2007年02月11日

東京魔人學園#4「集えものども」

さすがに作画の端正度は前3話とくらべると落ちてきた。しかし阪口大助演じるゲストキャラの亮一を見ているとなにかを思い出す…「ソウルテイカー」の京介かな。ところで京一と亮一は名前の響きが似過ぎててややこしかった。

さて話数リミックスはひと段落付いたもよう。結局#2>#1#>3 という感じだったみたいで。…なんだか、自分がちゃんとこのアニメの筋を理解できてるのか不安になってきたー 今回もなんで京一が葵をちゃんと仲間として認めたのかよく分からなかったし。

どうも、思春期の鬱屈パワーを邪悪な方に転換して世の中を乱そうとする集団に対抗するために、秘密自警団を作った異能力高校生のお話みたいですな。…これからの単発プロットが「地獄少女」みたいなあざとい(というか扇情的というか)風味にならないことを期待します。

しかし今回、車で移動中に戦闘に巻き込まれた一家は気の毒。このあたりのジレンマは後々きいてくる予感。
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2007年02月10日

妖逆門#44/D.Gray#17/銀魂#41

ねいど中学校:茶風林氏の七色演技をほめる以外、どうコメント付けろと(笑) 三志郎の能力解析エピはあと何回つづくのー?

カットが切り替わるごとにひげが伸びるのが面白かった:あとオチを「その後ーーさんはーーしたそうです」と間接描写の止め絵で一言説明するのも、ギャグっぽいからやめたほういいと思う(笑) しかし今回の話の胆は、イノセンスとの適合がないままに、逆にイノセンスに使われてしまう場合もあるということなのかな。

ちび神楽かわいかったですね:速水奨声のお父さんだったら、何があっても一生ついてくね。銀さんが親子の情がよく分からないなりに定石を踏もうとしたと述懐したり(たしかに同じ屋根の下
10代の娘を置いておくのもねえ っていうかその後も置いてるが)、新八の熱血仲間意識が炸裂してたり。人情ものしてるねえ。アクションでは増殖触手エイリアンを相手に立ち回る神楽の軽やかな身のこなしとパンチの重さとの両立ぶりが快感。
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2007年02月08日

結界師#13/NANA#40

よっすぃーの兄の…名前わすれた:目がちょっぴりどぶ川のような21歳隠密実行部隊の頭が烏森に帰ってきた。鯉が使い魔って面白いよね。しかし今回もっともインパクトあったのは夜未が未成年じゃないと分かったこと。童顔だなあ。ところで時音のあんな姿は見たくなかった件… ツンデレの後半部分を主人公以外に見せるヒロインってアリか?

結局里帰りするのか:仙台の空の広さが印象的でした。そんな杜の都で、血相かえてガード下落書きを書き換えるヒロインであった。あのミニスカ姿といい、そういや彼女20そこそこでしたっけね。なかなか濃い人生送ってるなあ。今回はタクミと奈々との温度差、あいかわらずハチを犬扱いするナナの非人間性(ごめん、やっぱりそんな風にしか…)が見どころ。
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2007年02月07日

「REIDEEN」先行無料放送

懸念事項のひとつだった本郷監督のしろうとくさい台詞まわしが複数箇所で炸裂。IGPXの悪夢ふたたび。あと妹キャラの使い方があざといのも同じく。この人の現代劇がどうも自分には駄目らしい。うん、たぶん「シュヴァリエ」終わったらWOWOW解約します。「MOONLIGHT MILE」は題材も原作者も得意でない方だし、「鋼鉄神ジーグ」はダイナミックプロ調をどこまで再現できるかに興味あるけど、やはり少々見ていて気恥ずかしくなりそうだし(子供の頃にまんま戻ったみたいでなんか〜)。

「REIDEEN」、主人公をメガネ男子にしたキャラデザやメカ演出、あと神秘的な音楽なんかはいいと思うんですけど。無料だったらけっこう喜んで視るんですけど。

ところで遺跡発掘中の事故で行方不明になった父親の遺品ノートにロゴタイトル調で「おおいなる者 ライディーン」とか書いてあったら。私だったら二重にショック受けるわ。
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デルトラ#4/コゼット#5

「ナゾナゾ巨人の呪い」:シルエットが独特な自分の横顔を見せ続けることにこだわる巨人は、さぞかし首筋の凝りに悩まされていたであろう。魔女の呪いが解けてほんとうによかった。いきなり牧歌的な展開となって無血解決編がしばらく続くらしい。そしてバルダはまぬけなおっさんポジション確定か。子供向け娯楽では大人を出し抜くのが一つのお約束だもんね。リーフの謎の解き方からは「人の話はよく聞いて、それから落ち着いて考えよう!」というメッセージ性が。

「ジャヴェールの疑惑」:母も娘も前途に嫉妬/やっかみという名の暗雲が。お話としてみる分にはすこぶる面白い。僻み屋な元公証人を馬車転覆からヴァルジャンが怪力を発揮して救うシーンは、ジャヴェールの疑念をこれでもかと明確に押し出すことでヴァルジャンの正義をよりクローズアップしていた印象。ところでアラン少年かわいいなー みそっ歯ガヴ坊もかわいいけど、奴はおつかいの件で失敗してコゼットの足ひっぱりそうだ。
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2007年02月05日

シュヴァリエ#21「名誉の代償」

伏線回収が本格化。残すところ4話となった時点で衣替えをしてきてるのはなかなか贅沢。オーギュストはいよいよ皇太子らしく、アンナは髪をまとめた大人っぽい姿に、ポンパドール夫人は少々落ち着いた装いに、マクシミリアンは(デュランの遺品である)剣を下げた騎士に一時的に戻って宮殿への出入りを容易にしているようで。ちょっとした演出により、目まぐるしく展開する話の筋はまず置いておいても終盤気分が盛り上がりますね。

さて。人間関係というかそれぞれの立場・立ち位置の把握がけっこう難しくなってきた。マクシミリアンがデオンがテラゴリーから監視を受けている部屋にやってきて丁々発止にならないことが不思議に思えたり。よく考えるとおそらく納得できるのでしょうが。そんな肚の探り合い的な宮廷策謀劇の中でも剣戟シーンの力の入れ様は変わらず。レイピア系の細身の刀をここまで本格的に殺傷道具として描いたアニメはもしかして初めてかも。

・オーギュストはなかなか気遣いができるようになってきたみたいで。しかしこの子の「余は」って一人称かわいいなあ。

・マクシは紫より黒の方が似合うかも。というか終わるまでにぜひ剣士としての腕を奮うシーンが見たい…

・先生は最愛王の軽さが許せない、と。太陽王も経済的にはあまり良い采配を振るわなかったとか目にしたけど。しかし要は息子を必要性の不明な戦役に追いやったという、いわば私怨。今回「騎士でもないのに口出しするな」と言われたロビンが決定的に傷付いていたように、人が暗い決断をする陰にはやはり大義よりも私怨が先立つ。

・正直、骸骨ちゃんのママ探しは伏線回収されずに終わりそうとか思ってたけど… マリー王妃とポンパドール夫人の対峙はこれまでの対決の中で一番こええ(笑) しかしオーギュストに「H∴O」は確かにやりすぎ。王妃は言葉通りにむしろポンパドールの心は傷つけずに追い出したかったんでしょうね。

次回予告、サン・ジェルマン伯爵が凄い形相でテンパってたのにびっくり。小物化速すぎー そして(ナレーション担当した)マリー王妃の示す夫への愛に注目です。
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妖奇士#17「幽世(かくりよ)」

うん、だんだん理解しづらい場面つながりが減っていってる感じ。良い意味でアクが抜けてってる。今週の山崎屋の座敷で主人から解説を受ける→井戸型の牢に投げ込まれると端折られていたシークェンスもさほど不自然じゃなかったし。ゲストキャラの米吉(余談だが瞳部分が小さめのデザインというだけで見ていてホッとする(笑) 加納もそうだった)が山の民に憧れていたのとアトルがマスラオの境遇をうらやましがる狂斎(実はというかやはりというか精神的に一番子供ですな)に「自由とは居場所がないのと同じこと」とつぶやいてみせたりする対照演出などもなかなか機能していた。

ところでアビのテンパりがヤバかった件。妖夷を槍でぶっさしながら「姉さんはどこだー」って。あの方たちに訊いても無駄だから。

あと江戸元(ギャグ描写は彼のどんどこ薄れていく存在感を救ってた)という宰蔵からの呼び方は廃止されましたか?
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東京魔人學園#3「人ならざる力」

魔物と渡り合える力を手に入れても少年少女の悩み多き日常は続く。というわけでメインキャラのひとり・美里葵が結界を張る能力に目覚めるまでをメインプロットとした回。順序的には#2のあと、#1の前にあたるみたい。今回の中だけでも時系列が前後しているのでわかりづらさはやはりあるが、制服の衣替えとその前とで判別は可能。ところで如月の夏服はなんか違和感ある(笑) まるで省エネルックしてるサラリーマンのようだ。

今回はいよいよメイン五人の性格と関係性が明確になってきた。主人公が今の時点ではもっとも目立たないのが面白い。常にそばにいる京一が一番ベタ(というかわかりやすいというか。葵につらく当たるのは単に好きな女の子の気を引きたいみたいな感じのようだし、ナンパに成功したこともなさそうな内容の会話もあったし)なのもコントラストを成していて定番ですね。残る一人の男性陣・醍醐がけっこうフェミニストなんでバランスは取れてるし。過去に事故にあった身近な者を救えなかったというトラウマがあるらしい葵の重さと、あくまでさばさばしながらもデリカシーには恵まれてる小蒔の女性コンビも同様。ヴィジュアルで凝っている(盛り場の無国籍性と葵の実家に代表される純和風のお互いに引き立てあう美術設定、また出前ラーメンにかけられたビニールといったプロップデザイン等々)分、ドラマ面ではオーソドックスさもちゃんと残してあるから見ていて戸惑うことがない、という感じがする。そして今回もアクション動画がスピーディーかつアクロバティックで見応えあり。
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2007年02月04日

銀魂#40/NANA#39

星海坊主は深みのある美声編または拙者拙者詐欺:こめー振り米ー 杉野御大作監回。屋根の上であおむけになってた神楽の顔が一番らしいタッチだったと思う。ほかは時々、なんとなく顔が濃いなあと感じる以外は特に。ところで神楽の攻撃がそれて道ばたの親子にあたりそうになったのを救った銀さんはいつになくかっこよかった。

タクシーで携帯かけながら号泣する女:街でみかけたあほ若妻プチセレブ特集で週刊誌とかでやり玉にあげられそうな(笑) 人間的にはどうかと思うけどやっぱり男としては好きー とみもふたもない現実を。そんなハッたんはやはり憎めないね。もはや、純愛幻想は同性同士にしか残されてないフロンティア… これはそういう話なのかもよ?
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妖逆門#43/D.Gray#16

VS三将軍&蒙古のえらいひと:しかし仕切り直しの多いアニメだこと… その弊害か、前回とのつながりが少々悪いきらいもありますね。今回は肩すかしな展開でうーんという感じだったけど、それは劇中の仕掛けのようで。鬼仮面、牛歩作戦に入った?

VSローライズ対応パンツをはいた剣闘士:千年前の伝説を説明した後に、その当人と神田との剣戟を見せるという構成はなかなかかっこよかった。他、アレンやリナリーの戦闘シーンでも瞬発力をみせる形のアクションが目を引く。でもアレンが頭をきっちり下げて「すいませんでした!」とリナリー相手に公衆の面前で自主的に先輩後輩プレイをしてたのは原作既読者としては違和感が(笑) 追記:いや、もしかして謝り方とシチュエーションは原作そのまんまだったかも… 実際にリナリーは先輩だし年上でもあるしね。ともあれ、あやふやな認識で感想してすいません
 
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2007年02月03日

「パプリカ」('06/監督:今敏)

ジャンルは…サスペンスでもありスラップスティックでもあり、ラブストーリーでもあり、メタフィクションでもある?

今監督の作品はどこか設計図がほの見えてしまうというか、構成する諸要素がカッチリまとまりすぎている印象があっていまひとつ私は入り込むことができなかったんですが、本作はうれしい例外となりました。いい具合に複数人のディスカッション効果が出ている感触。特に脚本を連名担当してる水上清資氏のくだけた持ち味が大きいと思う。たぶん。

まずキャストの話からすると、アムロ…アムロなのかい? と思わず脳内でつぶやく時田役の古谷徹氏が新境地といった感じ。稚気の残った愛すべきキャラを活かすには、あの若々しい声質が大正解。ヒロイン役の林原めぐみ氏も同様で、天性の媚びと自然な知性を両立させてる演技力のために(対照的かつ背中合わせの存在である)パプリカも敦子も同じぐらい魅力的に立たせている。そして「千年女優」でも二枚目役を堂々と張っていた山寺宏一氏の演技は本作でもセクシーでした。人格の矮小さを虚勢で隠してるような小山内というキャラクターの等身大がよく浮き出てたと思う。

個々人の無意識が投影される「夢」がモチーフの作品だけにストーリーの流れを追うのが少々つらい部分もあり、テーマ的な理解には時間がかかりますね。私は二日ほど経って、ようやくクライマックスの対峙の意味が分かった気がした。自分の意識下の欲求を真正面から受け止めた敦子が状況の主導権を握ることで事態を収拾したと。「夢」の力を過信も矮小化も神格化もするなかれ。それがピンとくるまで、「いまのご時勢にこのリアルな幼女裸体はけっこうギリギリだよな」という部分ばっかり気になってた(笑) あとラストシーンもあっさりしすぎだと当初は感じたけど、あれもパプリカが日常的に患者たちをさりげなく導いて救っているという事を洒脱に見せているのかなと今は解釈しています。

アニメート部分については良くない部分がないから、かえって言うことがありません。有り体なこと言えば、パプリカの軽やかな動きが目に焼き付きました。とか。
posted by 三和土 at 01:26| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画鑑賞メモ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする