2006年05月24日

「攻殻機動隊 S.A.C. The Laughing Man」

三時間弱という尺は、劇場用作品として評すれば長すぎる(個人的には最後一時間内の9課への攻撃を半分に縮められなかったかなあと)けど、TVシリーズをまとめた総集編としては順当かな。

新規カットの方はこちらが不勉強なせいか判別付かなかったけれど、BGMを新しく選曲し直した効果はなかなかのインパクトが。改めて比べてみると、TVシリーズ版の選曲は抑えた傾向だったのかも。

笑い男事件の全体の流れと個別の出来事の関係を完全に理解することを期待して鑑賞したんですが、やっぱり私には複雑すぎるようであんまり… ただ、印象としては多少は“分かった気”にはなれたような。

それとは別に、キャラクターの感情の流れの方は端的に掴みやすい方向になるように既存フィルムが編集されている気がします。特に立場や性格がそれぞれに違う素子、アオイ、トグサ、アーネスト瀬良野のピックアップされた4者が、社会的正義という一点でゆるやかに繋がりあっていくように演出の焦点が置かれていた点が神山監督らしい『青臭さ』で良いです。
posted by 三和土 at 19:33| Comment(0) | TrackBack(0) | アニメ/TV番組感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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