前回のつらいミライ描写といい、今回のアトリ来歴やノエインとらうま話といい、ちょっと取ってつけた感があるのはなんでなんだろうね。これまでのハルカと仲間たちがあまりにも幸せすぎて見えたせいなのかな… でもどっちが現実かというと、私は疑いもなく不幸がどこに待ち受けてるか分からない世界観の方だと思う。とすれば、ハルカに「なんだか、今は幸せすぎてこわい気がする」とかそういうセリフを言わせて、中盤あたりに(伏線めいた感じに)印象づけられておけばあるいは良かったのかも? ともあれ、ノエインの誘いを受けるにせよ、つっぱねるにせよ、ハルカとユウの子供時代に一つの区切りがつくのは間違いないかと。
並行描写という構成からして、おそらくマジックサークル起動を阻止して量子不安定化の危機を救うか否かも、干渉逆算という面でハルカの心ひとつにかかってるのでしょう。
しかしノエインの目論む“分岐のやり直し”は、つまるところ絶対無、ハルカ自身の存在すら消えるという結果になるような気がしてならないんですけど。どうも真の狙いがよく理解できないなあ。
ラス前の今回の作監は結城信輝氏。設定表に準拠していながらも美的に“最適化”されたフォルムがなんとも魅惑的。不健康で不健全そのものなノエインさんの半裸がなにやらやけに色っぽい…
別に顔の造作が大きく変えられてるわけでないのに不思議… カラスのマントの下のピッタリスーツ・チラリズムにちょっとドキドキした(笑)のは今回だけですよ、私。