2006年11月27日

シュヴァリエ#14「ロバート・ウッドの鞄」

国王付きお役人の機密文書入り手持ちミニ鞄を短時間奪うという地味な話かと思いきや、急な敵の逆襲展開がきて手に汗握った。腕一本の重みというのは命本体よりリアリティある緊迫感が伝わってくるから不思議。イギリス編のデュランの演出いいなあ。今回の剣を振り下ろさんとするあの苦渋の顔!!

…しかしリア殺し直接犯の線になおも急浮上中。さらには次回予告においては異なるフラグも。どうなる伊達男。まだ死ぬんじゃない。今のところ能面書生マクシミリアンよりも君の方がかっこいいぞ!

・前回からの引きであるマクシ幻影攻撃、リアの記憶の残像を利用してのものだったようでまさに夢か現か。しかしミイラ取りがなんとやらで、仕掛けたマクシミリアン自身もリアの魂が器を得ていることに感じ入るところがあるとも見える、そんな手の演技が付けられておりました。

・ポンパドールはやはり嫌いになれない。女としての媚びも、インテリとしての愛国心もどちらも彼女にとっては素の自分。その矛盾ぶりも十分に自覚のうちであることがほのみえるところが好きよ。アンナをオーギュストから遠ざけようとしたのは、殿下の甘えん坊を直そうとしたからなんでしょうな。

・先生の目隠し剣技すげー。でもあれは確かに相手する方も気がもめそう。ウッドの剣術オタぶりの描写が見事。でもかつらはあんなにズレやすいものなのか(笑)

・聖書抜粋朗読にみせかけてダッシュウッド教主の攻撃を打ち破るリア。言葉扱いのプロという感じで痺れた。身分高き人の前での朗読が自然なものだったことを、事前にポンパドールのシーンで見せていた配慮も構成として見事です。

それにしてもデオンは着実に姉に浸食されちゃってますね。男か女か自分でよく分からなくなっちゃうというのは実につらいでしょう。自分がよく知らないうらなりと手を取り合ってささやきあってたりするシーンがフラッシュバックするんですからね… しかもその日々を心底懐かしく思って泣いちゃったりする。
posted by 三和土 at 02:34| Comment(5) | TrackBack(0) | アニメ/TV番組感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする