2006年08月31日

ケモノヅメ#4「過去の苦み」

桃田十蔵前師範が殺される状況を前後においての、彼の回想による過去エピソード。やっぱり道場の和風の雰囲気があってこその本作ですわ。春美の楚々とした色気といい、高倉健そっくりな十蔵の男前ぶりといい、昭和ノスタルジーがたまらない。

うーん、すばらしい要素が多すぎてかえってどこからコメントしたらいいか分からないですよ。わからないですよ!! とにかく作画も演出も脚本も。そしてそのマッチングが。

というわけで、利江の義理の父である柿の木刃が娶った道場ゆかりの連れ子アリの嫁が相当な醜女だった点になにやら十蔵への確執がいや増した説得力やらリアルな世知辛さやらを感じたのでした。しかし、可愛がられていたとは言いがたかった利江は、十蔵の方をきっと父がわりとして慕っていたんでしょうね。
posted by 三和土 at 03:18| Comment(0) | TrackBack(0) | アニメ/TV番組感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

牙#22「記憶の迷路」

もしかして主体的かつ積極的に動いてくれてるギンガ(坂口大助氏がこういうやんちゃキャラやるのは珍しい)の方がゼッドより主人公に向いてるんではないだろうか… ゼッドとロイア(タスク服の方が似合ってる!! もう着替えたままでいいのにー)って、それぞれ並んで別々なことを考え込むという構図が多いペアなんで、全然関係性の進展に興味湧かないんだよなあ。あとタスクという領域の情報明示の少なさね。何がどう『暗黒の地』で『悪の枢軸』なのかさっぱり分からない。今のところ、ジーモットよりかは暮らしやすそうにみえるくらいなんですけど。

ロイアママコンパチというびっくりはったり展開(久々にきたね)については、ネタバレ知ってなければあやうく爆笑するところでした。だから描写が唐突すぎるんだってばよ。せめて仮面を自分で付けるカットぐらい入れてくれい。
posted by 三和土 at 02:47| Comment(0) | TrackBack(0) | アニメ/TV番組感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

しばわんこ(夏祭り編)/NANA#21

しばわんこ:参加した「つもり」だけで完全な満足感や共同体との一体感をおぼえられるしばわんは、なるほど理想的な町内会員だと思った。お神輿かつぎに「宮出し」や「宮入れ」(直前に高くかかげてお祓いを受ける)があるというのは勉強になりました。しかし金魚すくいの金魚を襲おうとするみけにゃんはアナーキーだな。ところでゆるナビに久しぶりに『恋する算数』コーナーが復活してた。

NANA:“食われる”側のグルーピー的立場から感情描写するというのはなかなか斬新に思いました。あとはタクミがなぜ奈々にことさら惹かれたのか描写があれば良かったかなと。ところで今回の膝をかかえてテレビを見る幼女というアヴァンはいつにもまして独特な雰囲気でしたね。
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2006年08月30日

妖逆門#22「年下の男の子!?」

キャンディーズの往年のヒット曲をサブタイに持ってくる意図がよく分からん。分かる大きいお友達だけ分かれ ってことかのう。

そしてかなり大きいお友達な私は、今回が相当に完成度の高いショタ梃子入れ回だったことに戸惑ってるんですが。作画も去ることながら腰のすわった絵コンテがいいですよー みつき君はちゃんと紅顔の美少年にみえる。性格もすなおだし兄萌えキャラだし(しかし同じ10代同士だろうし、言うほど『年が離れてる』わけじゃないだろうに。それだけ心理的距離感があるという表現だろうか)。そして次回はさらに主人公と並んで上半身裸でたき火であったまると。狙い過ぎではないだろうか。あ、今回は最近不足気味だったフエ坊分も補えた。倒れかかった三志郎をささえてやる肩に置かれた手がいい感じ。

バレバレだ。このエントリ、視聴姿勢がいつにも増してバレバレだ。
posted by 三和土 at 16:14| Comment(0) | TrackBack(0) | アニメ/TV番組感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年08月28日

銀魂#21/スパイダー#21

河童じゃないよ海老名さんだよ&扇風機じゃないよ銭封機だよ:(前半感想)そっちのイバラキ(ポケモンショック注意テロップ参照のこと)じゃなくてこっちのイバラキかよ!! チンピラたちの名前や顔も全部編集部員がモデルなんでしょうね。人情話系なんだけど、ベタつかせずにギャグ部分との噛み合わせがいい感じ。大和屋暁氏って実にいいシナリオ仕事されますな。(後半感想):銭封機破壊し始める銀さんという展開の予兆として、きちんと暑さによる思考力低下の描写がさりげなく積み重ねられている。足腰しっかりした作りですよね。リサイクル屋女店主(地球防衛軍残党)と銀さんとの会話が最後まで噛み合ってなかったのも粋かつ笑えた。

「コロナらしく」:以前のパーティー話でコロナがゆううつそうだったのは普通の女の子らしく楽しんでこなかったことの現れだったという点にはちょっと感心したけど、正直最近つまらない。出来が悪いとかじゃなくて純粋に退屈(笑) ビィートレアニメらしさも極まってまいりました。というところで、次回はちょっと本筋テーマに戻るらしく。しかしインセクターっ娘か…
posted by 三和土 at 23:28| Comment(0) | TrackBack(0) | アニメ/TV番組感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年08月27日

BLOOD+#46/チャングムの夢#13

「あした天気になあれ」:ソロモンの存在自体が面白すぎ(そもそも何で小夜に求婚する前にディーヴァに離反宣言したの? 計画の順序に気を付けてれば無職にならずに済んだだろうに…)て、もう他はどうでもよくなった。最終回がどう落とされるかも全然気にならない。ソロモンがあと何回スーパー天然ボケ(まさかカール以上のイカレポンチが同じシュヴァリエにいようとは。これぞ超サプライズですね)を魅せてくれるのかだけが興味の対象。でも次回でジェイムズを道連れに愛(厳密に言えば性欲)に殉じそうなんだよねえ。あ、本編は全体的にかなり激しくダメですが、夕焼けの摩天楼ロープウェイという雰囲気のある舞台にて、小夜がカイにプロポーズされたシーンのあたりだけは良かったです。すべてが終わったあと小夜を殺すと誓ってくれたハジにも、一緒に沖縄で生きようと言ってくれたカイにも、嬉しいし申し訳ないしという小夜のあふれる思いは伝わってきました。

「壷料理の心」:こっちはチャン・スロがふつうに面白すぎる。真殿光昭氏はほんとにコメディリリーフが光るなあ。壷料理の薬効は「最初に悪いところが痛む」。ということはチャングムに対する邪心はそこまで強烈かつ純粋なのだろうか… なんて業の深い衛士だ。宮中にいて大丈夫か。あと叔母にいんちきを強いられて嫌さのあまり涙を帳面に落とすクミョンが年相応の表現をされててかわいらしかった。ところでイノヴィに続いてこちらにも海賊船がでたぞー
posted by 三和土 at 23:31| Comment(0) | TrackBack(0) | アニメ/TV番組感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

ゼーガペイン#21「戦士たち…」

クロシオの髪型は塩沢ときを連想させる派閥結成記念エントリ。というかこの大詰め時点でなんでクロシオ(サンライズ伝統の“あらかじめ無い白目”がプリティ)をライトアップかー!!! ガンナーはむしろイリエの方が向いてそうじゃないだろうか。でも男女の組み合わせで入れ替わりはないみたいなんだよね。トガとサラ(こちらのゲーム組の戦闘シーンの方が気持ち熱めだったね)もやっぱりそうだし。

回転ずしのネタが乾くことを幻体データの磨耗と引き比べるとは。そこはもしかして笑うところなのか。しかしあれですね、高級寿司屋でなくて気軽な回転ずしを選ぶところが高校生らしくていいですね。プッチンプリンとかは回らないのだろうか。

終盤ではシマが自分の秘密を明かすかとワクワクしてたのに、ギリギリのところでぶっ倒れちゃってけっこうがっかり。またしても次回に期待。ミナトがシドニーサーバーから救出されたエピソードも少しやるみたいだし。
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イノセント・ヴィーナス#5/牙#21

「連弾」:いつになったら丈は仁よりも主人公らしくなるのだろう(笑) あの子の役回りは護衛ロボみたいなもんだなあ。今回は叙情的なピアノスコア(この作品のBGMはかなりよい感じだと思う)がたっぷり堪能できた点に満足。うれしげに弾く沙那(ラボ育ちとかじゃないんだね)の指使いの繊細な動きとともに、アクション部分よりもむしろこういった感触を見せたいのかもしれないと思った。にしても、キーの変調に気付く→秘密文書の隠し場所はピアノ内部だった という展開にいくかと思ったら沙那の体調変化という方向に行っちゃったなあ。

「拭えぬ思い」:ミッキーに発破かけようとあいかわらずデュマスの人格を改竄してるロイア。ヒロインとしてそういういい加減さはどうかと思うよ… もっとこの子を好きになりたいんだが。とっかかりがなさすぎてどうにも。あと、最近どうもドロドロとした心理演出がなくなってしまったようなんだけど、作画低調続き(ロベスをアホだとつぶやくゼッドの顔があんな硬い面持ちじゃコメディ機能してないじゃん)と並んでやはり残念です。無能で怠慢なわりに既得権益だけがっちりキープしてるジーコに対して、疑問はぐらかされたロイアがぎりぎり歯嚼みする描写ぐらいあってもいいと思うんだー
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2006年08月25日

「エルゴプラクシー」総括

本放映が終了してから10日ほど経ちました。最終回2話前までは、全体像がつかめずにわりと引いたスタンスで眺めていた部分もあるのですが、あの超心理学的というかファンタジー手法が相当に入った締めくくりにそれなりに腑に落ちるものを感じて以来は、思いがけず満足感に浸ってしまっております。退屈な回もなくもないけど、私は好きです、この作品。

しかし問題点も多々あるのも事実だと思いますし、いたずらに難解でかつ内容が感じ取れない、あるいは伏線が未消化であるという批判意見が少なからずあるのも納得できる部分があります。まずもって、良くなかった(あるいはフェアでなかった)のは放映当初の宣伝でしょう。『SFサイコサスペンス』では説明不足で、ジャンルとしては実質もっと複雑で模糊曖昧としている。SFではあるけど、ファンタジーとしか言いようのない超現実的な描写が頻発している以上、やはり外せない説明文言としては「メタフィクション」を番組紹介内に入れるべきだったのでは。科学的な規律が作品上において外れてしまっているということは、一筋縄な視聴姿勢では到底ついていけない事を意味しているわけで。つまりこの場合のメタ構造とは、既存作品の様々なジャンルを煮合わせているという事であり、その中には作品内作品(クイズ番組やアメリカン・カートゥーン等)から設定を語るという手法も含まれており、オーソドックスなストーリーテリングを期待して観た場合には大いに肩すかしを食らうことになる。…とはいえ、シリーズ構成の全体像を放映開始前に構築し終えている作品がスケジューリングの都合上(もっとも今作品を担当した佐藤大氏のこれまでのキャリアを見るにつけ、あえて打ち合わせでのライブ感覚を重視して展開の先行きを不確定にしている確信犯的部分も感じたりするけど)すくないと思われる現在のアニメ製作状況においては、公式アナウンスにおいて作品の端正で精確な全体像を提示しろというのは酷な要望であるのかもしれません。観終えるまでは、完全に説明することができない。私たちアニメファンが日々堪能しているのは、そういったドライビング感覚を楽しまないことには付いていけずに立腹してしまう類の娯楽カテゴリー群なのかもしれません。

さて先日、SF小説の翻訳家である浅倉久志氏のエッセイ集を読んだんですけど、そこに作家のP・K・ディックの自著に対してのコメントが紹介されていて、大意で述べると“小説のラスト部分にこそ作者のメッセージがあると思う人々がいるが、それは違う。作品中盤までに述べられたこと自体に作者が言いたいことは詰まっており、オチは便法にすぎない”と、なんとも端的に。この点においていわゆる一般小説とSF作品の大きな違いがあるようにも思えるのですが、ディックが説明している“オチ自体は単なる幕引きのための方便である”という構成法が、ここ数年のTVアニメにおいても感じられるような気がするのはおそらく私だけではないと思う。実はこれまでは「それは以前にくらべて制作者たちの定石への敬意が軽くなったせいだろう」とか考えていたりもしたんですが、本作を肯定できた今、あらためてもう一つの可能性を追認できました。アニメは表現手法としての成熟/洗練度において徐々にSF小説のレベルに近付きつつあるのだと。

だからたとえラストシーンの一日後にビンスやリルたちが全滅していたとしても、彼らが見つけた希望になんら矛盾や欺瞞があったとは私は思いません。結果ではなく過程が大切、死に方よりも生き方の方がずっと重要なのだと、すべての虚構作品が根底において訴えているのだと考えているので。

追伸:今回も佐藤大氏はそうとうに危うい綱渡りを見せていたと思う。けれど前作「交響詩篇エウレカセブン」よりは比較的手法ミックス上のまとまりを見せていたので、その点においてこれからの成長に期待したい(偉そうな語彙しか出なくてすいません)です。
posted by 三和土 at 02:09| Comment(0) | TrackBack(1) | アニメ/TV番組感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

妖逆門#21/NANA#20/しばわんこ(神輿編)

妖逆門:しげまくんには三人も弟がいるのか。そして来週出てくる眼鏡ショタだけひいきしてると。で、本編はねいどルール(つまりあってなきがごとき)による野球もどき。なんやら分からんがもはや気にしない。けどミックのもてたい衝動が引き金という一時の気の迷い的転身プロットの強引さは気になる。ちょいワルおやじがギャルもてを狙ったもので、実際にもててるなんて話は初耳だ。全然関係ないけど、前たしか「ブロードキャスター」でいかにも身についてないちょいワルスタイル(色シャツの襟をたて薄色ジャケ、胸ポケットにはサングラス)のおやじさんが街頭インタビュー受けてた映像がまぶたの裏を去らない。がんばり具合を想像するとなかなか愛らしい。

NANA:ヤスの事を本気で狙ってたらしきがっかりぶりも驚いたが、クビ宣告で女先輩に泣きついた甘さにも驚いた。ああまで突き抜けてると、嫌みがないというかむしろかわいらしくさえ思えてくるな。たしかに子犬体質。ハチというあだ名はいい得て妙か。しかし人気バンド美形メンバーを友達の彼氏経由で紹介してもらいました、となってくると段々ドリー夢色が強く思えてきて付いていけない予感が。

しばわんこ:ゆるナビ、もうやんないのかと思ってたよ。ほんとに。今回は『○○のない生活』がよかった。幼い息子さんのアレルギーを気づかって蚊取りを仕掛けないおうち。寝る時に蚊帳を使うのがなお風情があって良いです。しばわんは、やっぱりというかお盆の話はここでは飛ぶのね… そしてしばわんの前足は明らかに神輿にかすりもしてなかったように見える件。あと神輿は肩にごつごつしてすごく痛い。あの痛さは25年近く経つ今でも忘れられない。
posted by 三和土 at 01:50| Comment(0) | TrackBack(0) | アニメ/TV番組感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年08月22日

銀魂#20、スパイダー#20

新パッチが叫ぶたびにウッソ・エヴィンという少年のことを思い出す:今回はわりとコメディアニメとしてはストレートなつくりで、くすっとかプッというよりもわはははと快笑できた感じ。蚊みたいな貞子みたいな天人が実際にけっこう気持ち悪く怖い演出をしっかり付けられてたのが効いていたと思う。

勇者ブレイドお芝居:ほんと、脇道の合間にたまーに本筋をやる感じのシリーズ構成なのな。もう聞いていいかな、なにをやりたいのですか? それはさておき、次回はコロナが髪をおろす模様。
posted by 三和土 at 21:10| Comment(0) | TrackBack(0) | アニメ/TV番組感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

ケモノヅメ#3「しょっぱい新月の夜」

冒頭数分で人物のフォルムが「風人物語」みたいだなーと思ってたらどうも実際に作画監督氏がスタッフだったようで。

今回はこれまでに比べるといまひとつ。逃避行の道筋があまりにも突飛に思えて現実感が乏しくてちょっと戸惑った。由香の(本当の事を言われただけなのに)「なにあれ。感じわるっ」という台詞の意図がつかみにくかったり。伯父さんの別荘になぜ電気が通ってて食材があったのだろうという不思議さへのフォローがなかったりしたあたりとか。

しかしこの番組における吉野裕行はよいですよ。ぶっちゃけちょっと大根役者(声優)な持ち味が、芝居がかって大上段に人に接する一馬というキャラクターにめっさマッチしてる。こういう“使い方”があるんだなあと思いましたよ。作中もっともかわいいキャラだし。堅物かと思わせて一気にチャラいラブ男面を見せた俊彦よりもむしろこちらが本質的に真面目な性格だよね。
posted by 三和土 at 01:03| Comment(0) | TrackBack(0) | アニメ/TV番組感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年08月21日

観るつもりはあるけど追いきれていないアニメについて

暑い(残暑きつー。最近すごい蒸してます)だけが原因というわけでもなく。まあ一言でいえば…放映数多すぎる。地上波でアニメがあまり見られない地方人のいうセリフではありませんが。けどやっぱり個人的に可能対応数オーバーフロー気味みたいです。特に気が抜けがちで放映コンテンツ数が多めな週末がヤバい。

○CSフジ721版「蟲師」:先々週あたりに録画失敗して以来、チャレンジ意欲にいっそう減退が。ネット知人の方が以前レスされていたように確かに『見逃してもあまり惜しくない』方式ではあるんだよね。オムニバスというか単発シリーズ構成で。

○アニマックス「妖怪人間ベム」:序盤の雰囲気が濃さが段々消えてきて飽きてきた。最終回の落としどころにはまだ興味があります。

○キッズステーション「ギャグ漫画日和2」:ミニ番組で時間帯把握しづらくて。今週ぐらいから放映形態が変わって、再放送が増えるみたいなのでリベンジしたい。

○BS日テレorアニマックス「NIGHTHEAD GENESIS」:アニメでリメイクする意義が分からないというのと、事前宣伝素材やら視た人のレビューからあまり冴えない出来が容易に想像されるのがしんどい。…アニマックスで二周め再放送などあったら、もしかして。

という感じでして、以上四作品についてはこれからの毎回感想のアップは怪しい(というかNIGHTHEADにいたっては初回すらチェックしてませんね…)という点を、あらかじめお知らせしたく思います。読んでくださっていた皆様には失礼をば。
posted by 三和土 at 19:07| Comment(0) | TrackBack(0) | 閑話雑記/更新情報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年08月20日

BLOOD+#45/チャングムの夢#12

「手のひらを太陽に」(JASRACに申請したのかな):現在の状況を一言でいうと「ちょっとシリアスさが増した『お伽草子』」。すごいぞ、ハジはやっぱり万歳楽の生まれかわりだったんだ!! というか残りあと5話という事実に戦慄を禁じ得ない。ここまでダメになるとは思わなかったんじゃああぁぁa しかし今回は笑った。

・全体的に作画がへぼすぎ(『お伽草子』のわりといい回レベル)で笑うしかない。
・窓から逃げたカイをハジが受け止めるが、すぐに放り出す気持ちに素直な描写。
・「太陽よ、そんなに僕たちが憎いか」というモーゼスの冗談のようなアナクロ台詞。
・ちょっと前に話題になってたがんばりやの大根みたいな雑草に感心してみせるカルマンというやっすいシーン。
・ そ し て 予 告 デヴィッドでやったことをまたソロモンでやるのかよ。しかも今度は痴話沙汰… ある意味楽しみで仕方ないだろうが!!!

いやマジでマジで。ほんとお伽草子現象。しかもEDクレジットに目を疑ったけど、今回は三人作画監督体勢で、その内ふたりは他作品でも実績を持つ小林利充氏と芝美奈子氏。それであの出来だから、いかにシナリオ作業が迷走して(後工程に影響及ぼして)いるかが目に浮かぶようですわ。

しかしあれだけ悲壮感が丁寧に組み立てられていたシフのメイン組、モーゼスとカルマンがBLエンドを迎えることになろうとは。ほんとうに予想が付きませんでしたよ。(二重の意味で)合掌。

「自然の贈り物」:クミョンがめずらしく慌てたり悲鳴をあげたり顔を赤らめたりするレアな回。ミン・ジョンホへの恋愛フラグは唐突な立ち方ではあった。しかし済州島はすごいね。壷仙女やら蜂仙人(テニプリでも出た「縮地法」が!!)やら蜂の精やらがふつうにあらわれるスーパーファンタジー・アイランド。ねずみのくにとか全然目じゃない。かなり行きたい。ところでなぜかスロ氏と同衾してる(しやたら絡んでくるし)トンイはまんまとヨンノを出し抜いてしまったようですね。
posted by 三和土 at 00:51| Comment(0) | TrackBack(1) | アニメ/TV番組感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年08月19日

