2006年05月08日

「ツバサ クロニクル」先週分は真下監督クレジット

だったと、複数のサイトさんで記述されておりました。ええー。そんな、監督クレジットがころころ替わるなんて話は聞いたこともない〜 「演出」相当かと考えてもみたけど、おそらく演出役職は演出でほかの人の名前がクレジットされてるんだろうしなあ。

…まあ、土曜日はBLOOD+と数分かぶってしまうので、ここはやはり思いきって見切ることにしますが。

ところで真下監督ファン系ブログ「蜂列車待機所日記」さんのこちらのエントリで、ツバクロ#28におけるマッシーモ式音響演出(と他パートの関連性)に焦点を絞った形で、思わず膝を打つ的確かつ鋭い考察が為されていますので、興味のある方におかれましては僭越ながらご一読おすすめしたく思います。いやー、やっぱりマッシーモっていいものですね。
 
posted by 三和土 at 11:27| Comment(0) | TrackBack(0) | アニメ/TV番組感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年05月07日

BLOOD+#30「ジョエルの日記」

#22「動物園」で明らかになった小夜の出自と過去がさらに詳細に。なんだか色々と作画陣が粒ぞろいだったみたいで、小夜やハジ(一時期「赤い盾」と距離を置いていたのは、ベトナム戦争時に覚醒期でない小夜を起こしたことで“獣のように我を失った小夜”という自分が最も見たくないものを見せられた、というスネ理由だったみたい。ナイーヴだなあ、シュヴァリエって)の表情がいつもより分かりやすくエローイ。非常に美味しい回だった。

ディーヴァ。歌姫を意味するその名を妹に与えたのは小夜自身。その事を思い出したことで、ジョエルの名を継ぐ者と共闘する具体的な理由が彼女の中に生まれた。外部に敵を投影するのではなく、自分自身のルーツを否定するかのごとき哀しい死闘の果てに、いったいいかなるラストシーンが来るのでしょうね。…となるとやはり俄然、あるいは依然、カイの役割は大きいものなのかな。小夜にジョエルの日記の存在を教えた胆のすわりどころに成長は見られたけど、今回のラストカットでひとり赤信号に取り残された所在なさげな姿にはどこか不安なものも感じる。

ともあれ、最近は語り口のなめらかさも動画への満腹感も好調を維持しているこのアニメ。ふつうに楽しみです。一週差がなくなって本当にうれしいわ。
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2006年05月06日

BSアニメ夜話「イノセンス」

ファイナルファンタジーの映画を監督した人がゲストで出てたんですけど、きれいな縦ロール髪をされてました。それがけっこう似合っててまた感心した。

さてナイーヴバトーさん電脳恋愛いったりきたりの巻ですが。テーマ面もそれなりに語られていた(ような気がするがよく聞いてなかった)けれども、やはり印象により残ったのは2Dと3Dを融和させきった超絶CGアニメ技術の解説パートの方。特にアニメマエストロこと氷川竜介氏による、エフェクト(今の場合、画面全体を馴染ませて現実味を帯びさせるために用いられる画面処理のこと)・ビフォーアフターの趣向が面白かったというか目から鱗でした。それと素子が人形ボディを捨て去っていくときの線画(沖浦啓之氏担当)を見られたのも良かった。DVD販売の宣伝を兼ねてなのか、プロダクションIGを率いる石川光久氏が自ら出演していたために色々と制作内部でしか知り得ないことが明かされていたのがお得な感じ。

・択捉祭りのシーンで子供が階段を駆け上がり大人が下っていくのは、生と死が入り交じったカオスの隠喩表現

・バトーが工場内部にて少女を助けるシーンのねっちりしたしつこいほどの丁寧な描写はもともとあっさりとしていたのを変更したもので、沖浦氏担当だったのだが、他パートよりいちじるしく完成が遅れて、もう少しでシーン全体がカットされるところだった

など、裏話が聞けたりもしましたよ。

それにしても今回放送分における司会担当の里匠アナウンサーのお仕事ぶりにはプロの卒なさが渋く感じられました。きちんと必要最低限の勉強が為されていたのか、終止落ち着いた態度で進行できていた印象。アシスタント役の中川翔子ちゃん(この子のしゃべりはちょっと楳図かずお御大に似ているかも。リスペクト深いのお)も、持ち前の好奇心を出過ぎず引っ込め過ぎず出せていていい感じだった。
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ゼーガペイン#5「デジャビュ」は録画失敗しました

うーん、私は“機械操作における感情負荷効果(あるいは現象)”というものが実在するんじゃないかと常々考えていて… つまり期待しているアニメほど録画失敗率は高くなるというか。あと失敗しそうな予感みたいなものも往々にしてあるね。

今回は、キョウが生活シーンと戦闘レイヤーと、どちらが現実なのか戸惑ったのちに、闘いに向けて気持ちを整理するという話だったみたいですね。(見逃したときにあらすじを視聴者の目で端的に辿れるから、感想サイトという存在はやはりありがたい)
posted by 三和土 at 07:06| Comment(0) | TrackBack(0) | アニメ/TV番組感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年05月04日

牙#5/NANA#5/ブララグ#2

今週はしばわんこ(ゆるなび内放映分)とRAY(ファミリー劇場放映分)とTOKKO(再放映分)はおやすみ。正直いってどちらかといえば助かったーという気持ち。水曜日… 来週から大丈夫か自分。

ベリーベリー:ED部分をまちがえて見ないうちから上書きしてしまったよ。せっかく殺伐として不条理な空気をあの叫ぶ詩人の会ライブ張りの超朗読具合で吹き飛ばしたかったのに… まっちでいいかんじー さてノアたんノアたん。あんま頬赤らめんな。あざといから。ただでさえゼッドゼッドと偏執ぶりが不審なのに(笑) あとこの眼鏡くんはなぜか襟足が女の子みたいに切りそろえられてる。あれがちょっとおかっぱっぽくて気になる。冒頭ちょこっとジャウスト決勝戦の前振りをやって、そのままカットが切り替わってテント式家屋に保護されて寝込んでいるノアへ。扱い的にはゼッドとほぼ同等なように思える場面移行ぶりだった。ノアは思ってた以上に主役級の扱いなのだとガッテン。ところでいろんな世界を見られるという趣向はなかなか楽しいですね。そう思うと背景美術もさりげなくレベル高いのかもなー 小物設定(室内備品とか)も凝ってるし、あ、そうそうゲイルくんが旧友を見下げたシーンなんですけど、急に目つき変わってて吹いた。なんかこのアニメは、細心な部分と大雑把な部分、アナクロな雰囲気と独自性のある設定とか入り交じってて面白いことになってると思う。

アイニージュラー:ナナ編後半。そして過去回想分はおそらく今回でおしまい。今回はね、すごく良かったですよ。キャラの性格に共感してなくても、同じような体験があったわけでなくても、ナナと蓮の淡々と割り切りながらも切ない別れぶりには感動させられた。何が一番良かったかといいますと、ナナが一旦は蓮についていって嫁さん的にフォローするのもいいのではないかと考える“フェイント”ね。その後、ナナは蓮とそのまま上京の電車に乗り込むかと見せかけて、実はキスした後に一人だけ降りてくる。これみよがしな演出が付けられてないだけにじんときましたわ。ブラストの他メンバー2人もいいひとらで、また。まあとにかく、今回はとても良かった。元彼との絆をあらためて前向きにとらえることで前へすすむ糧とする奈々、あえてお互いの道を尊重しあうことで恋人よりも自立を選ぶナナ。どちらも懸命なことだけはこれまでの流れで伝わってきたように思うですよ。

黒い珊瑚礁:うちの地元新聞のラテ欄は『ブララグ』って略してました。ちょっと気に入りました。えーと第2話は、話の流れがちょっとゆるやかになった分、第1話より面白く見られました。中田譲治声の部長、いいですよね。家庭生活シーンがアイロニカルで良かったし。長男がオタクっぽい感じなのとかなんかリアリティあるなあ。ところで、こんなことあえて言うのもなんだけど岡島くんがまんま手塚スターなロックたんにみえてしまって、それがかなり気になる。それならそれで、いっそもっと腹黒い方向に。
posted by 三和土 at 23:21| Comment(0) | TrackBack(0) | アニメ/TV番組感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

BSアニメ夜話「王立宇宙軍」

見どころはすっかりリバウンドも板について、ダイエット期の面影がもはや思い出せない岡田斗司夫が時々いうちょっといいコトバ(今回はしょこたんに向かって「分からないのが人生というものじゃですか」とかなんとか)、そして仮面ライダーTHE FIRST漫画で負方向伝説をつくった後なのにのほほんと顔出ししてた江川達也せんせいの大物ぶりです。ほかはー

・パイロット版オネ翼は字幕スーパーの打たれ方が昭和前半期みたいでなんかこわい。あと雰囲気がすごいジブリっぽい。リイクニのぶりっこぶり寒い。

・それにつけても何より坂本教授による劇伴は良過ぎ。なんだろ、この天上感…

・しょこたん、声だけ聞いてたら意外にもっさりオタ女子(笑) いい素質持ってるでえ、やっぱこの娘…

・神山監督たん、あんましゃべってくんなかった

・ロボコンの監督の人は、リイクニをごみ屋敷の住人の変リアクションと同一視してた。真実をついてるだけに“言っちゃった感”が。

・江川せんせいの描いたリイクニ、似てないにもほどがある

ところで昨日のニュース映像でGW真っ最中の東京の様子を流してたんですけど、買い物に来たというフランス人の青年が、ほんとうにオタクアイコンまんまで思わず自分の目を疑った。テレ笑いのようなものを終止浮かべながら、痩せて坊ちゃん刈り風、メタルフレームの眼鏡をかけたブロンドの彼は『買い物にきました』となめらかに日本語で話してました。人種を超えたオタク遺伝子ってあるんかもしれんね。

posted by 三和土 at 01:55| Comment(0) | TrackBack(2) | アニメ/TV番組感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

「ザ・リング」('02米/監督:ゴア・ヴァービンスキー)

おおまかな流れこそはリメイク元である日本版に沿っているけれど、サマラ(日本版での貞子にあたる登場人物名)の出自は大幅にアレンジされており、比較目的以外でも予想以上に楽しめました。キャスティングは日本版より完成度高かったかも。今思うに、松島菜々子はホラーの主演としてはおっとりしすぎているんじゃないかな…

ところどころにやたらスペクタクルな見せ場(ナオミ・ワッツのリアクションがまた騒がしい(笑))が挟まっていることを度外視すれば、アメリカのメジャー資本映画にしてはしっとりした方の雰囲気に仕上がってるし、そしてリメイク元へのリスペクトもきちんと感じられました。

ただ、ぞくっとするのはやはり日本版の方が圧倒的。呪いのビデオの映像にしても、ロジカルすぎるんだよね。こちらは。あと“犠牲者が最期に浮かべるおそろしい死に顔”をあきらかに造り過ぎてる(笑)

呪いが伝播することに加担する形となった親子が交わすダイアローグは印象に残りました。ただ、その意味するところをより明らかにするためには、サマラや養母のアンナが村人たちから受けた心理プレッシャーの描写が足りてなかったのもまた事実。
posted by 三和土 at 00:46| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画鑑賞メモ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年05月02日

ウィッチブレイド#2〜3

非美女キャラ(マリコママ、ナォミよ、キャリア公務員、すりのおばはん)こそいい味出てるものの、どうもどちらかといえば つまんない。

なんか見ていて単調なんだよなあ。GONZO作品にはもれなく量産ベルトコンベアのにおいがするよ。定型に沿ってコンテから仕上げまでされてる感じ。

せめて、その回ごとのハイライトをブラッシュアップしてくれる程度の覇気のある演出がほしいと思うです。
posted by 三和土 at 23:06| Comment(0) | TrackBack(0) | アニメ/TV番組感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年05月01日

(2006春:新)獣王星

これはクオリティ高ぇーーー 今期ラインナップの中では指折りレベルでは。枠的に色々恵まれているという事情もあるのでしょうけど。

OPは静と動というメリハリが気持ちいいですね。ジャニーズ系の歌とのマッチングも新鮮でした。

逢坂氏の絵柄って一見あっさりめながらも、骨格や筋肉、脂肪の付き方を意識した肉感的なものだから、案外少女漫画原作ものに合うなあと。演出的には、突然過酷な環境に置かれた主人公の描写が、物理的なものよりもむしろ心理的な苦労の方によりウェイトが置かれているように思えるのがまたまた女性視聴層メインの枠らしくて面白い。雰囲気的には、ハードSFよりも寄宿舎ものに近いんでは?
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(2006春:新)BLACK LAGOON

うひょー会話がことごとく二昔前のアメリカドラマみたいだぜ野郎ども。

一言で感想いえば「人簡単に殺しすぎ」。痛快さよりも不快さがやや勝っているような気がする。

EDの趣向は変わってますね。アンニュイな雰囲気かと思ったら、ヒロインが最後に鬼神のような形相で銃を構えるという…
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銀魂#4/スパイダー#4/IGPX#17

銀魂:SONYのアニメフェスタCMでのタイトルコールが、濁点抜きに聞こえてしまうのは私だけでしょうか。やばいわーあらためて、やばい作品名だわー。

神楽登場回。基本設定のおさらいができるアニメライズってやはり便利なシステムですね。最初はスリット入りノースリーブのチャイナドレスにロングブーツというロリぶりとのアンバランスさが魅惑的なスタイルだった神楽も、ほんの少し後のエピソードでは酢昆布しゃぶりながら、もんぺみたいなズボン穿きで小学生たちと公園で遊んでますからね。打ち切りを免れるためのジャンプ恒例的な少女キャラ投入措置だったとはいえ、大したペテンぶりだったのうと思い返したり。

背景が和風(木製自動販売機がインパクトあり)かつ生活感あふれており地味に見応えあり。SFものが得意なサンライズの制作という意外性が効果二乗。レイアウトも見ていて飽きない具合に仕上がってると思う。今回は、ごみ箱にはまったまま真剣な顔で転がって電車に乗り込もうとする新八と神楽のシーンがいい味出してた。

蜘蛛:「どぅかしたー?」「お兄ちゃんもかなりそうおもうよー」じじむさく無気力なルメン王子良すぎる。終盤でいきなり独裁制とか敷きはじめたら意外性のあまり萌え死にそうだ。

悪の組織のアナクロ演出/デザインぶりが相当のマシモテイスト。そして今回もっとも真下空気を堪能できたのは、花に顔を寄せるコロナ(この子毎回さりげなく健康エロス色ふりまいててスゴス)を思い返して、美しいものの可憐さを守ることに意味をみつけるハンター、というくだりの茫洋演出。あの間合いこそが、見ている人の意識下に抜き去りがたい印象をきざみつけるのだと思うんですよ。すくなくとも子供のころから現在まで、私はそれを受け取ってきました。

IGPX:リズの態度もなにもかもが気にくわねえと因縁つけるタケシのくそがきぶりにむしろ痛快さが。あの家での暮らしっぷりといい、あいつは小皇帝として育ってきたに違いないな。リズはそんな傍若無人ぶりに惹かれているんだろうとはなんとなく分かる(恵まれた家庭で何の支障もなく暮らすというのは、孤児院育ちの彼女には生来望めなかったことだから)けど、ファンティーヌがなんでタケシとつきあってるのかが分からん。まあ#2と#3を見逃してるせいもあるけど。

2クール目では、ラッキーの連続によって実力に見合わない形でディフェンディング・チャンピオンになったチーム・サトミの内外からくる要因からの軋轢を中心にドラマ作りが為されているわけだけど、それが1クール目とは問題にならないほど物語に厚みを付けていると思う。で、今回はホワイトスノーの陰湿な搦め手攻撃によってエイミーが負傷。次試合の棄権を検討するけど、ひまわりの「サトミはがんばってみせること自体の方にチームの位置づけ的に意味があるのでは」という真実をついた言葉により、アンドレが臨時復帰するという展開のなめらかさが見事でした。

というかアンドレコーチ(顔を覆っていいアイディア思い付いちゃったよ〜というカットとヘルメットを脱ぐ瞬間がすごいイイ)は相当深い萌えキャラだと思うんですよ。かつてのハンサムスターが、身を持ち崩した後にポッと出のチームのコーチとして拾われる。…ああ、あのグラサン二枚目から前髪後退りんご型肥満おやじ姿へのモーフィング想像が、どうしても成功しません… 前回冒頭にあったタケシの顔が猫に変わるリズの悪夢描写みたいにして、プロダクションIGの定評ある技術の粋をつくして是非見せてほしい。ロケット・ジョージからアンドレへの年代差モーフィングを。
posted by 三和土 at 19:36| Comment(0) | TrackBack(0) | アニメ/TV番組感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする