そしてキョウとリョーコ、クリスとアークの男女二組に焦点をあてて構成された今回にて、本作の恋愛テーマの起点が明確にマークされた印象が。と同時に、Aパートにて前回の人類データ生存論を補強して理解を助けてくれるダイアローグが挟まれていたのが痒いところに手が届く快感設計。
髪で隠されたアークの右目は量子化が不完全な部位らしく、彼女のこれからの描写によってデータ人類たちの生命観が具体的に綴られていきそう。そしてリョーコの繊細な心の動きを総合的なディレクションで簡潔に描いた、そのジュヴナイルな感触の継続にもまた期待です。