2006年08月02日

銀魂#17/スパイダー#17/妖逆門#18

からくり暗殺大作戦:サンライズお手のものなロボットまんがキター 金属製自走物をぶったぎれるらしいあの世界の刀はすごい、刀鍛冶マヂ超人ってあたい思いまいた。銀さんや桂は敵に敗れ味方に裏切られた、いわば超負け組。そんな彼らがいかに戦後を仲間と幸せに暮らすかという、この作品のテーマって実は意外とシビアだよな。で、暗黒銀さんとでも形容すべき高杉を子安先生が。つねに狂気、自分自身でなだめすかしておかないとすぐにでも暴れだす兇気。それを抑えつけたなんともいえない演技にてポッと出のキャラに存在感を与えていたのは流石のキャリア。銀さん役の杉田智和氏とは、伸びのある低音に特徴があるという声質が似ているとあらためて感じたわけですが、絶妙のキャスティングと言えましょう。さて、もうひとりの銀時であるともいえる高杉は実にひとりぼっちでかわいそうだから、もしアニメが終わる時には彼を救うエピソードで締めてほしいne! ともあれ、淡々とした原作をきちんと順当な重みを増やした演出にてブラッシュアップした良い要の回でした。

俺は牙でーお前は爪ー:後半録画事故で見られなかったけど、まあグレイは故郷の村のためにスパイみたいなことやってたんでしょ? イグナスやコロナの思わしげなアップのカットがあったんだけど、数秒の間全然表情が動かない。ふつうなら、口元を引き締めたり目元をすがめたりして決意やらを示すところなのに、真下演出の場合はあえて微動だにさせないのね。表面に出てこないほどに微妙な感情、という表現形式とでもいえばいいのか。そんなわけで単純馬鹿っぽかったイグナスに初めてキャラとしての深みが与えられたような印象の回でした。ところで先週公式サイトにて更新されたばっかりのコミックス版では、イグナスが鬼神のような働きをみせていて新鮮ですよ。つうかやっぱり違う人にしか見えん(笑) ほうきの子安なイグナスはあんなに使える人材じゃないからね。

太ももがやたら色っぽい鬼太郎娘はなんだったのか:番外編みたいな。かがり(ロケット乳と短すぎてスク水みたいにみえるミニスカという過剰エロスがかえって記号化が進むことでちゃんと子供向けアニメのキャラにみえる。にしても『お舐めじゃないよ!!』ってそれなんて昭和スケバン)と雷信(遊佐浩二キャスティングで渋くていーよーいーよー でも遊佐氏のキャラってもれなくくなんか影薄い)がきちんと藤田漫画タッチにみえて、非常に美味しい回でありました。でもパラレルワールドと解釈しろということか、次兄の存在はこれっぽちもアピールされなかった。あのかわいらしい黄緑色のいたちがそうだったりするのか?!とか思ったのに… フエの妖の中での微妙な立場の顕現はこれっぽちも意に介さず、妖怪たちとたわむれる三志郎がほほえましい。子供と大人の世界の棲み分けがきちんと意識されている点だけでも、このアニメは土台骨がかなりしっかりしている方だと思う。

posted by 三和土 at 21:01| Comment(0) | TrackBack(0) | アニメ/TV番組感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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