ゼーガペイン#20「イェル、シズノ」

シズノ先輩、好機の搦め手ターン。キョウの気持ちの揺れに合わせてキャラカットの配置(リョーコ←→シズノ)を変えてきたED演出が心憎い。あの水中にゆらめく先輩はいきなり目にするには色っぽすぎるので、今回の中程に挿し込んでくる順序の方が好きですわ。

「イェル」は『幻体』と同じ一般名詞に近い意味合いを持つ言葉としか今回は明かされなかったのは拍子抜けというか、ちょっとジリジリする。もったいつけずにズバッと教えてくれよー。せめて次回には、ぜひ(シマ司令もシズノと出自は同じなのかな。IAL社側からの寝返り組で進化したAIとか?)。

それにしてもリョーコの感情の動きを描写する繊細にして自然な手腕は一貫してすばらしい。その場で感情表現できずに後になってからそれがぶりかえすというのも辛いものだとなんとなく想像できるだけに、なんだか非常にすんなり納得できるんですわ。

しかし舞浜サーバーだけ、発想の転換による奇策で月面のガルズオルム施設そばにデータ移動させたという理由はまだ説明されてないと思うけど、何でなんだろう。まだ謎は複数残されてますね。

次回予告では、クロシオとイリエがそれぞれガンナーとウィザードをこなしていたのが印象的。でも、たしか最初の話数においても1カットあったような気もする(その時はキャラの名前も顔も憶えていなかったので定かではないけど)。

えー、にしてもキョウちゃんリブート前の天然たらしぶりはすごいものがありましたね。初共同作業中にいきなり命名(昔大事だった人の名前をすんなりあげるもんかあ?!)、そして肩を抱きキス。いつ惚れたというのでしょうか。月面での自爆の件といい、悪くいえばひとりよがりなタイプだったようで。…幻体データ復旧というのは、人格変化の危険まである実に譲歩が多いもんなんだなあ。シズノの大切な人は、はたして生き返ったといえるのかな。今の彼はもう前の…
posted by 三和土 at 00:27| Comment(0) | TrackBack(0) | アニメ/TV番組感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年08月17日

イノセント・ヴィーナス#4「襲来」

今回の作画タッチは第一話と並んでもっとも設定表に近かった気がする。動きもアクションが多い回らしくなかなか。でも丈と仁が艦内をツーマンセル移動する時のまわりくどい描写はちとわざとらしかった(笑) あと初めてグラディエーター同士の戦闘があったわけだけど、絵コンテにケレン味があまりなかったのは少々拍子抜け。あるいはそういう演出傾向で統一しようという引き基調?

司馬(気にいった女性はみんな『おりょう』なのか。気合い入ったなりきラーなんだな…)もかつてはファントム所属だったという設定を明かすことで、丈と仁の離脱はほとんど説明を終えたということかなとも感じた。あまりの強引なやり口に内部からも疑問を感じる声が多いというわけで、個別な理由は特にない脱走だったのかと。

あいかわらずプロット自体は薄いけど、人物同士の関係性やギミック設定(ファントム特注スーツって筋力増強機能あるんだね)を台詞外の描写で見せていこうとする軸にはまだズレがないんでわりと好んで観ている次第です。
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2006年08月16日

牙#20/NANA#19

ヒロインの肩に角が!!:服全部買い変えなきゃ。それかノースリーブに改造。というかロイアはなぜか回を増す毎に影がうすくなるふしぎヒロインなんで視聴者としてあんまり感慨とか湧かない。このアニメのはったりどっきり唐突展開にも免疫ができちゃったというのもあるし。それに世界観が大体分かった現在、これまでのように意表をつかれることも無さそうだしなあ。ところでキースが殺された件に関しては、キャラクターを祖末に扱う脚本家の次に、躊躇なしにノアに彼をひきわたしたゼッドとロイアの考えなしっぷりにあきれるんだ。あ、作画はけっこう持ち直しました。人型スピリット同士の戦いはウルトラマンシリーズライクですね。それとカード新CMでロベッさんが最後になんて叫んでるのか聞き取れません。つうかなんでコスプレさせてくるんだろう…

NANA:無言で奈々(アドレナリン噴出描写バカっぽすぎていい(笑))にすがりつくシンがかわいかったすね。展開にメリハリあるのでなんとか飽きずについていくことができる。これも基礎演出力の高さゆえですね。しかし奈々はほんとに仕事してないなあ。デスクワークだとバレバレなんで店員とかの方がまだ向いてるのでは… しかしでかいバスルームだった。ファッションホテルとかの方がああいう感じありそうだ。でかいといえば奈々の実家の洗面台もでかめだったなー さて急に禁煙台詞が連発された件。局のカンバンを背負った番組も大変ですね。そして帝王森川智之キター これは恋愛をたすけあうおなご仁義がテーマですか? っていうかEDがまた変わった!!!! 予告の平野綾嬢がキャラ作りすぎてて寒かった!!!
posted by 三和土 at 23:56| Comment(0) | TrackBack(0) | アニメ/TV番組感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

ケモノヅメ#2「辛酸の決別」

俊彦はいったんは由香との仲をあきらめるという展開がまずくるのかと思ってたけど、1クールゆえのスピーディさでいきなり道場からの離反逃亡とあいなりました。そうそう、サクサク進まないと密度充填にやる気ないのかと思っちゃうよね。

しかし前番組と違って(笑) きっちり15禁指定に相当すると分かるシーンが盛り込まれているのはさすがというか。食人鬼と繋がったまま(基本的に興奮すると本性が出るみたい。由香が飲まされたのは媚薬だったのかな)死体となり、そのまま喰われてはらわたをひきずりだされた状態(『うどん』って。きつい隠語だなあ)になってた被害者描写のショッキングなこと。でも剣士たちの実況台詞との合わせ方がユーモラスでもあったし、なんにしてもデフォルメされた描線なのに動かし方でリアリティを感じさせるという技量に驚かされるのであります。このクオリティが最終回まで続いたらすごいなー

いやでもね、個人的嗜好としては脚本や演出面の完成度こそ奮えがくる。このシナリオならたとえ作画が前番組(最終回まで視た仁義としてタイトルはもう出さない)のレベルだったとしても、たぶん面白く観られてると思う。俊彦のうかれぶりと道場連中の微妙な苦々しさとの対比(利江のとりつくろいぶりの完璧さがかえってこわいなー)、ジレンマに悩みながらも婚約の予兆に喜びを隠せない由香といった、キャラクターの内面描写に綻びがないのはいいですよ。うっすらとした不安を持ちながらも俊彦の父の葬儀に足を向けた由香の心情を想像すると、すごくいじらしい気持ちになる。わりとシリアス度の強い基調なのかも。
posted by 三和土 at 17:17| Comment(0) | TrackBack(0) | アニメ/TV番組感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

銀魂#19/スパイダー#19/妖逆門#20

海獣大決戦:マダオすら整ったわりと美形にみえてくる締まった良い作画。仕上がり全般のクオリティが高くて、回想の立ち小便まで虹が似合いそうにキラキラしていたのが印象的。シナリオや演出面も最近とみに安定してるよね。キャストのノリの良さからよく伝わってきます。しかしなんで女性陣の水着はビタ一文出てこないんだろー… なにげに硬派だ、このアニメ。マイ編集カセットテープ(私も20年前から始めて8年前ほどまでやってたよ)なんてネタは20代後半ぐらいからでないとピンとこないだろうし(笑)

ルメンの幼なじみ「牙」ヒロインと名前かぶってるじゃん。あ、違うロイアでなくてノイアだって:正直観続けるのしんどくなってきたこの頃。またバグースが力んでくれるシリアス編に突入してくれないかなー でも今回作画良かったよね。王子対ハンターというスパイダーライダー同士の手合いというシチュも興味引かれたし。

ぴちょんくんを思い出すあいつはムヒョでいうところの五嶺的キャラ:公家的イヤミさを表現したもそもそ自分ペースしゃべり(岩田光央氏だと気付けた人がどれだけいただろう)がやや聞き取りづらいが、インパクトはあったのでOKです。えーとフルネーム忘れたけどシゲマくん。あとこちらも作画良し。三志郎の回想での正人の顔まで描き直されてたような気がする。しかし色んな勢力がいてけっこうややこしいな。
・虐げられる立場の「妖(あやかし)」
・妖を封印して自分たち主催のげぇむに用いる「逆門(ぎゃもん)」
・選ばれて妖逆門に参加している「ぷれい屋」とその補佐役「個魔(こま)」
・今回判明した妖封印師一門「(えーと名前なんだっけ)」
…四つどもえ?

posted by 三和土 at 16:50| Comment(0) | TrackBack(0) | アニメ/TV番組感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年08月14日

