2006年07月31日

エルゴプラクシー#21「時果つる処」

えーじゃあピノがよろこんで飛んでったアパートメントの部屋では誰がピアノ弾いてるの。というか狂ったラウルの笑い声の演技がすばらしすぎて、今回におけるすべてのインパクトを最後に押し流してしまっていた。やっぱり局長は最高ッス!! 浮き沈み激しすぎ。

プラクシーワンってエクステとお面なしのエルゴプラクシーだったんだネ☆!  ふーん… で?

もう設定を理解するのあきらめようと思いかけている。とりあえずストーリーの流れ(まあなんというか。前回とのつながりこそ毎度ながらのぶったぎり加減だったけど、ロムドの秩序が崩壊してたという展開がともあれ描かれたことだけでも今となっては恩の字気分かも)だけ追うわ…

にしてもホワイトリルは実に可憐だな。デダルスは清純派が好みなのか。
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BLOOD+#42「響く、歌声」/妖怪人間ベム#16「最終上映」

BLOOD:ソロモンの翼手スタイルを最初に『落武者』と看破した人の慧眼にはあらためて敬服する。さらにいえばすでにされこうべ化した落武者だ。というか離反前後からの奴の行動と言動のわけわかんなさはもう見るに耐えない。今回の予告なんてキャストさんの歯が浮いてたじゃねえか(笑) もう小夜の血に当たってさっさと成仏してくれて構わないっすよ。

しかし、ミッションの中身こそなんとか後から判明したとはいえ、今回の米軍基地フェスティバルでのミニコンサートイベントは唐突な印象ばかり残った。そんな中ネイサンの飄々とした存在感だけはあいかわらず良いなあ。このキャラはソロモンと並んで、本作の序盤以降におけるストーリーテリングてこ入れに貢献したのだと思う。

とにもかくにも、最近のふたたびの迷走は視点主人公たるべき小夜のフラフラっぷりのせいでしょう。なんかすごい影うっすいんですけど。なんとかして。とりあえず髪切ったりして以前のルックスに戻してみれば…

妖怪人間:攻殻SACに似た雰囲気のお話あったなあ。にしても街中にあるさびれた名画座という舞台設定のリアルさにはわりと感じ入るものが。いや、うちの地域の非郊外型映画館もなんか当初の目論みと違って主な客層が定年後のヒマな人らになってるらしいのね。さて今回は空の祖父が歩く夜の商店街の雰囲気が久しぶりにおどろおどろしい無国籍風味になってるカットがちょっとうれしかった。しかし今回の妖怪ってもともとは人間だったものが怨念だけに凝り固まった(それってどっちかといえば「幽霊」だろ)という説明だったように聞こえたなあ。どうもやっぱり最近シリーズ構成に締まりが足りない印象。
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2006年07月29日

ゼーガペイン#17「復元されし者」

天然トラブルメーカーっ娘シンたんの魅力爆発回。展開テンポの良さが非常に気持ち良かった。特にリョーコがゼーガのコクピットから消えた時は、もしかしたらとんでもない姿に変えられたんではとハラハラした。

シナリオの完成度も毎度ながら高い。「次は一緒に夏祭りいこうぜ」とシズノをさりげなく気づかうと同時にサーバーリセットの事をもう悩んでいないとアピールするキョウ、反面オケアノスに侵入したシンを窒息させようとする防御システムの様子をモニターで見ながらまるでゲーム攻略ぐらいの軽いリアクションしか取らない単純さ(身内にはすごく優しいけどそれ以外には関心ないというタイプなのかもなー)も見せていたり。まあ彼はやっぱりよく分かってないよね、世界のことを。というか今の時点ではいまひとつ主体的に真実をつかもうとしていない。あと、ミナト(寝室を兼ねているシマの個室に声掛けひとつで入れる仲なの?)の最後のセリフも生々しさ感じたなあ。確実に少量の嫉妬混じってるし。

『光ある者』とシンに呼ばれていたシズノの秘密ってなんなのかなあ。光とは知識のことなのか、それとも個体データそのものが特別だという意味なのか。あ、なんかシンはセレブラムを温度スキャンしてたようだから後者なのかな。

OPにアビスとシンのカットが新しく。謎をバランスよく小出しにする手法に抑制がきちんと効いているので、カット差し替え型OPでもたとえば制作時間に追われているといったマイナス感は全然ないですね。あとEDでアルティールの手に乗るリョーコの背景が青空から月夜へと変更。私は今回の方が好きだなー。
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(2006夏:新)「N・H・Kへようこそ!」

原作は未読で読む予定もない。けど意外にも惹きつけられました。音楽(パール兄弟!! OPのROUND TABLE featuring NINOは爽やかでキャッチー、EDの筋肉少女隊でテーマ性にねじ込む鋭さをフォロー。鉄璧だなあ)を皮切りに全体においてパッケージングがかなり好いです。題材こそ被害妄想入った引きこもりライフというディープなものながら、味付けでもっと広い層にアピールできる可能性が広げられている。山本裕介監督ってもっと注目されてもいいよね。アニメのフラットさをすごく理解して使いこなせている人だと思う。あと室内スケールの出し方が絶妙で、リアルな生活感とビジュアルとして快感のある演出のバランスが抜群。

しかし主人公はあの独特な声質のキャストさんのせいで、槌谷揺@オコジョさんの成れの果てとしか思えない(笑)

引きでは世界観が広がっていく気配がしていたけど、個人的にはこのままずっと自室内でだけ展開していった方が前衛的で面白いのにと思う。ドアの外1m以上は行けなくて、訪問者を迎えることはできるけど自分から直截のコミュニケーションを取ることはできないという縛りを付けたり。
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2006年07月27日

牙#17/TOKKO#12

7月発売決定!!→「届かぬ願い」表示コンボヤバすぎる:ドキドキがとまらねえ。いよいよ最後の砦である作画クオリティもガタガタ(ほとばしる止め絵のみならず、ロングカットで組み合う人々が微動だにしない中通路をひとり走ってくるケンプには笑わずにいられなかった。あと足をそろえて空中を斜めに横切る行儀のいいエルメイダのスピリット)になって、目立つのは展開の唐突さ(グスマ彼女の不思議な歌何事かと思った)と設定の破綻(カルブ・フーたちのあごの下の斜線はえらを表しているという説が有力だけど、だったらなぜゼッドたち外部出身者はふつうに息ができているのかという…)。今回により私の中でこのアニメはRAYやTOKKOと並びました。色々とふつうにヤバすぎる。

TOKKO:OPでさえ刀の重みが紙のそれぐらいにしか表現できてない本作において、ようやく普通な動きや、やや美麗な原画みれた… となぜか我が事のようにうれしく。原画クレジットに山根まさひろ氏や久城りおん氏、堀井久美氏の名前が。しかし、さくらに電光石火びんた(これ一番の持ち技なんじゃん)された上役の口から血がえらい量流れてたりして基本的にはやはりTOKKOクオリティとしか。今回から出たファントム狩人兄妹は良いキャラ付けされてるのに、あと1話しかない上で一体どういう役回りを持たせるというのか…
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(2006夏:新)「イノセント・ヴィーナス」

ノンスク枠って前から本編とCM部分の画面比率違ってったっけ? 最初数分、自分の目がおかしくなったのかと思った。

初回なだけあって、なかなかの作画クオリティ。渋いビジュアル設定やリアルさを狙った動かしぶりがプロダクションI.G調で見応えありました。特にごらのプロポーションなんて、なんか腕だらりとさせながらカメラ前方に突進してくれそうな雰囲気だよね〜

丈がくらいんぐふりーまんしてるカットは思わず「ダサッ」と内心で呟いたけど、まあこういう既出演出の組み合わせ(素子先生十八番である戦車のふたひっぺがしシーンもあったお!!)でアピールするタイプのB級狙いなんだなとは想定の範囲内です。

えーと、どこが『近未来幕末アクション』なのかっつうと諸外国からの干渉をしりぞけて鎖国状態にあり、しかし内政のごたごたが気掛かりなんです、という状況設定のことなのかな。でも別にどこも幕府とか名乗ってないみたいですだよ?
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しばわんこ(浴衣編)/NANA#16

湯帷子が語源と説明されると経帷子連想して微妙な気持ちになったり:庭で行水する(もしかして浴室ないの、と思ったけどたしか菖蒲湯ネタあったという-ゆるナビで放送されてないからわかんない-から単なる風流を味わうプチイベントか)しばわんの無防備ぶりと、人込みもガキの相手も嫌やねんというみけにゃんのわがままっぷりに萌えた。

NANA:グラサンなしのヤスのつぶらな目に笑ったんですけど。全然「人相悪」くないと思うんですけど。美里に謝罪の電話を入れたことで奈々はナナがトラネスの蓮と付き合っていた過去にようやく気付く。そして仕事ぶっさぼる。あんた、眼鏡の社員恨む資格ないと思うよ。というか神経太いよ。ごんぶとだよ。さて美里たん編は奈々がナナにも脆い面があることを知るという内容だったかと思うんですけど、前回引きで奈々に急にキレられてふだんあれだけ強気なナナが傷付いたそぶりを見せたという唐突にみえた描写の展開はこれからだと考えていいのですかな?
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2006年07月26日

銀魂#16、スパイダー#16、妖逆門#17

銀魂:長谷川のおっちゃんがマダオ道を固めるまでのゆるやかな軌跡をアコーディオン奏でる哀調のBGMにて。顔のアングルに特徴があるのが乙幡忠志氏の特徴?(OPのゾンビ兵に向かって気合い発する銀さんのカットとか) 橋のたもとにおでん屋台、というのは現代風にいえばガード下あかちょうちんのイメージなんでしょうか。でも、あそこ人通りないと思うんですけど(笑)

蜘蛛:まるで新EDの雰囲気に合わせて作られたかのようなちょっとメローなエピソード。ハンターって意外に気配りできるんだな(というかあんなできた13歳男子ありえない)ということと、コロナが実は寂しい育ちだったという打ち明け話と。育ての親的な双子のシーナ&ミーナ姉さんがよいバイブレイヤーぶりでした。黒田洋介氏ってダイアローグけっこういけてる脚本書くかもって初めて意識しました。でもバグースのあの精神年齢の異常な低さは何?(笑) おま、後輩に彼女できたことやっかむ中坊とかじゃないんだから… あと予告は、ヒロシさんがもし見てたらやばいぞ? 次週は銀魂ともども子安ファイヤー週となりそう。

妖逆:さんしろ、わりと機転きくやん。今回はとんちゲームで面白かった。というかルメン王子以上なミックの色魔ぶりに慄然とした。あの子の将来が不安やで… そして話題(ささやかに)騒然な次回予告。鎌鼬三兄弟はサンデーでかなり昔に読んだ記憶残ってるぜ!! でもカミソリみたいな雰囲気の長髪次兄は出ないの? そして末妹のエロさは変わりないみたいで… テコ入れ…なのか…?
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妖怪人間ベム#15、RAY#13(終)

三ツ矢雄二御大が歌う邪悪な小人妖精を!!:無邪気な詞なのに節回しがどこか禍々しい歌とマモル君の瞬間的にすごい歪む顔以外見どころなかったなあ。いじめカコワルイネタは子供向けには欠かせないゆえにルーティン系にハマりやすいと。その点、次回はシルバー世代大行進みたいな話で期待できそう。

なんかアカリボンの扱いひどすぎね?:すみれが出たあたりで視聴打ちきっておけば時間の節約できたなあ。シリーズ途中で超絶手術技巧もアクション要素もうっちゃられたからなあ。で、留美ちゃんって篠山への気持ちにあんな薄い介護の中でふんぎり付いたの? まあなんつうか、結果的にガイバーよりもひどい出来のOLMアニメになってたのにはWOWOW受信契約者としてなにやら安心してしまうところもありましたよ(なんじゃそりゃ
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2006年07月25日

「獣王星」と「夢使い」を最終回まで観ました

ちなみに一緒に送ってもらってた「ウィッチブレイド」は見限ることにして辞退を申し出た次第です。

「夢使い」:OVA前後編ぐらいで出来そうな内容でありました。しかしヒロインが年端もいかない頃に父親に本当に恋していたというのには驚いたであります。密度の薄さとモチーフの濃さとの落差が最後まで埋まらなかった印象。

