2006年05月01日

銀魂#4/スパイダー#4/IGPX#17

銀魂:SONYのアニメフェスタCMでのタイトルコールが、濁点抜きに聞こえてしまうのは私だけでしょうか。やばいわーあらためて、やばい作品名だわー。

神楽登場回。基本設定のおさらいができるアニメライズってやはり便利なシステムですね。最初はスリット入りノースリーブのチャイナドレスにロングブーツというロリぶりとのアンバランスさが魅惑的なスタイルだった神楽も、ほんの少し後のエピソードでは酢昆布しゃぶりながら、もんぺみたいなズボン穿きで小学生たちと公園で遊んでますからね。打ち切りを免れるためのジャンプ恒例的な少女キャラ投入措置だったとはいえ、大したペテンぶりだったのうと思い返したり。

背景が和風(木製自動販売機がインパクトあり)かつ生活感あふれており地味に見応えあり。SFものが得意なサンライズの制作という意外性が効果二乗。レイアウトも見ていて飽きない具合に仕上がってると思う。今回は、ごみ箱にはまったまま真剣な顔で転がって電車に乗り込もうとする新八と神楽のシーンがいい味出してた。

蜘蛛:「どぅかしたー?」「お兄ちゃんもかなりそうおもうよー」じじむさく無気力なルメン王子良すぎる。終盤でいきなり独裁制とか敷きはじめたら意外性のあまり萌え死にそうだ。

悪の組織のアナクロ演出/デザインぶりが相当のマシモテイスト。そして今回もっとも真下空気を堪能できたのは、花に顔を寄せるコロナ(この子毎回さりげなく健康エロス色ふりまいててスゴス)を思い返して、美しいものの可憐さを守ることに意味をみつけるハンター、というくだりの茫洋演出。あの間合いこそが、見ている人の意識下に抜き去りがたい印象をきざみつけるのだと思うんですよ。すくなくとも子供のころから現在まで、私はそれを受け取ってきました。

IGPX:リズの態度もなにもかもが気にくわねえと因縁つけるタケシのくそがきぶりにむしろ痛快さが。あの家での暮らしっぷりといい、あいつは小皇帝として育ってきたに違いないな。リズはそんな傍若無人ぶりに惹かれているんだろうとはなんとなく分かる(恵まれた家庭で何の支障もなく暮らすというのは、孤児院育ちの彼女には生来望めなかったことだから)けど、ファンティーヌがなんでタケシとつきあってるのかが分からん。まあ#2と#3を見逃してるせいもあるけど。

2クール目では、ラッキーの連続によって実力に見合わない形でディフェンディング・チャンピオンになったチーム・サトミの内外からくる要因からの軋轢を中心にドラマ作りが為されているわけだけど、それが1クール目とは問題にならないほど物語に厚みを付けていると思う。で、今回はホワイトスノーの陰湿な搦め手攻撃によってエイミーが負傷。次試合の棄権を検討するけど、ひまわりの「サトミはがんばってみせること自体の方にチームの位置づけ的に意味があるのでは」という真実をついた言葉により、アンドレが臨時復帰するという展開のなめらかさが見事でした。

というかアンドレコーチ(顔を覆っていいアイディア思い付いちゃったよ〜というカットとヘルメットを脱ぐ瞬間がすごいイイ)は相当深い萌えキャラだと思うんですよ。かつてのハンサムスターが、身を持ち崩した後にポッと出のチームのコーチとして拾われる。…ああ、あのグラサン二枚目から前髪後退りんご型肥満おやじ姿へのモーフィング想像が、どうしても成功しません… 前回冒頭にあったタケシの顔が猫に変わるリズの悪夢描写みたいにして、プロダクションIGの定評ある技術の粋をつくして是非見せてほしい。ロケット・ジョージからアンドレへの年代差モーフィングを。
posted by 三和土 at 19:36| Comment(0) | TrackBack(0) | アニメ/TV番組感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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