2006年05月24日

「攻殻機動隊 S.A.C. The Laughing Man」

三時間弱という尺は、劇場用作品として評すれば長すぎる(個人的には最後一時間内の9課への攻撃を半分に縮められなかったかなあと)けど、TVシリーズをまとめた総集編としては順当かな。

新規カットの方はこちらが不勉強なせいか判別付かなかったけれど、BGMを新しく選曲し直した効果はなかなかのインパクトが。改めて比べてみると、TVシリーズ版の選曲は抑えた傾向だったのかも。

笑い男事件の全体の流れと個別の出来事の関係を完全に理解することを期待して鑑賞したんですが、やっぱり私には複雑すぎるようであんまり… ただ、印象としては多少は“分かった気”にはなれたような。

それとは別に、キャラクターの感情の流れの方は端的に掴みやすい方向になるように既存フィルムが編集されている気がします。特に立場や性格がそれぞれに違う素子、アオイ、トグサ、アーネスト瀬良野のピックアップされた4者が、社会的正義という一点でゆるやかに繋がりあっていくように演出の焦点が置かれていた点が神山監督らしい『青臭さ』で良いです。
posted by 三和土 at 19:33| Comment(0) | TrackBack(0) | アニメ/TV番組感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

BLACK CAT#15「遠ざかる猫」

TVシリーズ放映版の14話めの「ちび猫」と15話め「竜を狩る猫」の間に入る形でDVDに収録される新規エピソードをアニマックスにて先行独占放送。

かいつまんで言えば“セフィリア先輩の手元から完全に巣立っていくトレイン”というお話。その他も

・クロノナンバーズの強襲を受ける星の使徒(でもナンバーズの方が返り討ちで二名殉職。そしてこのシーンでのミキシン哄笑演技が素晴らしすぎ)。
・フリーの暗殺者となった長帽子がセフィリアに挑むもトレインとの即席連合の前にグラサンを割られて撤退。しかし気分は爽快。
・セフィリアがトレインを引き戻すのをあきらめ、その証という形でえーとなんだっけ、オリハルコン製の銃弾?を手渡す。
・ラストに引きとして新クロノナンバーズ任命式。新入メンバー・シャオリーが自分からとあるミッション(掃除屋連盟発足ですね)を申し出る。

など複数のプロットが。それにしても、シナリオ(竹田裕一郎氏担当だったけど、もしかしてこれのみの特別登板?)も、絵コンテも演出も、作画も、すべてが万全レベルで為された印象の出来でした。全話これで見られてたらどんなにか褒め上げたかったことかー。
posted by 三和土 at 18:43| Comment(0) | TrackBack(0) | アニメ/TV番組感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする