あ、内容に話を戻すけど、第2話の段階で十蔵が息子の俊彦に「大切なのは“真実”ではない」と教えを垂れているのには感心しました。こういった父から受け継いだ信念を持っていたからこそ『現実』を振りかざす大葉に俊彦は勝てたわけで。あと第3話の逃避行開始編を最初に視た時は演出意図が分かりづらかったけど、シリーズ通した後では、この頃の気持ちのすれ違いの兆しが見え始めるぐらいが二人の正念場だった事が感じとれて一見もやもやとした印象の奥にあるものが自然と伝わってきます。それと、塩湖エピソードで印象強かった青空が水たまりに映る描写は、第2話の飛行場デートにもあったことを再発見。空というアイテムはどうも主人公二人にとって希求する自由の象徴だったみたい。いや、とにかくスルメみたいな作品ですよ。絵柄のエキセントリックさと比して、作劇自体は昨今のアニメにめずらしいほどに王道な造りだと思います。
さてそんな「ケモノヅメ」、WOWOWアニメコンテンツにはめずらしく一挙再放送が一切ないんですよね(やはりビデオグラム発売未決定がネックなのか)。ただ、公式サイトのトップページには『再放送については決まり次第このサイトでお知らせします』と記述されているから、予定自体はあると思うんですけど。…同期だった「シュヴァリエ」の方も来月初旬に頭から再放送されることが決まって追い付くことが可能なこともあるし、ここが考え時だと思いますよ〜 >WOWOW未契約の方々
プロダクションI・Gの新作「ライディーン」も、デジタルWOWOWで「勇者ライディーン」が放送される文脈から「シュヴァリエ」の後番組ではないかと噂されているし、いやはや月々(約)2,500円という高さから実は私は常に解約の時期を測っているのですが、この分ではなかなか… あ、そういえば来月からCSでもWOWOW契約が可能になるので便利になるといえばなるかも。画質的にはCSの方はやや劣りそうな印象もあるけど。
(おまけ):前々期のスクランブル枠であった「強殖装甲ガイバー」の北米向け公式サイトがオープンしていたことを国内ファンサイト経由で発見。常々思うんだけど、同じFLASH系にしてもあちらの作りの方がストレスなく見られるなあ。トレイラーなんてページに飛んですぐに始まったりするし。で、ようやく北米でソフト販売が始まるみたいなんですけど、あちらのメインキャッチコピーは『The new face of ULTRAVIOLENCE』で、ドラマ性をやや強調していたこっちとは微妙に差異があるのが面白い。トレイラーもクリーチャーアクションとしてのスピード感が出るようにうまく編集されていて、本編みた人がかえって「なんかもっさりしとるー」と戸惑わないか心配な今日この頃です。