結界師の役割や能力をきちんと分かりやすく説明すると同時に、中高生視聴者向けの意図をはっきりと打ち出してきている主人公とヒロインの関係性の明快さにすごく感心した。時音のいうとおり、たしかにやたらくっついてくる良守は見ようによっては(あとあの年頃独特の執着性がほのみえるだけに)「気持ちわるい」。けど、良守の決意という名の思い込みにもきちんと感情移入できるようにシナリオが組み立てられているのは、サンライズさすがだなーと。老舗の看板は伊達じゃなかった。正直、基本的に対症療法っぽくみえる結界術という設定ではたして広がりのある展開ができるものかなと懐疑的ではあるけど、良守と時音の仲の進展部分だけでもしばらくは楽しんで視られそうな予感がするわけです。
…しかし、彼らの開祖はその霊能力の高さが災いして、護るつもりが逆に支える大名家を滅ぼしたわけでしょ? えらく業の深い設定に思えるんだけど、その辺りは今後どう本筋に絡んでいくのかなあ。
あと良守の同級生たち、彼らってなんか古き良き高橋留美子テイストって感じの性格描写ですね。というか「デリカシー」と「テレパシー」の言いまちがい吹いた。