「ミュウの船」:ミュウたちが地下に潜りながらも(もち比喩ね)通常人とさほど変わらない社会構造をつくって暮らしているというのがそれなりにサプライズだった(だってギリシャ復古調の衣装なんだもの)し、それをきちんと描写することによってジョミーの戸惑いが倍増していると示すドラマツルギーもいたってまっとう。それにしても新天地に歓迎された主人公の第一声がおまえら気色悪いデス!みたいなのっていうのも驚いたなー。でも14歳でしかも心身ともに他人に引け目を感じたことのない男の子というのがジョミーなんだなってその瞬間分かった気がする。ブルーがジョミーを見いだした理由は彼の思念波がずばぬけて強かったからという事らしいけど、それはつまり精神力や意志の強さの隠喩ということなんだろうか、作品構成上においては。ところでミュウの子供たちの中でブロンド少女の髪型がなんだかとっても竹宮作品っぽいと思いました。さてさて、ミュウの中に容姿の若さを保っている人々がいるというのは無意識にか老いたくないないという気持ちが顕現してるからなんだろうね。某荒木先生ってあるいはもしかして… tteiukaこのアニメのヒロインって還暦過ぎてるのかー…
2007年04月15日
エミリー#2/地球へ…#2
「マレー家の誇り」:エリザベスへのわだかまりをジミーの過去話を聞くことによってそれとなく解かれるエミリーの様子、おさげ、そして血を分けた伯母との絆と自分自身との誇りを賭けた少女の精一杯の矜持。人と人との間に生まれる安心感や緊迫した空気を、安易にどちらかを貶めることなく描く演出は品がいいし、娯楽番組としてふつうに引き付けられる。それにしてもエミリーが暗い部屋に閉じ込められるくだりの描写は格別に秀逸。小学校の音楽室で、壁にかけられた作曲家たちの古めかしい肖像画を見上げた時の薄気味悪さを思い出した。そしてイルゼの初登場シーンのインパクトもなかなか。ああいうある意味すがすがしいまでに勢いよく意味不明ないじわるする子っていた気がするなー
「ミュウの船」:ミュウたちが地下に潜りながらも(もち比喩ね)通常人とさほど変わらない社会構造をつくって暮らしているというのがそれなりにサプライズだった(だってギリシャ復古調の衣装なんだもの)し、それをきちんと描写することによってジョミーの戸惑いが倍増していると示すドラマツルギーもいたってまっとう。それにしても新天地に歓迎された主人公の第一声がおまえら気色悪いデス!みたいなのっていうのも驚いたなー。でも14歳でしかも心身ともに他人に引け目を感じたことのない男の子というのがジョミーなんだなってその瞬間分かった気がする。ブルーがジョミーを見いだした理由は彼の思念波がずばぬけて強かったからという事らしいけど、それはつまり精神力や意志の強さの隠喩ということなんだろうか、作品構成上においては。ところでミュウの子供たちの中でブロンド少女の髪型がなんだかとっても竹宮作品っぽいと思いました。さてさて、ミュウの中に容姿の若さを保っている人々がいるというのは無意識にか老いたくないないという気持ちが顕現してるからなんだろうね。某荒木先生ってあるいはもしかして… tteiukaこのアニメのヒロインって還暦過ぎてるのかー…
「ミュウの船」:ミュウたちが地下に潜りながらも(もち比喩ね)通常人とさほど変わらない社会構造をつくって暮らしているというのがそれなりにサプライズだった(だってギリシャ復古調の衣装なんだもの)し、それをきちんと描写することによってジョミーの戸惑いが倍増していると示すドラマツルギーもいたってまっとう。それにしても新天地に歓迎された主人公の第一声がおまえら気色悪いデス!みたいなのっていうのも驚いたなー。でも14歳でしかも心身ともに他人に引け目を感じたことのない男の子というのがジョミーなんだなってその瞬間分かった気がする。ブルーがジョミーを見いだした理由は彼の思念波がずばぬけて強かったからという事らしいけど、それはつまり精神力や意志の強さの隠喩ということなんだろうか、作品構成上においては。ところでミュウの子供たちの中でブロンド少女の髪型がなんだかとっても竹宮作品っぽいと思いました。さてさて、ミュウの中に容姿の若さを保っている人々がいるというのは無意識にか老いたくないないという気持ちが顕現してるからなんだろうね。某荒木先生ってあるいはもしかして… tteiukaこのアニメのヒロインって還暦過ぎてるのかー…
東京魔人學園#13「外法の谷」
街の治安を大きく乱し、なおかつ人を殺している敵役キャラを主人公が「救いたい」とした場合、オチをどうつけるかはおそらく多くの制作者が悩むところと思われる。本作の場合はまずは親友を直接に手に掛けられている雨紋に左手を切断させて攻撃力を決定的に奪い、その後で温情主人公により“ちょっとしたカウンセリングただしパンチあり”が。ああ、これってメタルジャックだわ。当時はケンがトロイダルにした仕打ちはちょっちゆるせないと思った節が自分にはあったけど、あれはあれで交流の一つの形だった…のかも。ズレた。
今回のポイントは龍麻、葵、九角というそれぞれに孤独に耐えてきた三者の心の流れを描いた演出。やはり相当にストレートなドラマツルギーが為されている。孤独の苦しみゆえに心を打ち捨てた九角、ぎりぎりの一線で自分を取り戻した葵、そして孤独をよく知りながらも他人の苦しみに自然に共感できる龍麻。三者ともに苦しんできたことが描写されてきたわけですが、龍麻にはトラウマの影は薄いように思われた。そこへ比良坂紗夜のエピソードを配したことで、龍麻が葵を助け出し九角の感情を正面から受け取める準備が出来上がったというわけで。なかなかシリーズ構成が成功しているのではないかと。思いのほか、素直な青春アクション伝奇アニメだったのねえ。
もうね、九角の中二病っぷりが最高でしたよ。幼女マリィの前で「かあさま」とか口走って平気な顔しとるし。マザコン由来で固着したトラウマってやはり最凶だわ。次回は黒幕である柳生(けっこう爺様。というかあの顔は前に見たような?)が龍麻たちの前に出てきて1stシーズン終幕というところでしょうか。
作画は好調。色んなアクションを堪能しましたが、ベストショットは雷術使いの仙杖を足技でひねり取る如月。というか全体的にいつまでもヘタレ臭が抜けない如月。
今回のポイントは龍麻、葵、九角というそれぞれに孤独に耐えてきた三者の心の流れを描いた演出。やはり相当にストレートなドラマツルギーが為されている。孤独の苦しみゆえに心を打ち捨てた九角、ぎりぎりの一線で自分を取り戻した葵、そして孤独をよく知りながらも他人の苦しみに自然に共感できる龍麻。三者ともに苦しんできたことが描写されてきたわけですが、龍麻にはトラウマの影は薄いように思われた。そこへ比良坂紗夜のエピソードを配したことで、龍麻が葵を助け出し九角の感情を正面から受け取める準備が出来上がったというわけで。なかなかシリーズ構成が成功しているのではないかと。思いのほか、素直な青春アクション伝奇アニメだったのねえ。
もうね、九角の中二病っぷりが最高でしたよ。幼女マリィの前で「かあさま」とか口走って平気な顔しとるし。マザコン由来で固着したトラウマってやはり最凶だわ。次回は黒幕である柳生(けっこう爺様。というかあの顔は前に見たような?)が龍麻たちの前に出てきて1stシーズン終幕というところでしょうか。
作画は好調。色んなアクションを堪能しましたが、ベストショットは雷術使いの仙杖を足技でひねり取る如月。というか全体的にいつまでもヘタレ臭が抜けない如月。