「獣王星」:最終回の演出力に圧倒されて実は泣いた。ザギはボールが植物に止められているのを見届けてちょっといい台詞言うために孤独な死を迎えさせられたのが哀れだったけど、まあ彼は虐殺しすぎてたので作中処理としてはしょうがないか。サードはその点まだいい死に場所もらってた(容姿の似た彼を救おうとした事でトールのラーイを死なせたトラウマが慰撫されたという含みだったかと)上に、トールのルックスモデルになれた(でもこれの意味はよく分からない)ので恵まれていると。しかし一番の勝ち組は、サードの補佐役やってた眼鏡さんなのかも。彼はおそらく何も失ってないだろう。サードが機械室から出てくるのを見ていたシーンがあった時にはすわ眼鏡さん死亡フラグか、とそんな風に思っていた時期が俺にもありました。ティズに関しては何も言うまい。「バジリスク」に続いて水樹奈々キャラのけなげ薄倖ぶりを見届けてしまったぜ… ともあれ、放送局側と視聴者への両方の目配りがなかなか良いバランスを見せていたという意味で、私はわりと完成度は高かった作品だと印象しております。今のテレビ見る人らは、展開はサクサク早い方が好きなんじゃないかと思うんで。
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2006年07月24日

蟲師#7,8

「雨がくる虹がたつ」:エピソード内女性比率の少なさとともに虹郎のほのかなダメオぶりが香り立つ。あと副業として香具師やってるギンコがちょっと香ばしい。そうか、あの背負った箱の中にはいんちき蟲グッズが詰め込まれているのか… オチに流れ橋のアイディアを持ってくることで、虹を追う男への救いが為されて完成度が高まっている。それにしても粒子がさかのぼる虹蛇の美しいこと… ああいうのが見れてこそアニメライズの意味がありますね。

「海境より」:これは屈指の切ない系エピソードかと。問屋の娘であるみちひと漁村育ちなナミのタイプの描き分けがさらにグッとくるなあ。死んだ者をいつまでもそうと認識できないのは地味につらい事であるから、みちひの遺物にはしゃぐ村人の様子を受け入れるシロウの様子は、あれでひとつのハッピーエンドですよね。…ところでみちひが蟲と同化してしまったメカニズムについては軽く解説あった方よかったと思う。
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エルゴプラクシー#20「虚空の聖眼」

意味がまったく分からないが、とりあえずラウルを配下に従えているビンス局長(まあ当然願望としてはアリ中のアリ)のカットには吹いた。

すべては夢オチだった

のか?

ところで先日届いたWOWOWガイド誌のエルゴ欄読むと、最終回あらすじで“そして物語の謎ははたしてすべて解かれるのか?”とかそういう書き方されてて脱力した。やっぱりなというか、むしろそれはこっちが聞きたいっつうの(笑)

新たな佐藤大伝説がまた1ページ警報発令!!

さーて、他感想をとぼとぼと読みにいくか…
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(2006夏:新)「コヨーテラグタイムショー」

Fさんいつもありがとうございます〜

露悪描写があるという先入観に身構えていたけれど、アンジェリカ捜査官を主要視点キャラとしている事で、わりかしニュートラルに劇中に入り込めました。このアニメのシリーズ構成の要は三つどもえ構造にあると見た。破天荒なミスター一味よりも、倫理的にぶっとんでいる十二姉妹関係、どちらをも追う立場にあるアンジェリカという体制側代表キャラ。危ういバランスではあるけど、制作側は十分に意識的に作ってると思いますわ私は。…それでもやはり後味の悪さは拭えないのだけど。決定的だったのはナイフ使いジューンが抵抗できなくなった後でも刑務所監視員をめった刺しにしてるロングカットね。反動で跳ねる体がなんともいえないリアルさ。あれをやってしまった点に関しては、高い作画力に淫してしまっている印象を拭えない。

「フタコイ オルタナティブ」しか通して見ていないのに言うのもなんだけど、ユーフォーテーブルという会社は現在オタク層の絶賛の対象となっている京都アニメーションとスタンスが似ている制作会社ですよね。それなのに手法傾向にけっこう反発されている向きがある。その理由の考察もまたできそうな番組でありますね、これは。自分たちもまたマニアである、という意識に関してのベクトル、露出具合… ちなみにどうでもいい話ですが私はたぶんユーフォーの方が好みに合う感じです。

ところで、このアニメのテーマ曲を歌ってるのはどこのカラオケ自慢な裏方さんですか? 曲自体の出来がもったいないとここまで感じられる歌い手にはめったに出会えないような…
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ゼーガペイン#16「復活の戦場」

相変わらず何が真実で誰がキョウにとって一番誠実なのか分からないあたりがリアルな感触でもやもやと切な苦しくなってきますが、リョーコがデータ復元されるにあたってゼーガ搭乗時以外意識を持続できなくなったことをルーシェンに詰問された時のシズノの動揺だけは、自然な感情の発露だとすくなくは思っていたい。あれすらも表面上の演技だとするのなら、彼女の立ち位置はキョウに過干渉(リョーコに対する諸々の罪悪感ではなくキョウの精神状態を悪化させないためにリョーコの存在自体を易々と天秤に掛けたのだから。そんなことをシズノ自身がみんなの前で認めたあのシーンには軽いショックを受けました)する“悪しき母”そのものでしかないわけで。…しかしシマもミナトもシズノも、ことキョウの戦闘意欲に関してはなりふり構わなすぎに見えてしょうがないんですよね。セレブラムの中でも情報強度に差があると同時にキョウにセレブラントという枠を超えた重要性があると演出としてほのめかされているように思えてならない。

サーバーが機械である以上、ループする世界にもやがて終わりがやってくる。ならば、それまでにガルズオルムが握る身体復元技術を入手することにせめてもの種としての望みをかけてみる。ようやく、ようやくセレブラムの最終目標が分かりました(いやまだ二重底があるかもしれんけど)ね。「青春時代が大きな破綻もなくずっと続くならそれはそれでいいかも」とは少なからぬ視聴者が感じる素朴な気持ちであると思うんですが、それに対する一つの防御線を張ってきた巧みさ(これはキョウが舞浜ワールドのループを意識して6回目という設定にも感じる。さすがに100回は無理だよな)は流石。しかしそこで、アビスの問いかけで不安混ぜっかえしですよ。…キョウは、はたしてガルズオルムが非道の敵だと実感して戦っているんだろうか。私からみると、まだまだ情報が足りてなくてどこかシマたちに乗せられてあるいは煽られて動いているようにみえてる部分もあるんですが。

さて今回は深夜の水泳メドレー(ハヤセが背泳ぎ、ウシオが平泳ぎ、カワグチがバタフライ、キョウがクロール)のシーンが一番印象的でした。ひねくれものな私でも、ああまで気持ち良い青春謳歌描かれるとふつうに感情移入してしまうわ。にしても高校新を狙えるメンツだったとはねー。あの学校、公立みたいだけどかなりの文部両道なんでは。施設レベルも凄そうだし。
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2006年07月22日

BLOOD+#41/チャングムの夢#11

「私の居場所」:いや、真央の居場所なんてほんとどうでもよくはないか? モブに近いサブぐらいにしか思ってなかったんだけど。しかし、カイがほぼ戦闘員化してしまった今、視聴者ターゲットに近い配置として彼女に頼るという事なんかもしれんけど。そしてようやくディーヴァがリクを強姦していたことが確定。…でもどうやって? ぼくわからないよおねえちゃん!! 分からないといえば、小夜の休眠周期が赤い盾メンバーに秘密だったという会話の流れも謎だった。ジョエルの日記みんな読んでるだろ? ところで本日予定されていたやきうはありませんでした。梅雨時にプログラムすんなよ。

「不気味な洞くつ」:それなんてスパイダーライダーズ。洞窟内の色彩設計まで似ていたのは…まあ偶然(だってこのアニメ作られたのけっこう前なんだよね?)かな。ピンチ間一髪→ふたたびピンチな流れでチャングムとジョンホの動きがシンクロしていたり(同じカットで別々にキャラに演技させるのって難しいらしいね)、クミョン組3人が並んで蜘蛛の糸にぐるぐる巻きされてぶら下がっていたりと笑える絵面が多い回でした。これやっぱりファンタジーアニメなんだなあ。そして予告時に『次回の放送は8月19日を予定しています』キター どんだけ不定期放送なのか。今回なんてモロに引きだったのに。

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2006年07月21日

牙#16/TOKKO#11

「悲劇の民」:カルブ・フーは民族的特徴として眉がうすいみたいで。奸臣(故)フィリップももしかしてここの出身だったのかもね。今回は横手美智子氏初参加回。私怨を転嫁してアジるレベッカ(井上麻里奈嬢けっこういい演技しはる)やそれに乗せられるグスマ(こちらも中の人なかなか熱演。無名新人さんみたいだけど)といったサブキャラの台詞まわしに割と光るものがあったように思うけど、反面ゼッドやロイアの主役級組にはあいかわらず感情移入できないあたり、基本構造上にやはり粗があるような気もしてくる。にしても卵生設定… ついつい魚類の仕組みをモデル想像してしまいがちになるけど、ここは『十二国記』みたいに抽象的な設定だと考えておけばいいのかな…

ヒロキもいらなかったよなあ:私は忘れません。今期最強の空気キャラのまま・それでも(いやそれゆえと言うべきか)漢の中の漢として逝った犬飼きゅんのことを!!
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NANA#15/RAY#12

新生ブラスト初ライブ:縦ロール金髪ロリファッションがナチュラルにかわいいと褒められる世界観にはやはり付いて… あと同性に向けられた嫉妬はよりリアリティ感じてきっついわ。そういえば私も一番わかりやすく痛かったのは20前後だったかもしれぬ。ところでジャクソンでは楽屋ネタ無礼講なんですね。ただし奈々がいない時? そして章司は別にハブられるわけではなさそう。淳子カップルの人間の出来ていること。

山野井仁さんはえらいよ:よくがんばったよ。しかしどうやったらこんなキテレツシナリオが通るんだろ。軽くめまいした。というか町角風景がオトナ帝国デジャビュすぎた。
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2006年07月20日

蟲師#5「旅をする沼」,#6「露を吸う群」

CSフジテレビ721で先々週から始まっている放送を見始めました。なお#1〜4は地上波版を郵送していただき、また#21〜26はBSフジ放映時に視聴済みなためすでに感想エントリがアップされております。というわけで今回は#5〜20のみチェックするという変則鑑賞となります。

#5:いおは緑の髪の時の方がずっと美しいなあ。沼に同化するのは観念として救いであったけど、実感として怖くもあり、また心情としては沼自体が死ぬのが悲しかったという彼女の述懐と、飽くまで人として生きることに(今回は)こだわりを見せたギンコの粘りとが印象に残る。

#6:少女が人外の存在に化すことに魅せられるという形が#5と重なるが、こちらの結末はやややるせない方向に。あこやの決意は島の厳しい環境が後押ししていることでこちらの理解も易い。守ろうとしてきた少年がそれを受け入れているのが救いとなっているあたり、この作品は甘くはないけど優しいなあと。

今回はどちらも(少女がゲスト主体だったためか)、演出傾向がわりにエモーショナルだったような。色彩設計もけっこう鮮やかだったし。ところで、フジ721は右下に出る赤い局マークがちょっと気になるものの、OPからEDまでコンテンツ枠内に一切CMが入らない仕様がなかなかうれしい。
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2006年07月19日

スパイダー#15/妖逆門#16

お城のスパ子さん:タマル歌を頭とけつと二回も使っとるね。なんかもう飽きた。コロナが昨年までのパーティーで壁の花だったというのは、あの明るい性格やルックスからいって納得しがたい。なにか出自にまつわる伏線でも張ったということだろうか。あと王家の先祖であるスパコが呪いで蜘蛛と同じ“八本足”になったというのは、伝承として重大な秘密があるような… さて今回は、声優業に不慣れなマグマの中の人を子安様がきちんとフォローしてる姿がまざまざと想像されて和んだ。でも別にあのカップリングには萌えない。

京都乙女ふたりとかそういうサブタイ:子犬の作画が微妙すぎてかえって愛しかった。今回は亜紀に好感を持てたのがうれしいサプライズだったなあ。誰にでもやさしい清ではなくて犬が苦手な亜紀の方に子犬を衝動的に助けさせたプロットはナイスですよ。私はそういう仏法説話的なちょっといい話好物なんで。麒麟の檄札(不勉強なので固有名称違ってるかも)ってかっこいいし。

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チャングムの夢#10/銀魂#15

「アワビとナマコ」:なんつうか凄いサブタイだ。そしてチャングムの海女姿(戦前日本の女子体操服みたい)にすっとんでくるスロたんに吹いた。でもちゃんとチャングムが落としたアワビを拾ってくるあたり、彼の存在は無駄にはされてない。ジョンホ並みに丁寧に扱われてるしスタッフに愛されている印象。ところで今回はアクションシーンでカメラ揺らし手法使いまくり。あんまり頻発させすぎるのもよろしくないですね。

エリザベス対定春:新EDではエリの足下ごまかして描いてるような… ところで銀八先生はもうないんですか? おまけの直後にOPくる鰤さん側からクレームでももらったんですか?
posted by 三和土 at 20:18| Comment(0) | TrackBack(0) | アニメ/TV番組感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする