…いやーきれいに終わりました。きちんと〆めました。美少年サナトリウムものとして、風呂敷広げ過ぎず、自家薬籠中に陥らず、ちゃんとエピソードを積み重ねたのちに、テーマを示して大団円を迎えた。正直、放映が始まった時には雰囲気だけの作品になるだろうと思ってたものだから、よもや主人公たちの心の成長を辿る感動の気持ちが得られるとは考えてなかった。
国王を学園に迎えてから、ベルーゼ一味とのすったもんだ --美味しいところをことごとく持ってくアイザックは一体どこまでタダ働きキングなんだ…というかさすがの子安キャラ。あとカミユの意味のわからない行動もマイネ濃度高すぎ。『だめっ』って薔薇を投げ付けて一体どうなるというのか…(どうにかなったけど)-- までは、実のところさして盛り上がらない。要の部分は、そのあとのアルバートへのお見舞いなんだよね。他者に対してロベルティーネの死への責任を許すということ。オルフェがそれを主体的に出来るようになった意味の重要さこそが、乙女系アニメとしての本作の肝だった。徹頭徹尾ブレのない見事なシリーズ解釈でした。
最終回記念に各話スタッフ一覧表を作ってみました お気に入りエピソードを他話数と比べてみるのも一興かと。