勇気凛々りんりきーりりんだるたにやーん。即席四銃士結成ナリー!! デュマの「三銃士」はおそらくもう出版されてたんだよに? この時代から100年ほど前になるのかしら。しかしデュラン役の成田剣氏の声量豊かな美声に聞き惚れる。堅いキャラが多い印象のある声優さんだったけど、伊達男役がこんなに堂に入ってるとはー。
なんかあったまわるいコメントしか出てきませんが、これも「ケモノヅメ」同様に褒めどころが多すぎて何を言っていいか分からないのです。もうただただフィルムを眺めていたい。それに尽きますわ。脚本と演出と作画のアンサンブルが揃っている作品に感想なぞ不要…「とにかく見るべし」に尽きます。特にOPは必見でしょう。感覚的エモーションと論理構築的演出がこうまで高いレベルで揃っている作品は今時めずらしいですよ。何より品位があってうっとりする。というかなんてキャラクターたちがチャーミングなんだろう。その時代や個別の状況において、人物がいかに懸命に生きているかをわざとらしくなく描きだせるという点において、自分は古橋監督の手際に魅せられているのだなあと再確認しました。ちょっとした意味のないような仕草(今回だとロビンと酒場で話してるデオンがカメラに背を向けたまま頭部をかすかに揺らすカットとか)が、積み重ねられることで独特の実在感が生まれている。
あと脚本の傾向上で好感を持ったのは、基本として死者への敬意が払われているところです。第一話ではデオンの居室でカロンに殺されたメイドが簡単な描写ながらちゃんと悼まれていたし、まだ今回も好漢であったベルニスを自ら手に掛ける形となったデオンがしっかり嘆いていた。こういう細かい点もわりと重要なポイントだと思うんです。