2006年04月10日

(2006春:新)妖怪人間ベム

アニマックス独占放映という形で始まったリメイクものですよ。そう、思い出しますね… かつて『著名作家シリーズ』という一種名状し難いCS先行アニメ枠があった事を…… 「このまま放送があった事を忘れてしまっていた方が幸せかもしれない」。放送ファーストランを見逃した(そもそもエルゴプラクシーとかぶるので録れない)時そう思ったりしました。が、こちらのサイトさんのエントリで見過ごせない情報を発見。あの伝説のカルトアニメ「少女椿」(丸尾末広原作!!!)の監督氏がやってるですと…!!? なにその渋い人選。ある意味リスキーすぎるだろ。そんな挑戦ぶりをやらかしてくれる企画が、とりあえずやったらかした感あふれすぎていて愛嬌すらあった(というか見いださないことには視ている方もやりきれなかった)著名作家シリーズと同格なわけがない。で、わけがなかったわけですよ。面白かった。なにより好感の持てる丁寧な造りでした。

映像面としては、(私はきちんと通して見た記憶がないのでまったくの印象論ですが)旧作をかなり忠実に踏襲していると思います。濃い色合いで線をあえてややぎこちなく引いたおどろおどろしさが、目にうるさくない程度に演出されている。キャラクター面では、妖怪人間たちの疎外感を無闇にオブラートに包むことなく、その反面きちんとフォローが入って(一晩で人外の友人を受け入れる決心をした雲英<『きら』と読む>ちゃんは大物すぎる。ついでに家も瀟酒に豪邸すぎ)突き放され感がないのが、なんとも昔のアニメチックでいいですわ。かつて子供だった人たちに、正確に照準が絞られている感じ。何かホッとする。吉田美奈子の「8月の永遠」をフィーチャーしたEDも渋すぎる。OPは初代シリーズのリメイク?オマージュ? とりあえず少々語呂の悪い歌詞の詰め込みでちょっと歌いにくそうに聞こえた(笑)

コンテや動画も初回だけあって見応えありました。これみよがしでなくて小技が効いている感じ。一番印象に残ったのは逃げる途中で雲母ちゃんを抱き上げて走るベロのカット。次回も観る観る。そして感想もきっと最後まで続く。
posted by 三和土 at 00:36| Comment(0) | TrackBack(1) | アニメ/TV番組感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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吉田美奈子 in 『妖怪人間ベム』
Excerpt: 4月からANIMAXで始まってるリメイク版『妖怪人間ベム』。 野太い線、クドいキャラ、ヘンな等身、微妙なデッサンくるい感などまで含めて、見事に旧作のビミョーな感触を再現しているのにオドロキです。 ..
Weblog: // musi-musi //
Tracked: 2006-05-20 00:57
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