ベア博士とノルブ師がビデオカメラの前でスカブコーラルについて対話するという今回のあらすじを聞いて、パッと浮かんだキーワードが「ハイパーテキスト」。
たぶんこの作品はハイパーテキスト・アニメのさきがけとなるべく構成されているのだと思う。なお、ル・グィンの実験的な意欲作として、時系列と時空を並列的にならべて様々な文学形態によって二万年後の地球文明を語った著書「オールウェイズ・カミングホーム」があり、私はしきりにこの傑作を連想してしまったのでした。佐藤大氏、やはりおもしろいクリエイターです。新作「エルゴプラクシー」でもなにか新しいことをやってほしい。