2006年07月24日

ゼーガペイン#16「復活の戦場」

相変わらず何が真実で誰がキョウにとって一番誠実なのか分からないあたりがリアルな感触でもやもやと切な苦しくなってきますが、リョーコがデータ復元されるにあたってゼーガ搭乗時以外意識を持続できなくなったことをルーシェンに詰問された時のシズノの動揺だけは、自然な感情の発露だとすくなくは思っていたい。あれすらも表面上の演技だとするのなら、彼女の立ち位置はキョウに過干渉(リョーコに対する諸々の罪悪感ではなくキョウの精神状態を悪化させないためにリョーコの存在自体を易々と天秤に掛けたのだから。そんなことをシズノ自身がみんなの前で認めたあのシーンには軽いショックを受けました)する“悪しき母”そのものでしかないわけで。…しかしシマもミナトもシズノも、ことキョウの戦闘意欲に関してはなりふり構わなすぎに見えてしょうがないんですよね。セレブラムの中でも情報強度に差があると同時にキョウにセレブラントという枠を超えた重要性があると演出としてほのめかされているように思えてならない。

サーバーが機械である以上、ループする世界にもやがて終わりがやってくる。ならば、それまでにガルズオルムが握る身体復元技術を入手することにせめてもの種としての望みをかけてみる。ようやく、ようやくセレブラムの最終目標が分かりました(いやまだ二重底があるかもしれんけど)ね。「青春時代が大きな破綻もなくずっと続くならそれはそれでいいかも」とは少なからぬ視聴者が感じる素朴な気持ちであると思うんですが、それに対する一つの防御線を張ってきた巧みさ(これはキョウが舞浜ワールドのループを意識して6回目という設定にも感じる。さすがに100回は無理だよな)は流石。しかしそこで、アビスの問いかけで不安混ぜっかえしですよ。…キョウは、はたしてガルズオルムが非道の敵だと実感して戦っているんだろうか。私からみると、まだまだ情報が足りてなくてどこかシマたちに乗せられてあるいは煽られて動いているようにみえてる部分もあるんですが。

さて今回は深夜の水泳メドレー(ハヤセが背泳ぎ、ウシオが平泳ぎ、カワグチがバタフライ、キョウがクロール)のシーンが一番印象的でした。ひねくれものな私でも、ああまで気持ち良い青春謳歌描かれるとふつうに感情移入してしまうわ。にしても高校新を狙えるメンツだったとはねー。あの学校、公立みたいだけどかなりの文部両道なんでは。施設レベルも凄そうだし。
posted by 三和土 at 01:45| Comment(0) | TrackBack(0) | アニメ/TV番組感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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