作スタッフは健闘してたと思います。当初の監督インタビューでも明言されていた“ドラマ性を重視した新アプローチ”の意図もよく伝わった。アクション描写も前半にくらべれば、終盤付近はぐっと垢抜けていましたし。なにより、個人的には忘却の彼方にあったこの作品に、ふたたび目を向けるきっかけをくれた事自体がありがたかった。だから全体的にはそう悪くなかったと思っているんですよ。ただ最終回のシナリオと演出にもうひとふんばり欲しかったなあという正直な気持ちも感じるだけで。
ところで(特に原作再読しないままに更新してた前半部分の感想では)本作の感想エントリにおいては、原作へのうろ覚え認識ゆえに事実誤認部分が多かったことをここにお詫びしたく思います。ことに哲郎さんが落ちてたユニットに最初に興味を持った展開が今回のアニメオリジナルだと知らずに責めるようなことを書いてしまったのは痛恨。ごめんねカベゴンタ。