リョーコの舞浜サーバーでの性格が変わるだけで、あんなに息が詰まるような雰囲気になるだなんて。今までで一番きついエピソードでした。そして、百合の群生地でキョウの問いかけに答えたリョーコの「舞浜でも戦場でもどちらも自分たちは幻でしかない。『本物』はこの百合に触れられる体を持つシンたちの方」という真摯な答え。リョーコというキャラをここにきて、かなり好きになりました。ああいう時はとりあえずはぐらかして恋人をはげますという方法論もありじゃないですか。でも、リョーコという子はそれをやらない。シンから補填された幻体移植の経験からきた虚しさを、きちんとキョウに正面から伝える。しっかりと精神を育ててきたいい子だなあと感じましたよ。
(シンの好意からという皮肉な行動により)リョーコを二度目に失ったようなものであり、また幻体データリブート後(フォセッタはもう以前の彼女ではない。AIすら人格は不二だとすることで、なおさら現実と幻想という対立概念の境目はあいまいに。)に初めてのサーバーリセットを受け止めたストレスも講じて、キョウの精神はかつてないほどに懐疑に満ちた。ここで、次回に裏切りイベントがやって来ると。うーん、面白い。目が離せませんね。