2006年02月04日

ガイバー#20〜23

やったー放送に追い付いたー(でもあと3週分で終わり)。さて今回は狙ったわけではないけど“遺跡基地てんやわんや編”を一気見する形に。これがなかなか気分がハマりました。怒涛の展開だったせいかな。

#20「降臨者の船」:SFギミックの魅力が堪能できる回。遺跡こと休眠宇宙船の外壁が、生物の外皮そのもののシステムで外敵を排除したり自己修復したりするという説明部分がむかしながらのオーバーテクノロジー描写で楽しい。さてここから数話にわたって晶は遺跡操縦機能と脳が直接に繋がる状態が続くわけですが、そういったいわば頭脳作業(あるいは精神作業)を体術戦闘を差しおいて主人公キャラに割り振るのは、作劇セオリーとしてはイレギュラーなものに思えて興味深い。

#21「混乱の遺跡基地」:わー、かぶとむしの人かっこよすぎ。主人公よりも演出に力入れられてるような。戦闘シーンではここのゼクトール対アプトム(それにしても分体しても意志がそれぞれにあるってどんな万能設定だよ…)がシリーズ中もっとも出来がいいかも。さて、サブタイトル通りにほんとに三つどもえ四つどもえってな感じでメタメタな状況が続く(アルカンたんとギュオーくんの鬼ごっこ長すぎ)わけだけど、それでもそれなりに分かりやすく仕上げられているあたりはがんばって原作咀嚼してるなあと。

#22「崩壊のカウントダウン」:掌を前につきだして「中和ー!!」とかそういうドラゴンボールZごっこはよそでやってください。ほその節全開だワァ… ところでガイバー装甲をはがされそうになってる顎人のカットがなんだか可笑しくて印象的。

#23「殲滅の光芒」:ちょ、村上さんいたぶられすぎ。真殿光昭氏のうめき演技が全編に満ち満ちる地獄絵図に。嘆き悲しむ瑞紀の演出のための踏み台にされてしまっているような… 人間ドラマに焦点を当てた今回のアニメ化においては演出アレンジとして破綻はしてないけど、しかしこの村上さんはなんだか最初から最後まで弱すぎる印象があったりも。そして逆上する晶は初めて敵意衝動をむきだしに。それでも、攻撃が防御の必要を邪魔しないあたりが少年漫画の主人公にしては本当に優しく“普通”な感性の子なんだなあとさりげなく思わされるのでありました。今話をもって遺跡基地編は終了。主人公側は相変わらず劣勢のままであり、この作品に『友情』と『努力』はあっても『勝利』はないのだなと改めて知らされる。ジャンプでは連載無理ですね…
posted by 三和土 at 22:01| Comment(0) | TrackBack(0) | アニメ/TV番組感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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