2006年10月11日

(2006秋:新)D.Gray-man#1「アクマを狩る少年」

思いのほか楽しめたのは、いかに原作がのめりこんでない読み手にとって分かりづらい演出にて象られた漫画か再確認できたという意味込みでかな(笑)

モアの姉のクレアの事故死現場にしても、原作よりもありがちな状況にアレンジされていたけれどアニメ版の見せ方の方が万人に向けての共感を誘いやすいように思える。アレンがモアたち一般社会の住人にとってどこか風変わりな少年にみえるという視点も、アニメ版の方が明確。…そうか、オタク臭のする漫画の特徴って主観視点がどのキャラにされているか分かりづらいってのがあるかもしれないな…

反面、仮想19世紀(テロップ笑った。もういいじゃんいさぎよく『19世紀』で!!)の退廃的な空気感や繊細なキャラ造形、センシティブな心情演出といった原作の良さはきちんと表現できていたのには満足です。…でもとてもじゃないけどこのクオリティが保たれるとは思えない。せめて、一ヵ月に一度ぐらいのペースで持ち直した回があればめっけもの。それぐらいの期待をもって見続けたいと思います。

ところで、キャスト情報を見た時は鉄板だけど面白みないなあと思ってたけど、やはり演技力の安定感は抜群で、全体の仕上がりがブラッシュアップされてましたね。小林沙苗と雪野五月のゲストコンビネーションを初回に持ってくるとは抜け目ないなあ。

あとアクション描写では、突然飛び込んできたアレンに驚いたモアが後ろによろめき、逆にカメラは追いかけるように奥に寄っていくというスピーディーな演出が見応え抜群でした。
posted by 三和土 at 18:14| Comment(0) | TrackBack(0) | アニメ/TV番組感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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