2006年05月07日

BLOOD+#30「ジョエルの日記」

#22「動物園」で明らかになった小夜の出自と過去がさらに詳細に。なんだか色々と作画陣が粒ぞろいだったみたいで、小夜やハジ(一時期「赤い盾」と距離を置いていたのは、ベトナム戦争時に覚醒期でない小夜を起こしたことで“獣のように我を失った小夜”という自分が最も見たくないものを見せられた、というスネ理由だったみたい。ナイーヴだなあ、シュヴァリエって)の表情がいつもより分かりやすくエローイ。非常に美味しい回だった。

ディーヴァ。歌姫を意味するその名を妹に与えたのは小夜自身。その事を思い出したことで、ジョエルの名を継ぐ者と共闘する具体的な理由が彼女の中に生まれた。外部に敵を投影するのではなく、自分自身のルーツを否定するかのごとき哀しい死闘の果てに、いったいいかなるラストシーンが来るのでしょうね。…となるとやはり俄然、あるいは依然、カイの役割は大きいものなのかな。小夜にジョエルの日記の存在を教えた胆のすわりどころに成長は見られたけど、今回のラストカットでひとり赤信号に取り残された所在なさげな姿にはどこか不安なものも感じる。

ともあれ、最近は語り口のなめらかさも動画への満腹感も好調を維持しているこのアニメ。ふつうに楽しみです。一週差がなくなって本当にうれしいわ。
posted by 三和土 at 00:42| Comment(0) | TrackBack(0) | アニメ/TV番組感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする