2007年02月12日

シュヴァリエ#22「NQM」

尺の足りなさがあるせいなのか、演出的タメがあまりないのがもったいないですね。今回ではマリー王妃がサン・ジェルマン伯爵(すげえ速さの小物化だったなあ)と対峙できるほどの凄腕詩人であると判明したけど、それをもっと劇的な盛り上がりで見たかったという気持ちがあるのです。劇中体感時間の速度に緩急をあまり付けないスタイルで徹頭徹尾すすんでるのが、善かれ悪しかれ。しかし主人公デオンの影ここにきてもうすえぇぇ ロビンより薄いな。

・テラゴリー先生の亡骸はなぜか床に広がってる後ろ髪が気になった。乙女みたい。

・屋外の陽射しのもと、マクシの金髪に天使の輪が!! 奴め、やろうと思えばお手入ればっちりなんだな。こころなしか顔立ちもちょっと華やかになったように感じる…

・王妃の詠唱、かっこよかった。雰囲気や発声の重みがこれまでのキャラと違う。

・ポンパドール、マクシに不意打ちの一撃くらったときすごく、なんというか興味深い顔の歪み方してた。アニメーター氏いい仕事してると思った。しかしマクシは女でもほんと容赦しないな。ルイに関係した女の臨終の血を王家の詩に触れさせると…なんになるんだろう。あと、公式サイト初期の相関図でリアがルイの寵愛を受けてたという矢印があった気がするんだけど…

・ベルは安らかにお眠り下さい。おやすみ。

・国王夫婦最後の晩餐シーンはろうそくの光源再現が見事。王妃がスープにすら手を付けていなかったのは、死に際して口から戻したりしないようにという決意のあらわれ?

・アンナ、まさかのピーンチ!! 間に合うか主人公!

さて残る大きな未消化伏線は、リア殺害時検証/ルイの持つ秘密の二点かな?
posted by 三和土 at 02:08| Comment(3) | TrackBack(0) | アニメ/TV番組感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

妖奇士#18/コゼット#6

「漂泊者の楽園」:あいかわ(なぜか変換でk)先生のアンチ現実逃避説教、熱意はまあ認めなくもないんだけど肝心の現実逃避行為自体があまり魅力的に思えないというか切迫感があまり感じられないのがいかんと思う次第ですよ。たとえば今回のニナイの述懐にしても、閉鎖集団生活の中でアビとの近親相姦衝動がいつか実を結ばないか恐れていたという内心の圧迫もあったとか盛り込んでみても良かったかも。だって三話にかけてやってたエピなんだし。でもゆっきーが初めてヒーロー然としてたのには感動しました。ようやく、ですな。しかし大人の階段のぼるーきみはまだ身分不確定さ♪な主人公氏に次回からはまたもや揺り戻しがくるみたいですよ。ところで妖夷って一体なんなんだろうな。人間とも象徴的(というか概念的?)交配が可能、でもなんだっけ、人間界とつながりを持たないと存在できないって今回のニナイは説明してたんだっけ?

「コゼットの誕生日」:いかん、回を追うごとに見ていて泣けてきた。ふつうに心洗われる。今回はおとなしいファンティーヌが田中敦子声先輩のいやがらせにキレる描写がリアルだった。女同士のいじめって…やっぱり男のそれよりも動機とかが不明な気がする。そこがまた頭に血がのぼるんだよね。そして未婚の母であることもバレて工場をクビに。展開はやっ。次は内職に移ったけど当然給金は激減。これからどうなるのかな。売春は描けないとして、髪や歯を売るのはどうだろう。前者はあり得るかも。そしてコゼットサイドもエポニーヌ(この子の墓穴掘りキャラっぷり最高ww)からの反目がいよいよ常態化。しかしコゼットは男性からの援護がなかなか手厚いぜ! 年下の信奉者ガヴを筆頭に近所のぼうずトロン、名犬というか巨犬シュシュ、やたらヒマそうな新任司祭。やはり女の人生の決め手は男運なんでしょうか。ファンティーヌが唯一あたたかく接してくれた家主老婆の言葉に思わず涙するシーンの切なさがリフレインするぜ…
posted by 三和土 at 01:13| Comment(0) | TrackBack(0) | アニメ/TV番組感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする