…マクシミリアンがロレンツィアに取り憑くかはたまたデュランの方か、と見せかけて本命デオン=リアを狙うかとハラハラし放しだったけど、無事に元の体の方へ戻って本当によかった。めでたしめでたし。しかし今回の迷える魂降ろしはロレンツィアの協力が不可欠だったと思うけど、いつ打ち合わせしたんだろうね。ロレンツィアぐらいの凄腕となると、詩人同士での思考伝達も難ないのだと脳内補完すべきなのかな。
今回はわりと繋ぎというか展開補足(ないしは説明)回だったけど、ヴィジュアル面の見応えが上々。キャラ描写上では端正な顔立ちに浮く汗のこまかな粒や眼球の円みのリアルさ、様々に表現された生々しい流血、ダッシュウッドが幻視した革命後のフランスの黙示録的世界。濃やかな画面作りによって、精神上で展開されるマクシミリアンとダッシュウッドの丁々発止という分かりづらくなりがちな展開がフォローされておりました。
しかしイレギュラーとしてデュランがフィーチャーされた次回予告の不吉なこと…
ところで、暴走するリアを背後から抱きしめて止めた先生の男前ぶりはなかなか堂に入ったものだった。若い頃はさぞかし。