BLOOD:ソロモンの翼手スタイルを最初に『落武者』と看破した人の慧眼にはあらためて敬服する。さらにいえばすでにされこうべ化した落武者だ。というか離反前後からの奴の行動と言動のわけわかんなさはもう見るに耐えない。今回の予告なんてキャストさんの歯が浮いてたじゃねえか(笑) もう小夜の血に当たってさっさと成仏してくれて構わないっすよ。
しかし、ミッションの中身こそなんとか後から判明したとはいえ、今回の米軍基地フェスティバルでのミニコンサートイベントは唐突な印象ばかり残った。そんな中ネイサンの飄々とした存在感だけはあいかわらず良いなあ。このキャラはソロモンと並んで、本作の序盤以降におけるストーリーテリングてこ入れに貢献したのだと思う。
とにもかくにも、最近のふたたびの迷走は視点主人公たるべき小夜のフラフラっぷりのせいでしょう。なんかすごい影うっすいんですけど。なんとかして。とりあえず髪切ったりして以前のルックスに戻してみれば…
妖怪人間:攻殻SACに似た雰囲気のお話あったなあ。にしても街中にあるさびれた名画座という舞台設定のリアルさにはわりと感じ入るものが。いや、うちの地域の非郊外型映画館もなんか当初の目論みと違って主な客層が定年後のヒマな人らになってるらしいのね。さて今回は空の祖父が歩く夜の商店街の雰囲気が久しぶりにおどろおどろしい無国籍風味になってるカットがちょっとうれしかった。しかし今回の妖怪ってもともとは人間だったものが怨念だけに凝り固まった(それってどっちかといえば「幽霊」だろ)という説明だったように聞こえたなあ。どうもやっぱり最近シリーズ構成に締まりが足りない印象。