2007年02月19日

結界師#15

テロップ地獄でもう息が で  き  な   い

語義の説明はまだしも、設定のネーミングまで紹介されるのは実に萎える。「監視者」とか。

今回は本作のテーマが主人公自身の口から明らかにされるという大事な話だったようで、菱沼義仁氏が作監登板。全体的に端麗だし、なにより良守の顔が一番安定してる印象。

時音を筆頭とした他者を守るために、トラブルの根っこにある烏森の力そのものをいつか封印したい。なんて地味な野望なんだ。すごい徹底ぶり。地道にがんばれば道は拓けるという教育効果は認めるけど、しかしやはり物足りなさもひしひしと感じているのですが。
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シュヴァリエ#23「最愛なる--ゆえに」

アンナの運命をアバン部分で描いた潔い構成で、OPを見ている時点でかなり感極まった。今話と次週の最終話は第1話以来の冲方氏の脚本担当ということで「蒼穹のファフナー」の終盤のように、今回も情報量パンパンになるかなと覚悟を半分決めていたけど、わりとゆったりと場面同士の間合いが感じられるつくりになっていて、苦労せずとも引き込まれて楽しめました。ただ、残る謎であるマクシミリアンの正体と王家の詩との関係についてが気になってしょうがなかったという点も確かですが。

・アンナの死を嘆きつつも、騎士としての道に悩まざるを得なかったデオンの胸中には悼み入る。時代の奔流のただなかにいる時、悲しみに沈むことさえ許されない贅沢となる。

・棺に入った婚約者と涙の対面という古典的な愁嘆場をてらいなく正面から描ききることでちゃんと感動できる仕上がりになってました。首がすわってない亡骸の描写が重い…

・重傷の床に着いたブロリーに自ら足を運んで心配事を尋ねにいくルイは、孫のオーギュストと同じほどにいたいけにみえる。サン・ジェルマン伯爵とルイのキャラはちょっと変化の経緯が速すぎたかもなあ。ロビンに銃口を向けられてのあの怯えぶりはちょっと。

・しかしマクシミリアン、昔はやっぱり人格が別(笑) フランス人じゃないってどういう意味? 遠い星からやってきたとかか?(けっこうまじめにそう考えてますよ、私)

・リアの嘆き方すごいな。恋人が政治的にヤバくなったのは分かるとして、その場で崩れ折れて床に横たわって嗚咽とは。

・平民風の装いをしたロビンと騎士の姿のマクシミリアン、室内で向かい合い立つ。以前は反対の格好をしていた二人が、と思うと状況の変遷に思いを馳せてしまう。

さて、デオンは現世におけるほとんど全てを失ってしまったかのように思えるけど…最終話の決着を座して待ちます。
posted by 三和土 at 03:30| Comment(2) | TrackBack(0) | アニメ/TV番組感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

東京魔人學園#5/妖奇士#19

「夢地獄」:脚本家がシリーズ構成の人じゃなくなった途端、話の流れが分かりやすくなってるわぁ。いじめ被害者の怨みが発端となったらしきホラーサスペンス定番プロットに、「〜のバカ!」と叫んで部屋を飛び出す女子 とかいったベタな描写を重ねることでオーソドックスなつくりと見せかけてそこに異化効果を醸し出している…気がする。それにしても学園生活が魅力的な作品。生徒たちの空気感が、いうなれば80年代角川アイドル映画みたいでなんだかホッとしてしまう。あとスクール水着で尻肉のはみだしを気にしながら立ち上がる仕種は、いろんな意味でイエスだね! ところで次回へふつうに引いていて意表をつかれた。これからは続きものエピソードも入ってくるのね。

「三人往壓」:ひなまつりの時候にちょっと合ったサブタイトルだね。三人冠者を連想する。ゆっきーが書物をよく読んでいたらしきことはこれまでちょこちょことダイアローグ上で描写されていたけど、あの時代の旗本っていわば国家公務員みたいな感じだったんですね。恥をかかない程度の教養さえつけて後は家督を継げば楽に生活できた。科学の概念とかほとんどなかった時代だろうから、きっと雰囲気だけでなんとかなったんだろうし! (なんかたとえば御殿医といっても殿様と本読みするのが主な仕事の一つだっていうぐらいなものみたいで) しかしそんなレイルロードをあえて俺は否定したんだ、と年端もいかない少女ふたり(と脳内発祥友人)相手に語るゆっきーであった。どこまでも微妙。しかし彼はなんであんなに袴が似合わないんだろうな。やっぱり髪型の時代考証がくるしいからだろうか。
posted by 三和土 at 03:03| Comment(0) | TrackBack(0) | アニメ/TV番組感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする