映像面としては、(私はきちんと通して見た記憶がないのでまったくの印象論ですが)旧作をかなり忠実に踏襲していると思います。濃い色合いで線をあえてややぎこちなく引いたおどろおどろしさが、目にうるさくない程度に演出されている。キャラクター面では、妖怪人間たちの疎外感を無闇にオブラートに包むことなく、その反面きちんとフォローが入って(一晩で人外の友人を受け入れる決心をした雲英<『きら』と読む>ちゃんは大物すぎる。ついでに家も瀟酒に豪邸すぎ)突き放され感がないのが、なんとも昔のアニメチックでいいですわ。かつて子供だった人たちに、正確に照準が絞られている感じ。何かホッとする。吉田美奈子の「8月の永遠」をフィーチャーしたEDも渋すぎる。OPは初代シリーズのリメイク?オマージュ? とりあえず少々語呂の悪い歌詞の詰め込みでちょっと歌いにくそうに聞こえた(笑)
コンテや動画も初回だけあって見応えありました。これみよがしでなくて小技が効いている感じ。一番印象に残ったのは逃げる途中で雲母ちゃんを抱き上げて走るベロのカット。次回も観る観る。そして感想もきっと最後まで続く。