2006年07月17日

ゼーガペイン#14「滅びの記憶」,#15「リインカーネーション」

#15のイレギュラーEDは千葉道徳氏が原画担当ということで合ってるだろうか。もう女も男も色気ありまくりでしたね。やっぱ特にルーの字が。

さて、今回のBSジャパンでの放映は二話連続でしたので、感想の方はまとめてという形にて。

前回でのリョーコのデータ消滅を機として、ストーリーは再びシリアスモードへ。物語上の謎が明らかとなる一方、キャラの口から語られない部分への疑問もまた同じほど浮かんでくるあたりがミステリー構造として巧いなあと感じます。今の時点で消化が待たれる伏線や謎は…

・ナーガの所在
・セレブラムがゲリラ活動を行えるまでに技術提供した者は?
・シズノが内心に負っている秘密(シマに『イェル』と呼ばれる理由)
・ミナトの足のドライダメージらしき状態(リョーコの弟を意識操作してキョウを心理誘導していたあたりは役職権限を超えた独断先行にすら見えたりするけど)
・リセットを潜在的に認識していたかのようなトミガイとハヤセは今後セレブラントとなるのか
・ナーガは人類を量子データ化することで一つの進化を目指したらしいが、限定された時間軸をリング状に往還するだけの閉じられた世界状況とその理想とは矛盾しているのではないだろうか。

といった感じでしょうか。あとナーガが本当にオルムウィルスをバラまくテロ行為の首謀者なのかどうかも、やや怪しいほのめかしがあったような。

それにしても、むずかしい題材をでき得る限り理解できるようにさりげない説明を入れてくる手管には感心します。シズノが見つけた(なんであんなに遣り手なんだろう。ナーガと同じプロジェクトにいた研究者とかなんだろうか)リョーコの圧縮データ復元に関する手順をディータが話すシーンで、人間が幻体化される仕組みをまた一歩具体的に納得できた気がするし。意識すらもデータ分析できるという認識(あるいは実体と幻体の間に意識の継続は厳密にはないのかもしれないが、周囲が同一人格と感じるのならばそれはまあ同一人物なのでしょう)さえ受け入れれば、それこそルーシェンの言葉ではないけど“現実と幻は同じものとなる”わけだ。…でもね、キョウはすごいよ。100回以上も多感な高校生として同じシチュエーションの中で友人たちとコミュニケートするなんて、私には無理だ。おそらく自分の内面に引きこもりまくり。むなしくって(オミズ先生の描写は脇キャラとして有効に使ってたなあと。大人でもループの予感はやるせないわな)やってらんないと思う。セレブラントは日常レイヤーですらも戦ってるんじゃん。意志的にもほどがあるよ…(同情の嘆息) 
posted by 三和土 at 05:54| Comment(0) | TrackBack(0) | アニメ/TV番組感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:


この記事へのトラックバック