ここ3話ほど腐女子狙いへとシフト切り替わった気がするけど、まあおそらくは春の暖気が呼んだ気の迷いなので聞き流してください。といいますか、花田光氏(最初は若貴兄弟のおにいちゃんかと思ったよ(実話))と小林沙苗氏それぞれの渋巧いカップリング演技に痺れた。デダルスが小賢しい美少年設定なのにはそういう意味が…?!
はい、てなわけでリル殺害(未遂)事件の顛末と、ロムド(このドームの前身はロンドン?)組のそれぞれの納まる位置とが語られた回でした。リルはモナドプラクシーとなんらかの生物的関係があり、その双方のためにデダルスは“生産”された。リルを消去しようとした首謀者は実はラウルではなくリルの祖父である執国で、ラウルはそれを巧みに利用してデダルスの能力を手中に収めることに成功。現在のロムド内パワーゲームで先んじているのはラウル≧執国>デダルス(>リル)という形であることが明らかに。まあ、そんなこんなの大人のおもちゃ(アバンタイトルによれば佐藤大氏は自らを鬼籍に入れたので許してあげてつかあさい)、じゃなくてもつれとは関係なしに、リルは恐れとともに荒野をめざす。なぜならそこに真実があるから。死の匂いを嗅ぎとりながらも、現実の姿を追い求めずにはいられない。それが、リル・メイヤーだから。
作画レベルはまだ不安定だけれど、やはりビンスパートよりリルパートの方が多少の勢いや華やぎがありますね。…でも次回はビンスとピノを見たいな。はやくリルがビンスのうさぎ号に追い付けばいいけど。