きみどりがくらぎから三志郎を助けるために差し向けた、赤い傘を媒介として語られるきみどりの真の姿。数百年前の村の少年であった三郎と、現代日本の少年である三志郎。似た魂を持つふたりが、一本の傘を軸として時空を超えてお互いの位置に歩み寄る。次元の歪みをモチーフとしながら、そのややこしさをほのめかし程度に保つ微妙なバランスぶりがなんとも野崎透氏らしいシナリオでした。様式化されたゆえに人間の仲間であった妖怪たちが最後には燃やされてしまうという祭り縁起の一見矛盾した手順にきみどりが顔を曇らせるあたりなんてなんとも渋い。
結局、きみどりは大木の精霊ということでいいんだろうか。妖怪と人間との間にできてしまった亀裂に心を痛めつつも、双方のためにとりあえずは妖怪の勢いを牽制する役目を果たしてきたという感じ?
しかし次回予告のコント面白いな。三志郎と正人のボケツッコミ掛け合いが聞けるとはー