2006年11月08日

妖逆門#32/D.Gray#5

「修と鬼仮面」:土の世界で清がどんな痴態をさらしたのかが明かされないのは焦らしすぎ(笑) しかし修の水へのトラウマの原因が、こういう地道な演出で描かれるとは意表をつかれた。自分をかばって死んだペットへの罪悪感も去ることながら、それより大きな枠としてやはり愛情よりも管理が勝ってしまっている親子関係の問題があることが、父親の冷たい目の描かれ方ではっきり分かるようになっている。そして構成上で引っ張ることもなく三志郎と清の包容力によって修の暗雲は去った、と。「対撃はもう終わったのよ」と優しく諭されて、分かったようなよく納得できないままの修の表情を映しながらEDへ移った演出が渋いし、余韻の持たせ方の間合いが本作らしくて好感。しかし鬼仮面くんにはどういった心の闇があるのかね? そして修の個魔・ムガはクゼ@SAC2にそっくりです。

「子守唄を聞かせて」:作画なんとか見られるレベルに戻った。これまで放映された5話の中であきらかに見劣りしたのは第4話のみ。まずまずがんばってますね。今回はララの子守唄を浮かせない演出が良かったと思います。エピソード限定の挿入歌の扱いって、案外むずかしいと思うんですよね。それにしても、それぞれの孤独感(グゾルはララに最初から最期まで慰めしか求めていないし逆もまた然り)がひしひしと伝わってくる作品だとアニメ版で再確認。センシティブだよなー。その持ち味がこのまま活かされていくことを期待しています。

posted by 三和土 at 18:56| Comment(0) | TrackBack(0) | アニメ/TV番組感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする