2007年02月28日

コードギアス#16/銀魂#44

「囚われのナナリー」:二転三転する後半の展開が面白かった。作画が持ち直したせいか演出も持ち直したように感じられたし。スザクが自己破壊指向を持っているというマオの指摘は本当だと思うけど『死にたがり』とまでいうのは悪意にすぎないように感じる。人間なら誰しも、自己保存本能と自罰傾向の二面性を持ってるものじゃないかなあ。だからスザッきゅんには、是非父親を殺してしまった枷を乗り越えてほしいんだ。ところで強引なのは別にそこだけじゃないけど、父親を刺してまで徹底抗戦を止めようとした過去のスザクの強い衝動を裏付けるためには、総理大臣の息子として有形無形のプレッシャーを受けていた描写が1カットでも必要だったかも。

ゴニンジャーと長屋のエリザベス:めずらしい団体戦エピソードなんで、前後編でくるかと思ってたら先週予告で流れたエリー誘拐事件の発端は今回重ねて流されず、いきなり忍者特訓からなのね。しかし下ネタが段々ストレートになってきてるのは低年齢層をさらに引き込む余裕が出てきたということだろうか。あと今回、松になりきった桂にツッコむ銀さんの声が完全に裏返ってるというやけに分かりやすい演出があったのが印象に残った。あ、アクションでは特に銀VS全蔵のタイマンが。両者の反応速度や筋肉運動の微妙な違いに感心した。
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シュヴァリエ#24(終)「言葉ありき」

表面上は淡々としながらも、地底を流れるマグマのごとく胸にゆっくりと熱いものが込み上げてくる。そんな渋いクライマックスを与えてもらいました。しみじみと味わえるエピローグでしたよ。実際の歴史とのズレも最後に帳尻が合ったように思うし。

・マクシミリアンはルイ15世で、ルイ15世はマクシミリアンで。つまりルイルイ、王族の子じゃなかったのねー しかもフランス人ですらなかったと。そのあたりもうちょっと具体的な説明ほしかった。しかしもしもマクシがそのまま王座に着いてたら、細面の文人王になってたのだろうなあ。でも縦ロールかつらは似合わなさそうでし。

・革命側に立ったロビン(カリオストロ夫妻と人民の前に立って演説する姿は盛り上がったけど、断頭台に掛けられていたあの頭は…やはり?)に対してデオン=リアはあくまで国王を護る。そしてそれは最愛王にとって結果的に非常につらいと。っていうかブロリーあれで死んでないのかよ! もうおまえが天下獲れよ(笑)

・デオン=リアの手を握るマクシミリアンの手。これはパト2や人狼でも見られた、プロダクションI.Gのお家芸・間接的エロス描写。今回も細妙な出来でした。あのふたり、身体的にはチッスもしてないんじゃないか。…で、異母兄妹だったという設定の意味がよく分からなかったんですが。

・ちょwwww わんわんサン・ジェルマンwwwwwww

・拮抗する魔力戦の最中で「おとこおんな!」と叫ぶロレンツィア。名台詞だわ。

・ロビンを見下ろして「王家の詩」を戻せと言い渡すデオン=リアの構図にはしびれた。渋すぎるクライマックスシーン。もう一足早くロビンが書を戻していればあるいは。しかし時間の砂は淡々と流れ落ちていた。

・剣や花はくずれほろびゆく。しかし歴史書に言葉は残る。「王家の詩」は「革命の詩」となった。定められた預言を垣間みる者はそこになぜか絶望ではなく希望をみる。大河の流れに乗る恐怖と悦び。傍観者となったデオン=リア、歴史を動かす者として名を変えたロビン=マクシミリアン。どちらの方がはたして寿福なのか?

・エピローグに流れるのは、第一話以来の壮大な印象のメインテーマ曲。一本の映画のような構成ですね。

全体的に満足ですが、「分かりにくい」という欠点があったことはやはり拭えない。詩人たちが口にする聖書のフレーズが長すぎて理解できないために戦闘シーンとして気分が盛り上がらなかったり、あともっと気になるのは最終話をみた後でもキーキャラクターであるマクシミリアンの謀り事の全貌がどうもつかめない。それと、淡々とした基調演出は良いとしても、その中にもう少しは起伏があったらさらに良かったと思います。メアリー=シャロットのような色気がメインキャラにもっと欲しかった。

それにしても、主人公はロビンやマクシミリアンの方だったのかもしれませんね。視ていてデオン=リアの忠誠の考えに同調しきれたとはどうも言えないし。

とはいえ、有料映画専門チャンネルであるWOWOWでしか成し得なかったいぶし銀の語り口と、プロダクションI.Gならではのリアルタッチの画面を最後まで大きく崩すことなく保たせたことは間違いなく賞賛に値します。楽しませていただきました。関係者の皆様には「お疲れさまでした」と言葉を贈らせていただきたく思います。

(追記):テーマをひとつみつけるとすれば、「歴史は護ろうとする者と超えようとする者、双方によって紡がれる」でしょうか(この事はOPで剣を交わすリアとデオンのカットでも表されているし、そもそもデオン=リアの融合自我のあり方そのものがモチーフとして示している)。デオン=リアはそれを悟ったゆえに国政に関わることが不能となった。真実を示してはいるけどやはりもの寂しいですね。私はそういう幕の下ろし方、好きですけど。

posted by 三和土 at 10:44| Comment(2) | TrackBack(1) | アニメ/TV番組感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

続々・お知らせいろいろ

昨日は「妖逆門」と「D.Gray-man」の録画失敗しました…
続くときは続くんだよなあ。
まあ両方とも繋ぎ回っぽかったし、むしろ感想休めてラッキーだったかもしれませぬ。
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2007年02月27日

コゼット#8「お母さんのスカート」

ファンティーヌ、とうとう最下層民に。そして人が変わってしまう。カテジナ@Vガン以上の変貌ぶりにびっくりですよ。特に人相をあそこまで変えてくるとは思わなんだ。しかも急な展開(売春婦に堕ちる展開を避けるゆえの策にも感じられてしまったりもするが。でもスリにあって神経ブチキレ臨界点突破という代替アイデアはなかなか説得力ありました)ですからねー ちょっとした、いやかなりのトラウマ回ですわ。これ子供よりも大人にきつそうだなあ。楚々とした大人しい女性でも、ある程度まで世間に見放されてしまうと鬼婆のごとく取り乱した様子になってしまうというのは、決してごく稀な例でもないと思うので。生々しくリアルだよ。

本作は分かりやすい悪役を出さない方針と見受けるのですが、ファンティーヌが工場をクビになる原因を作った女工仲間が「身から出た錆とはいえ哀れよねえ」とかいって複雑な顔してみせてたのにはちとポカーンとしましたが、川べり暮らしの人々が若いファンティーヌに相当あたたかく接しているのに彼女はそれすらも無下にしてしまうという描写の方は、非常にやるせなかった。あまりにも不器用すぎる。不幸スパイラル体質すぎる。しかし居るんだよ。そういう人間は確かに、いるのですよ…

さてコゼットの方はというと、母親に捨てられたのだと軽口を叩いたテナルディエにつかみかかって周囲を驚かせたりと、母親と似た意外な感情面の激しさがあらわに。原作を知っている者には、ここがひそかな感動ポイント。善しにつけ悪しきにつけ、濃い情をもって生まれた母と娘。後者が紆余曲折の後に幸せをつかむことで、前者が味わった地上の辛酸を反故とする。世の中悪いことだけじゃないからねえ、という作り手のメッセージが、はやくも届いているようなそんな1クール後半なのであります。しかし予告コントの浮きっぷりが今週はすごかったなー あれはこう言っちゃなんだけどやっぱりオタクアニメくさいわ。

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続・お知らせいろいろ

予感はしてたけど「シュヴァリエ」(mayuさん、水曜ぐらいには感想打つ予定なんでどうぞお待ちくださいねー)だけでなくて「東京魔人學園」と「妖奇士」も録画失敗してけつかる…… ついつい「剣嵐の大地」(感想は別ブログでどぞー)に夢中になりすぎて予約設定をチェックし忘れた自分の粗忽さが憎い。アニオタとして情けない! そして反転してそんな自分の大人失格ぶりが哀しい!! 哀・戦士!!! 妖奇士の方はアニマックスで後から見れるしいいんだけど、東京魔人學園の方はもう放送なくてかなしいわー いつか再放送してほしい。

あと昨夜の「結界師」はとうとう視聴見送りました。デルトラと合わせて、新番ラッシュ前の見切りはこの2本ということで。
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2007年02月25日

銀魂#43/ダンクーガノヴァ#2

ヒロインの座争奪戦:最初の散漫さから、キャラたちに酒が入っていくごとにグルーヴ感が増してくるテンポがよかった。でも今回は一際、夕方アニメの雰囲気じゃねえー MVPはキャサリン。出過ぎず沈み過ぎずの良いバイプレイヤーぶり。準はマダオさん。たしかにあんたは潜在的Mだ。しかし次回の長い予告といい、さっちゃんと銀さんはなんだかんだで息のあったプレイ仲間やないですか。ところで今回の声優つながりネタ、さりげなさが渋かったです。アニオタでなくてもなんとなくわかりそうな浅さが絶妙。

「超獣合身!」:前回より作画いいですやん。クレジットの面子からみても、今回が最高値か? 話の筋立ても導入編の次段階ということでオーソドックスさが増してキャラクターに興味を持てるようになってきた。案外、みんなアダルティー。ホームレス中の朔哉にしろ、ルックスがおきゃんそうにみえた葵にしろ、恋人がかつていたという描写や台詞があったり。逆に落ち着いてるようにみえるジョニーやくららに意外に抜けてるところがあったりして。ダイアローグ部分の軽妙さは、さすがのベテランライターという感じでもあるし。あと必殺技の叫びとか、女性でもおたけびモードって感じでなかなか燃えました。これなら1クール視聴完走できそうです。しかしOPやエンドカードできゃぴってるツインテール子はいつ出るのやら。あと、紛争の劣勢側に味方する目論みについてもいまひとつ要領を得ない。隠されている要素がその辺ありそう。
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2007年02月24日

お知らせいろいろ

・本日放送だった「シュヴァリエ」最終話は録画失敗しました。よって感想は27日早朝の再放送以降となりますー
・BSジャパンで明日放映予定の「デルトラクエスト」第7話は、諸事情で予約録画不能のため視聴を見送ります。これを機に視聴停止の可能性も高いです。
・「REIDEEN」先行放送の感想時にWOWOW契約を切ることをほのめかしましたが、「シュヴァリエ」保存用録画を数話逃しているのを補完待ちということもあり、やはりしばらくは継続することになりそうです。
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2007年02月23日

コードギアス#15/NANA#42

「喝采のマオ」:素性を知らずに傷付いた敵を手当するシチュエーションってもうなんというか古典すぎて… っていうかそういういたいけな様子があのおねいちゃんには似合わないと思うのですが。なんかすっごい派手じゃん。髪型とか。で、相手方の扇は…ヤンキー? 竹の子族? ローリンローリン? 諸星君? まあともかく、違和感がすごかった。なんか2クール目に入ってからちょっと自分、引き気味ですわ。マオが東洋人って台詞聞いてもどこが?どこが?って感じ。あと前回からのC.C.の私服センスはすでに悶絶もの。せめてあの飾り帽子は外せ。いや外してください。ところでサブタイトルはうまいよね。人々の心の声がまるで喝采のように周囲にこだましてしまう。内容はネガティブなものばかりなのに。発狂するよ、それは。C.C.は実に魔女なんですね。

タクミごあいさつ:スーツ着てると意外に民家になじみますな。奈々との身長差の凄さが気になってたけど183cmとな。でも奈々はそれより25cmは低くみえた。奈々タソは158cm設定? タクミの父が度を越したろくでなしであることと同じほどに奈々の父の嵩にきた態度が印象に残った。まあ典型的な中流家庭のイメージではある。それにしても。心に小さなさざ波が立つことは時折あっても、結局のところ奈々は東京でほしがってたものを手にいれて、ふるさとへ凱旋旅行かなったわけで。ナナの不安は、自分のめざす目標は空回りなんじゃないかと心のどこかで疑問に思ってるゆえのものでは…
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2007年02月21日

妖逆門#46/D.Gray#19

「個魔の唄」:個魔は全員ツンデレ。というか個魔の原動力はぷれい屋の心の力、ということらしい。正人こと鬼仮面の内部に取り込まれてしまったウタの様子や彼女の回想からは「信頼」と「盲従」、「遊びの効用」と「のめり込んだ時の弊害」とがともに表裏一体であることがヒシヒシと伝わってくる。しかし昭和30年代に、あのファンキーな長髪。そして病院の常識に反するかのような暗色の寝間着。正人がタダモノでないことに、ウタは最初から気付いておくべきだったね… ところで先週分はビデオデッキ不調で録画予約できませんでした。決して、先週まで数回続いたク○展開に辟易したからではありませんので。ええ。

「古城の吸血鬼」:AKUMA狩ってるやつらがなんで吸血鬼にビビるんだよという批判をかわすためのコミカル仕立てか。この配慮は原作のとおりだけど、そう思うと星野氏は天性的に適切な演出を行っているようにも見受けられますな。今回はその対比として、クロウリーとエリアーデの排他的な関係に一滴のエロスを振りかけた冒頭部分も印象に残った。
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2007年02月20日

デルトラ#6/コゼット#7

ジャスミン入浴回:全員がしつこく勧めざるを得ないほど臭ってたって事かもしれぬ。しかし作画微妙回でした。とはいっても同作品内比較のレベルな話ですが。松坂作監回はおっさんの顔とアクションが良い…という印象を持ってたのですが。というかそもそもアクションがほぼまったく無い回。マナスくんの属するララト族はホビットに近い感じかな。気弱い表情とパンクな顔色にモヒカンというミスマッチがいたいけなので、ナレーションの人は彼を「ララト族の男マナス」なんてそっけない言い方するのはやめていただきたい。せめて「ララト族の少年マナス」でよろしく。もう出ないのかも知らんが。

コゼット魔性最強伝説:おま、何人の男を一瞬でとりこにすれば気がすむんだよ!! エポニーヌの気持ちが分かろうとせずともなんだか分かる気してきたよこれ。エポニーヌもかわいいんだよ、十分。片田舎では目立つレベル。でもコゼットの器量はまさしく魔性なのです。天使のようにきよらかな外面と、計算せずとも策略が自然と湧き出る一種肚黒さとの合わせ技。そのはかなげでいてたくましい風情に、老いも若きも異性は惹きつけられ、今回の旅客のようにお菓子や絵はがきをついつい振る舞ってしまうのでした。嗚呼ファンティーヌにもそういった部分が備わっていれば… コゼットの性格は、きっと父親の方により似たのでしょうね。で、ファンティーヌの要領の悪さには確かにツッコミを入れたくなる面もあるのだけど、あの時代にうら若い未婚の母がいかにプレッシャーを受けていたかを加味すれば少々それも忍びない。キリスト教の圧迫をもっと描いておけば…というわけにもいかない事情もあるのだろうけど。しかし今回いよいよ宿無しになっちゃったよ。隣室の老婆(大家じゃなかったのね)に泣きついてしばらく泊まらしてもらえばよかったのに… ファンティーヌ、どこまでも不器用な女よ。
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2007年02月19日

結界師#15

テロップ地獄でもう息が で  き  な   い

語義の説明はまだしも、設定のネーミングまで紹介されるのは実に萎える。「監視者」とか。

今回は本作のテーマが主人公自身の口から明らかにされるという大事な話だったようで、菱沼義仁氏が作監登板。全体的に端麗だし、なにより良守の顔が一番安定してる印象。

時音を筆頭とした他者を守るために、トラブルの根っこにある烏森の力そのものをいつか封印したい。なんて地味な野望なんだ。すごい徹底ぶり。地道にがんばれば道は拓けるという教育効果は認めるけど、しかしやはり物足りなさもひしひしと感じているのですが。
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シュヴァリエ#23「最愛なる--ゆえに」

アンナの運命をアバン部分で描いた潔い構成で、OPを見ている時点でかなり感極まった。今話と次週の最終話は第1話以来の冲方氏の脚本担当ということで「蒼穹のファフナー」の終盤のように、今回も情報量パンパンになるかなと覚悟を半分決めていたけど、わりとゆったりと場面同士の間合いが感じられるつくりになっていて、苦労せずとも引き込まれて楽しめました。ただ、残る謎であるマクシミリアンの正体と王家の詩との関係についてが気になってしょうがなかったという点も確かですが。

・アンナの死を嘆きつつも、騎士としての道に悩まざるを得なかったデオンの胸中には悼み入る。時代の奔流のただなかにいる時、悲しみに沈むことさえ許されない贅沢となる。

・棺に入った婚約者と涙の対面という古典的な愁嘆場をてらいなく正面から描ききることでちゃんと感動できる仕上がりになってました。首がすわってない亡骸の描写が重い…

・重傷の床に着いたブロリーに自ら足を運んで心配事を尋ねにいくルイは、孫のオーギュストと同じほどにいたいけにみえる。サン・ジェルマン伯爵とルイのキャラはちょっと変化の経緯が速すぎたかもなあ。ロビンに銃口を向けられてのあの怯えぶりはちょっと。

・しかしマクシミリアン、昔はやっぱり人格が別(笑) フランス人じゃないってどういう意味? 遠い星からやってきたとかか?(けっこうまじめにそう考えてますよ、私)

・リアの嘆き方すごいな。恋人が政治的にヤバくなったのは分かるとして、その場で崩れ折れて床に横たわって嗚咽とは。

・平民風の装いをしたロビンと騎士の姿のマクシミリアン、室内で向かい合い立つ。以前は反対の格好をしていた二人が、と思うと状況の変遷に思いを馳せてしまう。

さて、デオンは現世におけるほとんど全てを失ってしまったかのように思えるけど…最終話の決着を座して待ちます。
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東京魔人學園#5/妖奇士#19

「夢地獄」:脚本家がシリーズ構成の人じゃなくなった途端、話の流れが分かりやすくなってるわぁ。いじめ被害者の怨みが発端となったらしきホラーサスペンス定番プロットに、「〜のバカ!」と叫んで部屋を飛び出す女子 とかいったベタな描写を重ねることでオーソドックスなつくりと見せかけてそこに異化効果を醸し出している…気がする。それにしても学園生活が魅力的な作品。生徒たちの空気感が、いうなれば80年代角川アイドル映画みたいでなんだかホッとしてしまう。あとスクール水着で尻肉のはみだしを気にしながら立ち上がる仕種は、いろんな意味でイエスだね! ところで次回へふつうに引いていて意表をつかれた。これからは続きものエピソードも入ってくるのね。

「三人往壓」:ひなまつりの時候にちょっと合ったサブタイトルだね。三人冠者を連想する。ゆっきーが書物をよく読んでいたらしきことはこれまでちょこちょことダイアローグ上で描写されていたけど、あの時代の旗本っていわば国家公務員みたいな感じだったんですね。恥をかかない程度の教養さえつけて後は家督を継げば楽に生活できた。科学の概念とかほとんどなかった時代だろうから、きっと雰囲気だけでなんとかなったんだろうし! (なんかたとえば御殿医といっても殿様と本読みするのが主な仕事の一つだっていうぐらいなものみたいで) しかしそんなレイルロードをあえて俺は否定したんだ、と年端もいかない少女ふたり(と脳内発祥友人)相手に語るゆっきーであった。どこまでも微妙。しかし彼はなんであんなに袴が似合わないんだろうな。やっぱり髪型の時代考証がくるしいからだろうか。
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2007年02月17日

「フライトプラン」('05 米/監督:ロベルト・シュヴェンケ)

WOWOWで視聴。飛行機を密室犯罪の舞台としたアイデアが売りということで、そもそも犯罪なのかそれとも妄想なのか--という精神病理学要素も取り込んである(中東系乗客に他から疑念の目が向けられるという9.11以降の飛行機神経症といった描写もあり)あたりはいいかもと思ったけど、以下、続きを読む
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(2007冬:新)獣装機攻ダンクーガノヴァ

90年代アニメに先祖帰りしすぎていて、正直いって感想が出ません。首藤脚本に大張メカ。どちらかの要素をもうちょっと現代風にしてほしかった気がする。膠着した紛争を解決するためにどこからともなく現れるという基本設定には興味が持てる(でもその情報も公式サイトから得られるものであって今のところ本編からはよく読み取れないけど)ので、とりあえず視聴は続行。

しかし、ほんとなんでOP曲は三味線風味? 狙いがわからない。



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2007年02月16日

銀魂#42/NANA#41

その位置では神楽に飛沫がかからなかったか:そういえば神楽には、ナチュラルにキレてそうな兄がいるという伏線は原作でもまだ回収されてないんだった。意外に底が深いというか父親として複雑な事情があったということが最後の最後に明かされる渋さがベタな人情味と相まって絶妙な具合。銀さんが親の顔も知らない境遇だとほのめかされるのも今回が初めてかな。

ファーストシーズンって鈴江アナがゆってた:あいにーじゅらーって、また近い内に聴けるのかも。そして最終話まで七回連続で特別EDということでこりゃ最後まで見逃せませんな。今回のシンからレイラへのメール仕立て構成といい、視聴者を飽きさせない配慮が実に充実してる。しかしタクミのお土産は、7つ(+1個)ともひとつとしてハズレがなさそうですごかった。しかも現地妻に選んでもらったわけでもなさそうなところが。あ、あとナナサイドの強化合宿がほんとに合宿してて、対比としても楽しかった。前回のビジネスホテルのシングルルームしか割り当てられないという描写といい、デビュー直前のバンドって実際ああいう扱いなんでしょうね。揃いのジャージはさすがにデフォルメだろうけど(笑)
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コードギアス#13、14

シャーリーとの絡みに焦点が当たった途端、なんというか雰囲気が乳臭くなってしまったのは気のせいだろうか。心なしか作画の端正さも落ちたために、画面ゴージャス感が薄れてきて… それが進むとこのアニメの特色も褪せてしまうね。あと気になるのはすでにシリーズを折り返してるのにドラマ決着部分が見えてこないこと。今のペースでは皇帝の前に立つどころか、コーネリアを討つことさえ危ういような。

マオはデザインがちょっと安手のSFっぽくみえるなあ。C.C.がほめてくれた言葉をリフレインで流してるヘッドフォンと、「おまえが人の群れにでてくるなんて」というセリフのコンボは非常にイタくて存分に効きましたけどね!

新しくなったOPとEDの件は、どちらも一期並に本編とのマッチングに気を使った選曲をすれば良かったのにと思わざるを得ない。
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2007年02月14日

デルトラ#5/結界師#14/D.Gray#18

休ませてくれた民家に最初から疑念を露にするジャスミン:悪気のかけらもないあたり、品位が高いとすべきかより始末がよくないというべきか。さてキッズ番組って録画してまで視るものではないというのが私の持論なんですが、本作の傾向やレベルも十分測れたのでそろそろ予約録画をやめるつもりです。でも次回は松坂定俊氏の本作初作監回なんで視る。

兄が出てもやっぱり地味だよ結界師:こちらも急速に切りどき測りたくなってきた。時音が単に年上趣味(ファザコンキャラのようだし)だったのが判明したことがそんなに嫌だったのか >自分

「リナリーの恋」:コメディーセンスが微妙に古くても、許せてしまうのは仮想19世紀設定のためか。(〆をのぞいて)ボケ役に徹したアレン、いつものノリのままでコムイを制止するラビ、常日頃の激しい任務がたたってか爆発現象に不自然なぐらい反応が鈍いリナリーと、メインキャラ自体はさほど崩してないのは巧いかも。さて次回からはクロウリー登場編。オリジナルが一区切りついてホッとした。
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2007年02月12日

シュヴァリエ#22「NQM」

尺の足りなさがあるせいなのか、演出的タメがあまりないのがもったいないですね。今回ではマリー王妃がサン・ジェルマン伯爵(すげえ速さの小物化だったなあ)と対峙できるほどの凄腕詩人であると判明したけど、それをもっと劇的な盛り上がりで見たかったという気持ちがあるのです。劇中体感時間の速度に緩急をあまり付けないスタイルで徹頭徹尾すすんでるのが、善かれ悪しかれ。しかし主人公デオンの影ここにきてもうすえぇぇ ロビンより薄いな。

・テラゴリー先生の亡骸はなぜか床に広がってる後ろ髪が気になった。乙女みたい。

・屋外の陽射しのもと、マクシの金髪に天使の輪が!! 奴め、やろうと思えばお手入ればっちりなんだな。こころなしか顔立ちもちょっと華やかになったように感じる…

・王妃の詠唱、かっこよかった。雰囲気や発声の重みがこれまでのキャラと違う。

・ポンパドール、マクシに不意打ちの一撃くらったときすごく、なんというか興味深い顔の歪み方してた。アニメーター氏いい仕事してると思った。しかしマクシは女でもほんと容赦しないな。ルイに関係した女の臨終の血を王家の詩に触れさせると…なんになるんだろう。あと、公式サイト初期の相関図でリアがルイの寵愛を受けてたという矢印があった気がするんだけど…

・ベルは安らかにお眠り下さい。おやすみ。

・国王夫婦最後の晩餐シーンはろうそくの光源再現が見事。王妃がスープにすら手を付けていなかったのは、死に際して口から戻したりしないようにという決意のあらわれ?

・アンナ、まさかのピーンチ!! 間に合うか主人公!

さて残る大きな未消化伏線は、リア殺害時検証/ルイの持つ秘密の二点かな?
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妖奇士#18/コゼット#6

「漂泊者の楽園」:あいかわ(なぜか変換でk)先生のアンチ現実逃避説教、熱意はまあ認めなくもないんだけど肝心の現実逃避行為自体があまり魅力的に思えないというか切迫感があまり感じられないのがいかんと思う次第ですよ。たとえば今回のニナイの述懐にしても、閉鎖集団生活の中でアビとの近親相姦衝動がいつか実を結ばないか恐れていたという内心の圧迫もあったとか盛り込んでみても良かったかも。だって三話にかけてやってたエピなんだし。でもゆっきーが初めてヒーロー然としてたのには感動しました。ようやく、ですな。しかし大人の階段のぼるーきみはまだ身分不確定さ♪な主人公氏に次回からはまたもや揺り戻しがくるみたいですよ。ところで妖夷って一体なんなんだろうな。人間とも象徴的(というか概念的?)交配が可能、でもなんだっけ、人間界とつながりを持たないと存在できないって今回のニナイは説明してたんだっけ?

「コゼットの誕生日」:いかん、回を追うごとに見ていて泣けてきた。ふつうに心洗われる。今回はおとなしいファンティーヌが田中敦子声先輩のいやがらせにキレる描写がリアルだった。女同士のいじめって…やっぱり男のそれよりも動機とかが不明な気がする。そこがまた頭に血がのぼるんだよね。そして未婚の母であることもバレて工場をクビに。展開はやっ。次は内職に移ったけど当然給金は激減。これからどうなるのかな。売春は描けないとして、髪や歯を売るのはどうだろう。前者はあり得るかも。そしてコゼットサイドもエポニーヌ(この子の墓穴掘りキャラっぷり最高ww)からの反目がいよいよ常態化。しかしコゼットは男性からの援護がなかなか手厚いぜ! 年下の信奉者ガヴを筆頭に近所のぼうずトロン、名犬というか巨犬シュシュ、やたらヒマそうな新任司祭。やはり女の人生の決め手は男運なんでしょうか。ファンティーヌが唯一あたたかく接してくれた家主老婆の言葉に思わず涙するシーンの切なさがリフレインするぜ…
posted by 三和土 at 01:13| Comment(0) | TrackBack(0) | アニメ/TV番組感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする