2005年12月04日

『人気アニメ』はおおよそ三種類に分けられるかも

みごと英検1級に先日合格された(再度、おめでとうございます!!)しくへっどさんが運営されているブログ「Ultimo Spalpeen」11/27付エントリ『Delaware Anime Societyからの質問 ― 3 questions from DAS』(端的に説明すればアメリカのアニメファンクラブからメールでやってきた3つの質問についてのアドバイスをしくへっどさんが閲覧者の方々に求めておられます)に寄せられているコメントの数々が、非常に多面的な視点を提供されています。

「日本でいま人気のある歌手は?」や「海賊版や不法ダウンロードといった行為は日本アニメファンにはどう受け止められていますか?」という設問への意見もすごく勉強になったのですが、なにより私が読んでいて刺激をうけたのは「日本でいま最も人気のあるアニメは何でしょう」という質問への意見として集まっているコメント群なんです。

あらーくまとめてみますと、

(1) 視聴率でいえば「サザエさん」や「ちびまる子ちゃん」となる
(1)'また原作ものでなおかつ視聴率も高めなものでは「ONEPIECE」「BLEACH」「NARUTO」等がある
(2) DVD売上が好調でアニメ誌での投票人気が安定して高いのは「機動戦士ガンダムSEED」シリーズや「鋼の錬金術師」
(3) 感想サイト界隈においては「舞-乙HiME」「ローゼンメイデン トロイメント」「リリカルなのは A's」といった続編が作られた美少女系深夜アニメ

といった感じかなと。なお、番数字が大きくなるほどに深度が高くなるといいますか、コア度がアップするといいますか。

(1) は家族でごはん時にそろって見られるアニメとして需要が根強いかと。
(1)'も(1)にやや近いけど、原作ものであるだけに録画しておいて一人でじっくりと鑑賞するファンも少なくなさそう。しかし放映時間帯がいわゆるゴールデンタイムなだけに、広義ではファミリー向けともいえるかも。
(2) はアニメ雑誌のメイン読者層であると思われる10代女子が中心となって応援している作品。比較的、コンスタントに消費性が続いていそう。
(3) はもっとも環境的に見づらいアニメ群。深夜放送であり、また放映ネット数自体もすくなく、なにより美少女キャラの媚びが強く意識されているために家族の前でははばかれる(と思われる)といった心理障壁もある。

つまり(1)と(1)'は主に中学生以下の子供、(2)は若年女子、(3)は成年男子がそれぞれメイン層かな、と。で、子供は家族にチャンネル権を監視されていることが基本だろうし、若年女子は自力ではネット接続の設定が難しいという理由もあったりして、印刷媒体の情報源がより有力、感想サイト管理者で最も多いであろう成年男子はパソコン・ヘビーユーザーと大きく重なっているためにギャルゲー的世界観に馴染みが深い、という感じでもあるかなとか。

図表で示すとすれば、(1)を一番外縁に、(3)を中心部とした同心円状となるかと。しかし(2)にはやがて(3)にも達する男子層が含まれると思うけど、(2)のメイン層である女子は(3)にそのまま行くかというと決してそうでもない。ムーブメントから生まれるコミュニティの雰囲気をそのまま楽しむといったスタンスが女子アニメファンには比較的多いようで、その点はネット上で瞬間的に祭り上げられるネタで盛り上がる男子アニメファンとはやはり波長は違うんだろうなとか。

自分は…なんかどこにも属してないな。メイン趣味であるアニメ視聴界においても同心円の外にいるというのは寂しい話だわぁ…… っていうかやっぱりこのエントリもうまくまとめられなかったわぁ………
posted by 三和土 at 23:39| Comment(0) | TrackBack(0) | 閑話雑記/更新情報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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