2006年08月16日

ケモノヅメ#2「辛酸の決別」

俊彦はいったんは由香との仲をあきらめるという展開がまずくるのかと思ってたけど、1クールゆえのスピーディさでいきなり道場からの離反逃亡とあいなりました。そうそう、サクサク進まないと密度充填にやる気ないのかと思っちゃうよね。

しかし前番組と違って(笑) きっちり15禁指定に相当すると分かるシーンが盛り込まれているのはさすがというか。食人鬼と繋がったまま(基本的に興奮すると本性が出るみたい。由香が飲まされたのは媚薬だったのかな)死体となり、そのまま喰われてはらわたをひきずりだされた状態(『うどん』って。きつい隠語だなあ)になってた被害者描写のショッキングなこと。でも剣士たちの実況台詞との合わせ方がユーモラスでもあったし、なんにしてもデフォルメされた描線なのに動かし方でリアリティを感じさせるという技量に驚かされるのであります。このクオリティが最終回まで続いたらすごいなー

いやでもね、個人的嗜好としては脚本や演出面の完成度こそ奮えがくる。このシナリオならたとえ作画が前番組(最終回まで視た仁義としてタイトルはもう出さない)のレベルだったとしても、たぶん面白く観られてると思う。俊彦のうかれぶりと道場連中の微妙な苦々しさとの対比(利江のとりつくろいぶりの完璧さがかえってこわいなー)、ジレンマに悩みながらも婚約の予兆に喜びを隠せない由香といった、キャラクターの内面描写に綻びがないのはいいですよ。うっすらとした不安を持ちながらも俊彦の父の葬儀に足を向けた由香の心情を想像すると、すごくいじらしい気持ちになる。わりとシリアス度の強い基調なのかも。
posted by 三和土 at 17:17| Comment(0) | TrackBack(0) | アニメ/TV番組感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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