さて本作も1クールが終わったわけだけど、まあ『化けた』といっていいんではないでしょうか。シリーズ構成の大まかな見通しもついたような気がするし。「煉獄」というキーワードはラストシーンのあいの台詞「地獄も広いから」と呼応しているのかもしれませんぜ。怨みの質と度合いによっては、地獄の前段階にて“執行猶予”期間を過ごすとか…
今回は状況設定や場面演出に、様々な邦画からの影響が感じられた。それにしても、都心ビルがわりと間近にみえるのに空き地だらけという(私も都電に乗ってああいうところをぶらぶら歩いてみたいです。観光みたいなもんで)ロケーションが印象的だったこと。
画家の奥さんは、手込めにされたことにショックを受けたというよりも、その後の感情的なごたごたに疲れたんだろうなとか想像する。そういう意味では、画家もまた自罰的な気持ちが多々あったんではなかろうか。