瑞紀が戒厳令の中をいちかばちかで飛び出した論拠となった「晶が帰ってきたのに違いない」という直感は、つまるところ見当ちがいだったのだけど、しかし感情の高ぶりからの叫びが晶に届くというあたりは、リアリティ描写(煮詰まった心理下における思い込み)から定番虚構パターンへと滑らかに移りかわっており、ここでも本作の特徴が顕著に出ている。結果オーライというものは、晶のような人格円満者のみが生み出す影響現象かもしれん。だってあの顎人が「絶対おれが助けてやる」とかモノローグしてるんだからなー (でもこの台詞って男性脚本家だったら書かなさそう(笑))
ラス前ということもあってか作画も地味目ながらクオリティが高くて申し分なし。最終回はぜひOP曲で「おかえりなさい」シーンを感動的に締めてほしい。