俺は牙でーお前は爪ー:後半録画事故で見られなかったけど、まあグレイは故郷の村のためにスパイみたいなことやってたんでしょ? イグナスやコロナの思わしげなアップのカットがあったんだけど、数秒の間全然表情が動かない。ふつうなら、口元を引き締めたり目元をすがめたりして決意やらを示すところなのに、真下演出の場合はあえて微動だにさせないのね。表面に出てこないほどに微妙な感情、という表現形式とでもいえばいいのか。そんなわけで単純馬鹿っぽかったイグナスに初めてキャラとしての深みが与えられたような印象の回でした。ところで先週公式サイトにて更新されたばっかりのコミックス版では、イグナスが鬼神のような働きをみせていて新鮮ですよ。つうかやっぱり違う人にしか見えん(笑) ほうきの子安なイグナスはあんなに使える人材じゃないからね。
太ももがやたら色っぽい鬼太郎娘はなんだったのか:番外編みたいな。かがり(ロケット乳と短すぎてスク水みたいにみえるミニスカという過剰エロスがかえって記号化が進むことでちゃんと子供向けアニメのキャラにみえる。にしても『お舐めじゃないよ!!』ってそれなんて昭和スケバン)と雷信(遊佐浩二キャスティングで渋くていーよーいーよー でも遊佐氏のキャラってもれなくくなんか影薄い)がきちんと藤田漫画タッチにみえて、非常に美味しい回でありました。でもパラレルワールドと解釈しろということか、次兄の存在はこれっぽちもアピールされなかった。あのかわいらしい黄緑色のいたちがそうだったりするのか?!とか思ったのに… フエの妖の中での微妙な立場の顕現はこれっぽちも意に介さず、妖怪たちとたわむれる三志郎がほほえましい。子供と大人の世界の棲み分けがきちんと意識されている点だけでも、このアニメは土台骨がかなりしっかりしている方だと思う。