漫画史上に残る名作(ここがある意味最大のネックというかレスポンス上の地雷だった)をアイドル映画(主演の伊崎央登って俳優は上半身のボディラインが美しいな)の枠に嵌め込み、さらに現代風潮への警鐘を込めた演出(特に牧村氏の職場-農業試験場というのが地に足着いてていい-でのデーモン狩り描写なんて秀逸だと思うけど)を施して、と。まあ邦画のひとつの典型製作スタイルとして、そんなにまで破綻しているとは感じなかったなあ。でも確かに「サタンだからな」だけは笑ってしまったけどね
陰惨極まる展開のあとで、少女たちの信念と決意を明確に見せたのちに新世界に残された希望を打ちだしたラストなんて、正直感動させられた。娯楽作品としてわりとまっとうな出来… とあえて言ってしまう自分の判官びいきぶりは分かってるつもりなんで、言い切るのは微妙な心持ちですが(笑)
まあ、ネット上での悪評は置いておいて、ご自分の目でいちど確かめてみるのも一興かと。