2006年04月07日

BLACK CAT#23(終)「気ままな猫」

時系列を編み直した斬新な最終回でした。しかしエピローグはほのぼのとした伝統的ともいえるパターン。好感持ちました。みんな良かったねと自然に思えてくるから。

シリーズ総観としましては、一言でいうと話はやっぱりあんまり面白くなかった(笑)。というか鉄筋はあっても外壁がない感じ? シノプシスはあってもプロットが練られてない感じ? それでも全話見られたのは、まずは原作をどう再構成しているかという興味が最後まで尽きなかったこと。同様にあえて原作を変えて作ってくれと出版社から要請されたジャンプアニメとしては水島精二監督による「シャーマンキング」もなかなかの換骨奪胎ぶりでしたが、本作はそれをはるかに超えた改変ぶり。しかも原作の持つキャラクターの魅力とテーマの普遍性を極力引き出すことに成功している。もうこのプロジェクト性だけで観る価値があるよね。GONZOはこういうメタフィクション視点、言い換えれば二次創作に近い姿勢でのアニメライズに意識的に特化していけば面白いかもしれないとふと思ったりもした。あ、あとアニメーター出身監督氏らしい、コンテやレイアウトの凝りぶりも薄いストーリー性をうまく補っていてすばらしかったです。結論。面白いとは言い切れないけど、なにやら少々ほめたくなってしまう好企画でした。しかしジャンプはやはりふところが深い雑誌ですね。惚れ直した。
posted by 三和土 at 04:05| Comment(0) | TrackBack(0) | アニメ/TV番組感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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