「新しいともだちシュシュ」:いじめが個々人の性質によるものであると同じぐらいに、社会構造上の自然産物であるという意識が感じられるあたり、今回の脚本は面白い仕事されてるなあとなかなか興味深く。今回のクライマックスは拾った子犬をかばってコゼットが寄宿先の女将にほうきで折檻される場面。それに至るまでに、あてにならない亭主(どうも、へぼ絵描きで一時的に従軍してたのが自慢の甲斐性なしって設定に思える)を横目に旅籠の経営に苦労する女将、姉エポニーヌがコゼットの苦境に含み笑いするのを見て自分も真似をする幼いアゼルマという描写をさりげなく入れることで展開に現実味を増していました。頭に血がのぼった女将の執拗な殴打におびえて泣くアゼルマ、思わずもういいと叫ぶエポニーヌ、淡々と打算のみの亭主と、憎まれ役である一家にも丁寧な解釈があるのはいいですね。ヴァルジャンサイドも、直接関係がないはずの街の落ちぶれ者に憎まれてしまってるマドレーヌ市長という描写が“勝ち組の悲哀”ってニュアンスで面白かったり。あーやっぱ見ちゃってますね。視聴リストに入れとこ。そうそう、今回はじめて最初から見たんですけど、「ハウス食品 世界名作劇場」と飾り枠付きタイトル見るとやはり気分が盛り上がりますね。OPも良かった。以前の感想で斉藤由貴の歌にけち付けてしまったけど撤回します。
2007年01月24日
デルトラ#2/コゼット#3
「森の少女ジャスミン」:リアルな森の薄暗さで終止する中、リーフたちとジャスミンとの一時的に縮まったりまたちょっと広がったりする距離感がセリフ上で表される。地に足が着いたつくりは小説が原作であることを存分に意識させられて引き続き悪くない印象。特にジャスミンはもっと萌えキャラを意識した演出をつけられるかと思ってたから、意外性を感じました。モンスターたちもファンタジーとしての定番テイストでなんだか嬉しくなってくる。
「新しいともだちシュシュ」:いじめが個々人の性質によるものであると同じぐらいに、社会構造上の自然産物であるという意識が感じられるあたり、今回の脚本は面白い仕事されてるなあとなかなか興味深く。今回のクライマックスは拾った子犬をかばってコゼットが寄宿先の女将にほうきで折檻される場面。それに至るまでに、あてにならない亭主(どうも、へぼ絵描きで一時的に従軍してたのが自慢の甲斐性なしって設定に思える)を横目に旅籠の経営に苦労する女将、姉エポニーヌがコゼットの苦境に含み笑いするのを見て自分も真似をする幼いアゼルマという描写をさりげなく入れることで展開に現実味を増していました。頭に血がのぼった女将の執拗な殴打におびえて泣くアゼルマ、思わずもういいと叫ぶエポニーヌ、淡々と打算のみの亭主と、憎まれ役である一家にも丁寧な解釈があるのはいいですね。ヴァルジャンサイドも、直接関係がないはずの街の落ちぶれ者に憎まれてしまってるマドレーヌ市長という描写が“勝ち組の悲哀”ってニュアンスで面白かったり。あーやっぱ見ちゃってますね。視聴リストに入れとこ。そうそう、今回はじめて最初から見たんですけど、「ハウス食品 世界名作劇場」と飾り枠付きタイトル見るとやはり気分が盛り上がりますね。OPも良かった。以前の感想で斉藤由貴の歌にけち付けてしまったけど撤回します。
「新しいともだちシュシュ」:いじめが個々人の性質によるものであると同じぐらいに、社会構造上の自然産物であるという意識が感じられるあたり、今回の脚本は面白い仕事されてるなあとなかなか興味深く。今回のクライマックスは拾った子犬をかばってコゼットが寄宿先の女将にほうきで折檻される場面。それに至るまでに、あてにならない亭主(どうも、へぼ絵描きで一時的に従軍してたのが自慢の甲斐性なしって設定に思える)を横目に旅籠の経営に苦労する女将、姉エポニーヌがコゼットの苦境に含み笑いするのを見て自分も真似をする幼いアゼルマという描写をさりげなく入れることで展開に現実味を増していました。頭に血がのぼった女将の執拗な殴打におびえて泣くアゼルマ、思わずもういいと叫ぶエポニーヌ、淡々と打算のみの亭主と、憎まれ役である一家にも丁寧な解釈があるのはいいですね。ヴァルジャンサイドも、直接関係がないはずの街の落ちぶれ者に憎まれてしまってるマドレーヌ市長という描写が“勝ち組の悲哀”ってニュアンスで面白かったり。あーやっぱ見ちゃってますね。視聴リストに入れとこ。そうそう、今回はじめて最初から見たんですけど、「ハウス食品 世界名作劇場」と飾り枠付きタイトル見るとやはり気分が盛り上がりますね。OPも良かった。以前の感想で斉藤由貴の歌にけち付けてしまったけど撤回します。
妖奇士#15「羅生門河岸の女」
あー、なんで京都でもないのに『羅生門』かって、鬼女みたいな荒んだ遊女が袖を引くからという連想かーとか歴史うんちく部分に素直に感心できたり、「わっちゃ蝶なんて嫌いさ」とうそぶく清花(前回感想では『あちき』と一人称を間違えました。すいません)の次の瞬間のカットで彼女の蝶の柄の帯をアップにする台詞外演出における視線誘導の自然さ、いきなり自害しようとする清花というシナリオの唐突さを彼女を無我夢中で抱きすくめる市野に感情演出を焦点させることで補っていたりと、今回は演出面がなかなか。しかし脚本はやはりよく分かんね(笑) 往壓と並んで走ってる市野がいきなり蝶怪人になった描写はおもしろすぎる。どうせならウィー!!とか叫んでほしかった。えーと、結局今回の妖夷の生態って何だったんですか? 連続殺人犯は清花と市野のどっちだったの? 清花が「最初の女」だった市野はいくつなの? 最後のはどうでもいいか 蝶のさなぎの中身はどろっどろっだという科学実習シーンはへぇーと思ったけどさー、だから何? って感じではあったし。大見得きってアトル逃がした狂斎の作戦は単なる入れ替わりだけで杜撰を極めてたし。ほんとに脚本なんとかなんないのかよー しかも来週は自意識過剰な作家がだれしもやりたがるアレをやるつもりだよ…
ところでアトルの件で小笠原が往壓に釘さしてたけど、「おまえは妖夷になる」ってのは年が離れすぎた少女に懸想するのは外道だという意味でいいのかな。どうもこの枠は伏線や前説なしの展開があたりまえに為されるもんだから、なにかトンデモ設定(異界接触者同士が近付きすぎると何かが起こるとか)があるかもとか思ってしまう。(追記:異界に惹かれている者同士の傷の舐めあいでかえって病膏肓に入るぞっていう忠告かもという可能性に遅れて気付きました)
遅ればせながら、EDの良さがだんだん分かってきた。今回はアトルが浮き世の機微を理解しはじめるという話だったから歌詞とマッチしてたし。
ところでアトルの件で小笠原が往壓に釘さしてたけど、「おまえは妖夷になる」ってのは年が離れすぎた少女に懸想するのは外道だという意味でいいのかな。どうもこの枠は伏線や前説なしの展開があたりまえに為されるもんだから、なにかトンデモ設定(異界接触者同士が近付きすぎると何かが起こるとか)があるかもとか思ってしまう。(追記:異界に惹かれている者同士の傷の舐めあいでかえって病膏肓に入るぞっていう忠告かもという可能性に遅れて気付きました)
遅ればせながら、EDの良さがだんだん分かってきた。今回はアトルが浮き世の機微を理解しはじめるという話だったから歌詞とマッチしてたし。