ふつうの音量でアニキぶったひとりごと言ってたらイヤな同居人にうしろで聞かれてたり、ピンのエピソードも無かったぽっと出の新人が「おれたちもシュトラール候補生として出来ることをやるんだ」といきなり地味にぶち上げたり、ルーイ様はこっそりと信書を窓の隙間から受け取らなくてはいけなかったり給仕役も自分で断ってしまうという屈辱的な現状、新校長は新校長で一生徒に人生相談を受けてしまう始末。そのオルフェたんはあいかわらず真っ白なマントで学園内を闊歩しつつ、めっさストレートな正論を一抹のてらいもなく口にしちゃったりしててなんか自信過剰な感じも? 大変じゃー。いろいろ大変じゃー。しかしエドたんは今期シリーズは悩みっぱなしだな。能天気ぶりがちっとも見られませんな。「そーらよっと♪」とノリノリくじびきをしていた彼の面影はいまいずこ… あと彼の部屋はなんかモダンですね。照明も電球系な感じ。
さてさて、なんたらとかいう貴族を利用してとうとう王宮まで入り込んだ旧眼鏡教師ことベルーゼさん。な、なんかこの人もしかしてヒゲ陛下の… こりゃマイネ最大級の引きでっせ。風雲急を予感させつつ次回へ(子安せんせいの予告ナレに期待は募りまくり)。
というわけで、溜め回だったわけです。とはいえ複数の会話シーンを繋げて構成することによって、前シリーズからのキャラクターの心理的成長や立ち位置変化をあぶりだしながら、いよいよ最終幕へと移行するためのゆるやかな準備の役目を果たすという渋いつくりでありましたことよ。