シナリオの完成度も毎度ながら高い。「次は一緒に夏祭りいこうぜ」とシズノをさりげなく気づかうと同時にサーバーリセットの事をもう悩んでいないとアピールするキョウ、反面オケアノスに侵入したシンを窒息させようとする防御システムの様子をモニターで見ながらまるでゲーム攻略ぐらいの軽いリアクションしか取らない単純さ(身内にはすごく優しいけどそれ以外には関心ないというタイプなのかもなー)も見せていたり。まあ彼はやっぱりよく分かってないよね、世界のことを。というか今の時点ではいまひとつ主体的に真実をつかもうとしていない。あと、ミナト(寝室を兼ねているシマの個室に声掛けひとつで入れる仲なの?)の最後のセリフも生々しさ感じたなあ。確実に少量の嫉妬混じってるし。
『光ある者』とシンに呼ばれていたシズノの秘密ってなんなのかなあ。光とは知識のことなのか、それとも個体データそのものが特別だという意味なのか。あ、なんかシンはセレブラムを温度スキャンしてたようだから後者なのかな。
OPにアビスとシンのカットが新しく。謎をバランスよく小出しにする手法に抑制がきちんと効いているので、カット差し替え型OPでもたとえば制作時間に追われているといったマイナス感は全然ないですね。あとEDでアルティールの手に乗るリョーコの背景が青空から月夜へと変更。私は今回の方が好きだなー。