エルゴプラクシー#23(終)「代理人」

「代理人」、プラクシーとは何かというと『寓意』のキャラクタライズなんだと思う。だから(そもそも自身が人工生命体である)エルゴプラクシーがロムドを創造したとかいう次元がぶっとんだ話も、プラクシーワンってなんで出てきたの? とかよく分からない点は無視しちゃっていいんだと思う。というか今そう決めた。

『死』をことごとく遠ざける(ただ一人の背にすべてを負わせる形で)形で繁栄するロムドという都市において、お姫さまとかわいそうな生け贄が出会い、お互いをぶつけあって同じベクトルに変化することができた。そのハッピーエンドをしみじみと味わえたんで、まあ好きですよ。このアニメ。

ただね“死を想ってこそ人は心を活かしきることができる”(コギトウィルスに感染したオートレイヴは死を理解する-この点はクイン親子と交流するピノにおいてちゃんと描かれてました-ことで人間と変わらぬ精神を得た)というアクチュアルに出来うるテーマから中盤以降は逃げていたようにしか見えない構成になってしまっていたのはやはり残念です。そこさえ押さえておけば、まだしも分かりやすさが上がってたと思うし。あとはやっぱり科学考証をうっちゃりすぎてるのがきついかなあ。いや、でもそういう雰囲気ドラマって欧米ではよく作られてるよね… だからそこはぎりぎりセーフなのかも。

しかしなんにせよ最終回を単体としてみれば、脚本(特にビンスの諸台詞が印象的)も作画(深みのある青空きれいだったし。でもあれホログラムだね)も演出(村瀬監督はふいんき得意なんだからあとは何とかロジック面をねー)も満足できるものでした。ピノが着ぐるみの手でリルを救出するシーン、感動したけど笑っちゃった。っていうかそこはビンスの手でないととか。

白リル(モナドプラクシーって超美少女だったんだな)をリアル、現実と呼んでいたのは割と含蓄が感じられたかなと。あえて自分の世界に閉じこもらざるを得ないほど、現実はつらい。だからその逃避の道をやさしく導いてくれる少女天使こそが現実的な救いそのもの。だけど、ビンスは理念を信じて生きる道を選んだ。たとえ後に自分の選択が欺瞞だったと打ちのめされることになろうとも。プラクシーワンが最期に伝えた(そうか、だとすると彼はエルゴプラクシーの上位自我の権化?!)ようにそうすることが<創造主>への裏切り、復讐となるのだから。人には、だれでもそれぐらいの豆鉄砲を打つぐらいの自由を握る力はある。

というわけで、私としてはぎりぎり及第点ですよ。手際はよろしくないけど熱意というかオリジナリティと呼べるものは感じられる作品として締めくくられたと思う。万人向けでないとはいえ一見の価値はあると思いますよ。特にクイズ番組回や少女スマイル編といったイレギュラー回はくりかえしの観賞に耐えうるアイロニーが期待できますぅ。いやこれは別に皮肉コメントでないからね

<色々とよそさまの感想をめぐって慌てて追記したのが以下の文>
ラストシーン、避難宇宙船から旧セレブ人類様が帰還なされてる描写だったんですのね。ビンスは厳しい環境と旧人類様との両方と闘うって決意してるんじゃん。悲壮すぎだぁー こ、これはハッピーエンドといってはいけないのかもしれないね。しかしブーメラン計画に上手くのっかれてのほほんと衛星軌道で世代重ねてきた連中にはむかつくな。SF小説では主人公サイドはそういうテクロノジー優位者連に置かれることが多いけど、このアニメは逆に彼らに置いてけぼり(河童に似た地底生活者たちはその成れの果てか、あるいは早く降りてきすぎた人々?)された側やさらにはいいように炭坑のカナリアの役目(人工出産により計画配置されたドーム市民たち。彼らに技術提供や社会運営を教えたのがプラクシーたちということか)やら猟犬ポジション(そのプラクシーたちに最終的には露払いさせるというのだから…)を担わされた側に視点を置いたわけか。けっこう斬新かも。しかしビンスたちがんばれ。超がんばれ。たとえば、お得意の擬態によって社会に溶け込むとか…(でもそれだって内実としてかなり地獄だよな)
posted by 三和土 at 01:39| Comment(0) | TrackBack(0) | アニメ/TV番組感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする