2006年11月12日

怪〜ayakashi〜#5〜8

もしかしたら初の鏡花作品アニメ化な「天守物語」。前章ほどでないにせよ、こっちの男主人公も地味にろくでなしだ。お静への誠意が足りねぇよ。キープ感丸出しー。特に二の幕での「おまえには関係ないっ」がひどい。ゆえに後半でのお静のハッスルぶりはむしろ応援したくなったよ。だって野鳥にエサやるようなやさしい娘がだよ、女ものの櫛ひとつで大決心。痴れ者で何しだすか分からん殿に直訴するわ、挙げ句にたすき鉢巻きで自ら妖怪城(姫路があんな魔性の地だとはおら知らんかった)に乗り込み、恋敵をぶっすり、結局はもののけ化した夫を見てすたこら遁走ですよ。気持ちいいまでの捨て石キャラっぷりでした。いやでも、ああいうタイプはたぶんちゃんと立ち直って、幸せに再婚してると思うんだ。むしろそうあるべき。

で、一言で述べれば面白かったけど、もう一歩踏み込みが足りないかなという箇所もいくつか。キャラクターの感情の流れが急に見えるのは惜しいし、最高潮の富姫変化からラストシーンまでの描写に美意識が足りてないなと感じたのも事実。それでも、名倉靖博氏のはかなげで美しいキャラクターを動かしていたのには感心したし、床の映り込みCGが巧かった背景美術も良かったし、忘れ神たちの人ならぬ挙作(侍女たちのデザインみんな好きだあ)もきちんと演出されてたし、人を喰うもののけということで適度にエグい表情があったのもホラーとして正しい。そしてなにより、白鷺城攻略をきっちりしっかり描いた点に感心。ちゃんと盛り上がりポイントできてたわけだから。しかし、侍の「こりゃあぁ勝てんわ」って台詞まわし、あれはギャグなの?

さて「四谷怪談」が『恋って病気の一種だよね』というテーマだとしたら、「天守物語」は『恋はやっぱり究極のわがままだよなあ』がテーマだと考えるわけですが、最終章の「化猫」ははたして。
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2006年11月09日

銀魂#29/NANA#30/009-1#4

洞爺湖ネーム入り11260円/ゴキブーリ五郎:11270円だったかもしれん。間違えてたらごめん。でも思ったより高いなと思た… しかしなんで洞爺湖なんだろね。行ったことあるのか? もしかして五稜郭で戦ってたりして… 今回は軽く笑えて楽しかった。演技面も良かったし(麻理鈴全般とゴキブーリに長い悲鳴を上げる新八とか)、動きもメリハリあっていい感じ。特に牛若丸が凶悪なツラしてた冒頭部の濃い作画がいいスパイスでした。ところでこの前から新しくなったOPで気になってる点が二つあるんだ。ひとつめは、銀さんとスクーター二人乗りしてる新八の視線がやたらスウィーティーなこと。もうひとつは、自縄自縛さっちゃんの手前でなぜ銀さんがカニばさみサインしながら口パクしてるかということ。『青い自意識をきりきり痛めつける』って歌詞に対応してるだけ?

便座の上でうなだれる超ヒロイン:もちろんぱんつは下ろしたままだぜ!! こういうリアルなシチュエーション(人の多い百貨店のトイレ個室で顔を覆う。そんなやるせない時は誰にだって…あるよね?)をおしゃれを損なわないままに描き出す演出力は、地味にすごいですよね。それにしてもこれからはアヴァンモノローグ担当はずっとナナなのかな?

「古城よりの招待状」:ロキってミレーヌの生き別れの肉親なのかなあ。今回はプロットこそありがちだったけど、パースの効いた構図が多くて退屈ではなかったです。パンツ姿のカジュアルなミレーヌも目新しい。諜報員は回収される対象側にもうらまれたりしますよーという事で、シニカルに生きるしかないですわな。ロキも恋愛対象になるのかっていうと微妙だし。ところで首穴がふたつ並んだギロチン台って便利ですね… その発想はなかったわ。
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2006年11月08日

妖逆門#32/D.Gray#5

「修と鬼仮面」:土の世界で清がどんな痴態をさらしたのかが明かされないのは焦らしすぎ(笑) しかし修の水へのトラウマの原因が、こういう地道な演出で描かれるとは意表をつかれた。自分をかばって死んだペットへの罪悪感も去ることながら、それより大きな枠としてやはり愛情よりも管理が勝ってしまっている親子関係の問題があることが、父親の冷たい目の描かれ方ではっきり分かるようになっている。そして構成上で引っ張ることもなく三志郎と清の包容力によって修の暗雲は去った、と。「対撃はもう終わったのよ」と優しく諭されて、分かったようなよく納得できないままの修の表情を映しながらEDへ移った演出が渋いし、余韻の持たせ方の間合いが本作らしくて好感。しかし鬼仮面くんにはどういった心の闇があるのかね? そして修の個魔・ムガはクゼ@SAC2にそっくりです。

「子守唄を聞かせて」:作画なんとか見られるレベルに戻った。これまで放映された5話の中であきらかに見劣りしたのは第4話のみ。まずまずがんばってますね。今回はララの子守唄を浮かせない演出が良かったと思います。エピソード限定の挿入歌の扱いって、案外むずかしいと思うんですよね。それにしても、それぞれの孤独感(グゾルはララに最初から最期まで慰めしか求めていないし逆もまた然り)がひしひしと伝わってくる作品だとアニメ版で再確認。センシティブだよなー。その持ち味がこのまま活かされていくことを期待しています。

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2006年11月06日

チャングムの夢#21/結界師#5

「サンザシの木」:急展開が済んだためなのか、演出にゆったりさが戻ってきたのはいい感じ。あと今回は一時的に任を解かれたチャン・スロの私服姿が見られたのがポイントです。しかし放浪の研究料理人・キムについてくのは、ヨンセンとでなくてチャングム一人で行った方が決意のほどを視聴者に示せていいと思うんだけど。

「お菓子な人間霊」:サラリーマンの村上さんはもしかして第2話ですでに出てなかったっけ? 良守の同級生女子に校内で観察されてた… さて今回はコメディ特化回。前回までのシリアスな雰囲気が中和されて良いメリハリに感じました。しかし先週流れた予告を見た時は、今回は「焼きたて! じゃパン」パロなのかとばかり(笑) そして今週の時音は一際性格が冷たいな〜 パティシエ霊を人格として扱ってなかったねぃ。合理的な処遇ではあるかもしれないけどさ。
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「コードギアス緊急ナビニュース」ざっと見

CSアニマックスの放映が明日より始まるということで、地上波ネット局で流れた直前宣伝番組がちゃんとプログラムされてました(そういえば同じく今月始まる妖奇士の方はどうなんだろ…と調べてみたらこちらも本編開始2日前に放映される模様。バニラ姐さんの活弁見直したくなってきた)。出かける用事があったので(すでに第1話と第2話は視てしまっているからという理由もあり)、録画テープをざっとだけ視てみた。

谷口悟朗監督とシリーズ構成担当の大河内一桜氏との中心スタッフお二方のインタビュー映像が、一番印象に残りますね。っていうか、ふたりともほんと若い… 特に谷口氏は(1966年生まれというデータと比して)青年といって通じるぐらいの清々しい感じのお顔にみえて、熱い作風からもっとあぶらぎった感じかと勝手に想像してたのも完全に外れた(笑) そして発言として淡々とした表情で「イデオロギーを描くつもりはない」とはっきり言っていたのはすげーと思った。ネットでみんなが“作品タイトル内の『反逆』とは竹Pへの谷口の「反逆」”と言ってる根拠が分かった気が。

あとは見どころポイントをニュースナビ番組仕立てで見出し表示してたのがなかなかシャレが効いてたかなと。それと谷口監督は日本映画学校出身だそうでそこはお笑い芸人となった卒業者が多い特徴があります(なんかアナウンサー役やってた芸人も出身者らしく)とか突然言い出したり、キャラクター相関図フリップの直後に自分を中心とした日本映像学校出身者相関図フリップと取り替えてたネタ振りとかちょっと吹いた。

さて、各話感想はどうしようかしら。最大数視聴者圏からの一ヶ月のタイムラグというのは、実に微妙。
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ケモノヅメ#13(終)「味は関係ない」

時代と状況の違いから父ほどに道場へのしがらみを持たない俊彦には、剣の道とはくらべものにならないほど由香(とお腹の子)が大事だった。だから、彼は奥義ケモノヅメへの選択を頑として取らなかった。ラブアンドピース。そんな彼の姿に大葉は言う、おまえも父親と同じく食人鬼の女の躍動的な肢体に溺れているだけだろうと(死にそうなほどうらやましかったらしい)。しかしプレゼントのオムツを下痢対策のために装着した姿までさらし、片腕を失い、我を失って鬼化した由香に腹を串刺しにされながら(このシーン、通常は貫く側である男が貫かれる側の負担に積極的に共感しているようで背徳感と感動とを同時に覚えた。十蔵が春美の腕を切断して自分に装着した展開と同じぐらい渋エロい)も由香に近付くことをやめなかった。すごいぞ、手錠プレイの“成果”はこんなとこにもあらわれてるんだな!! 鬼姿の由香でも、俊彦はほんっきでかわいいと思ってると信じられる。そんな瞬間だった。さーいごにかならずあいがかつー

ラストシーン、俊彦から離れることで死者たちを悼み二人の関係に決着を付けようとスカイダイビングする由香に、俊彦は装備を拒否して生身で後を追いかける。由香が自分を抱きとめると信じている、いや信じる必要もないから。そこに、大葉がひたすらに欲望していた『味』は関係なかった。

この最終回の感想を端的にいえば、こんな許せる超展開は初めてです。むしろ破天荒な筋流れだからこそ詰め込めた全編クライマックスの嵐。都心へと転がりゆこうとする巨大ガスボールとその発信源を舞台に、生き残ったキャラたちのオールスター出演。っていうかほおずき、おまえは要領良すぎ(笑) ちゃっかり年越しそば食ってんな。男と女、親と子、旧世代と新世代、片恋慕を認めた者と認めない者、理想と現実。それぞれが様々な面でもって斬り結ぶ。映画が庶民の週末のおたのしみだった古き良き時代の、大団円を見せてもらった気分です。これは全話ぶっとおしでスクリーンで上映しても、違和感なく楽しめる構成なのかもしれません。だって、序盤から出てた些細なギミック演出(携帯電話がその一例)とかがきちんと昇華されてるもの。

ありがとうございました。極上コースが甘いデザートをもって終了してしまった事実に寂しさを禁じ得ませんが、今はただ簡潔に讃辞を述べるしかない。ごちそうさまでした。

そんな折、ありえないぐらいクオリティが安定していたこのシリーズの中であえて個人的ベスト3を選んでみたんで順不同で以下記しておきます。

#4「過去の苦み」:春美のスカート丈が昭和映画テイストでなんかなつかしー。あと鍛錬中の刃ちゃんにお茶さしいれるシーンの静寂な中を桜の花びらが振り落ちる演出が好きです。

#5「女の隠し味」:梅田が姫子に入れ込む過程のテンポのコミカルさとシニカルなオチのあっけなさとの落差に痺れる。あと重量級の体格に似合わない身軽な梅田の孤軍奮闘シーンがかっこよすぎる。

#8「監禁は鉄の味」:アクション描写がもしかしたら一番印象的な回で、なかでも爆笑必至な椅子ぶんなげコンビネーションの無茶な動かしぶりは必見。あれ、どっかのPVでリミックス使用されそうだわ。あとなかなかに人道的配慮と興趣に富んだ食人鬼武闘派たちの俊彦尋問シーンも見応え抜群。しかし何度思い返してみてもやはり岳人は男前すぎる。
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シュヴァリエ#12「祖国に眠れ」

第二章ロシア編の最終エピソードであり、チーフライターとしてクレジットされているむとうやすゆき氏の脚本担当回でもあるということで今回の出来の如何により本作の後半の雲行きが計れるなと思ってましたが、まずは及第点、いえ合格点といって良かったかと。エカテリーナ二世、謙虚な可憐さを残しつつつも気丈な芯も確実に育ち始めていたのがとても良かった。

史実では妻の愛人にひそかに絞殺されたらしいピョートル三世の本作での末路は、宮殿敷地内でのすみやかな絞首刑。哀れを誘う取り乱した泣き顔、稚気の象徴であった木製の兵士人形が草地に転がる描写と王権の無情さがしみじみ伝わる十分な描写でした。国家を一個人が象徴して背負うことは矛盾を最初から孕んでいる行為であり、だからこそ王には誰よりも貴い品位と高い気位が必須となる。ロシア編冒頭にて描かれていた、宝石を台上から薙ぎ払ったエリザヴェータの内面の孤高を、エカテリーナは正面から受け継ぐことができたのだと納得できる演出でした。デオンたちとの別れを惜しむとともに旅の幸運を祈る最後の謁見場面ともどもに。

他の場面も、ボロンゾフ対デオン=リアの剣闘シーンの動かしぶりも剣の重量感のある力の入ったものだったし、オーギュストのはしゃいだ笑顔がやたら愛らしかったヴェルサイユ宮殿の状況も過不足ないボリューム、またデュランとマクシミリアンの元同僚同士にてひそかな恋のライバル同士の対峙もなかなか見応えが。こうしてタイプの違う色男対決を俯瞰して眺めると、マクシミリアンは青臭い思考が面に滲み過ぎてる点(つまり書生くさい)においてモテ度はデュランに及ばなさそう。でも反面、ハマる人にはハマるタイプなんだろうな、往々にして。次回はいよいよリアとのツーショット回想場面が拝めそう。そしてイギリス編一話目にして早々に女王メアリー・シャロットが出るらしい。彼女の秘密ってもしかして男性ということでは…とか突飛な思いつきをしたのは、声優さんが以前28歳の流浪人を演じていた経緯からの発想(笑)

ところで本作を見始めてから知ったブルボン王朝時代の史実において、もっとも衝撃を感じたのはルイ15世暗殺を狙って失敗した容疑者が馬に牽かせる四つ裂き刑を受けた一件。予期されえない手順のまずさもあり、かなり長引いたもので刑吏本人すら嫌気が差したらしいです。その執行があったのはたしか1757年、劇中の年代とも重なるかと思われ、もしモチーフに取り上げられたら繊細なデオンは動揺してしまうだろうなと思いましたが、今回のピョートル三世の絞首刑シーンにおいて世界観上における王権の暗い面はテーマとしてそれなりに昇華された観もあるので、その線は消えたなとか考えたりしました。
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2006年11月05日

妖奇士#5「ひとごろしのはなし」

すげえええええ つきぬけたああああ

分かった! 分かったよ!! 今年の土六のコンセプトはズバリ嫌アニメ! 理解できた以上一年間付き合えそうですよ!! もう瞳キラキラのキモさにいつまで経っても慣れないのも、描写の意味や漢神解説がいちいち分かりづらいのも、主人公にいまひとつ好感持ちきれない(おまえリアルな意味でだらしなすぎ(笑))のも、ヒロイン候補がロリしかいないのも、宰蔵たんの消えたりあったりする謎コンパチな月代についても気にしないよ!!! (あ、でもOPは雰囲気の明るさがあまりにも本編と合わないので早送りすることにした) だってこれは嫌アニメだもの。こちらをわざといやーな煮え切らない気持ちにさせるために作られてる番組なんですぜ? よし、これから毎週ぱぱモカモカしちゃうぞー モカモカ:「もやもや」と「むかむか」の中間形容詞

えーと、今回は数々の嫌描写の他にも、うえだゆうじと藤原啓治の楽しげで活発な江戸遊び人演技対決(ふたりとも15年経ってもさほど老けがみえないということは、本作においてはそれはむしろ良くない意味での表現のようで)、冒頭のフンチラ、もといアクロバティックアクションなどなどふつうに良い出来でした。あとキャラ描写的には、やはり一番男らしい(笑)江戸元の岡っ引きたちへの怒声やほんとに一味のおかあさん役らしいアビの救護員姿が面白かったです。
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2006年11月03日

「しばわんこの和のこころ」一挙再放送

視ました。既放送分まとめて(5分足らずの同テーマのミニエピソードを二本立てにして前後にOPとEDを付ける形式)22話分。まったりした。スローライフへのあこがれが掻き立てられます。蚊帳のある日本の夏、いいよねえ。

ブッチが出てくるお盆の話は泣いたわ。これは見逃したのが悔しかったので、季節外れになっちゃったけど視られてよかった。双子パパのおばさんに「ブッチ、ブッチなの?」と呼びかけられると、しばわんことみけにゃんこ相手にはしゃいでいたブッチが「おかあさん…」と懐かしむようなハッと何かに気付いたような一声を上げて姿が掻き消える。死者の霊の無垢さと哀れさ(「消えた猫」といわれていることからもして、ブッチは不慮の事故で死んだのだと思う)が簡潔に描かれた目覚ましい演出でございましたのです。この「お盆編」は、ゆきちゃんという新しい恋人ができた双子パパが親戚に後妻の顔見せをしつつ前妻の墓参りをするという描写も盛り込まれていたり、通常の「くらしの知恵」アニメから一歩踏み込んだテーマ性の高いエピソードでした。ブッチ〜かわいいよ〜 ぶち猫大好き。
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今週のNANA

定期更新はやめたものの、(先々週を除いて)見続けております。

で、今回はこれまでいまひとつ捉えどころのなかったナナの奈々への独占欲がノブとの会話の中で明らかになるお話。

タクミから引き離してノブとの仲をそれとなく持たせたのは、自分の手の内に奈々を置いておきたいため。

今回の描写により「もしかしたらこれは『女同士の変質しない友情はありえるか』がテーマの作品なんじゃないだろうか」とようやく理解できた気が。

けっこう前の回でミサトがナナにベタベタした時に奈々がぶんむくれたことがあったけれど、その分かりやすい単純さに比べて、ナナの独占欲はえらく陰にこもっている。今回は、中盤でノブの口から「ナナの事は女とは見れない」と述べられていたけど、つまり条件がたまたまあえば異性同士の友情もあるのではないかと事前にほのめかしておいて、その矯めの後にナナのノブへの思いもよらない述懐。少女漫画独特の繊細な心理描写が効果的に発揮された回だと思います。

人を信じやすすぎて自分の欲しいものがわからなくなりがちな奈々、その反対に人になかなか心を開けないことによってあるいは誤解されそうな方向に行動を持っていってしまうナナ。彼女らが理解しあえるかどうかの方が、たぶんそれぞれの恋愛模様よりもさらに中心にあるテーマなのかなと今回は目から鱗が落ちるようでした。
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2006年11月02日

銀魂#28/009-1#3

片栗虎ってかわいい名前ですね:まつだいらかたくりこ。楚々とした和風美少女でもいけるのでは? とっつぁんの超先制攻撃体質はダーティハリーが下敷きになってるのかなとちょっと思った。俺が怪しいと思えばそいつは殺人犯。しかし今回のさっちゃんは完全にパラノイア。ちょっと怖かった(笑) あと桂がすごくテロリストっぽかった。というか今までテロ活動してたことあったっけ? わなびー集団ボス? ネタ的に一番ツボったのは軽井沢にいるつもりでプチセレブ気分ねペッってひがんでたキャサリン。しかし原作もこんなにわけわかんない話だったかなあ(笑) 天人に詫びにいくという筋を途中で完全に忘れちゃってたわ。

「ハードボイルド」:固ゆで女王様ミレーヌ、第3話にして極めた。終盤のあの目の冷たさは好感度とかそういう生温いものをぶっちぎってる。原作タイトルが「009ノ1」だというのが納得できますね。酔狂や高報酬のためでなく、それ以外に生きる道がないから諜報員をやっているというのは、忍者ものに通じるドライさですな。一体彼女の来歴はどんなものなのやら。気になりまする。 ところでホテルマンたちのプロフェッショナルぶりに地味に感動した。エッグの死体はあの後彼らの内の誰かが片付けたんだろうか? ともあれ今回は作画も前回、前々回同様に安定してたけど、それよりも更に脚本に込められた色合いを演出サイドがきっちり拾っていたのに痺れました。ミレーヌ様惚れるわー ちょっとたどたどしい釈ちゃん声が一般人的な感情を失っているがゆえの可憐さに聞こえてくるわー 
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2006年11月01日

結界師#4/妖逆門#31/D.Gray#4

夜未とヨキ後編:ファミリー向けの、ちょっといい話仕立て。チビヨキかわいかったし。アクション面では重量級モンスターであるヨキのパンチの勢いと重さがきちんと表現されてたのが見応えありました。展開面では裏会と良守の兄との関係のほのめかしがいい感じ。あ、あと作画監督が菱沼義仁氏だったのでとても均整の取れたデッサンが繊細な線取りで描かれていて眼福。しかし時音も良守も通う学校が定評と伝統のある進学校という設定だけあって、(地に足の着いた意味で)育ちの良さとクレバーさがうかがえるのが少年漫画としては目新しい感触で面白い。

清マイナーチェンジ:清の個魔・ナミが機嫌の悪いベティ・ブープみたいで怖可愛い。突き放して伸ばすタイプか。個魔とぷれい屋の関係性が様々なのもこのアニメの面白いところですね。髪型を変えることで意志の変遷を表す演出はよくあるけど、今回のように束ねた髪をほどくことでアグレッシブになったことを示す例はめずらしいような(どちらかといえば多いのは逆のパターンな気が)。ともあれ、清はおろし髪の方が映えるのでよいことです。ところでそろそろCパートでの修いじめをやめたげて〜

唱う桑島法子人形の巻:うほっ 作画プチ崩壊でトムスクオリティ発動。神田のお顔レベルはかなりやばかったが、アレンの方はさほどでもなかったのは主人公の優先特権か? 今回は人の皮をかぶるAKUMAを動かすことでアレンの左眼が人とAKUMAを見分けることができるという設定を印象付けている点が卒ない印象。
posted by 三和土 at 03:33| Comment(0) | TrackBack(0) | アニメ/TV番組感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする