2006年10月25日

妖逆門#30/D.Gray#3

「華麗なるミックの逆襲」:はなおぼろにすでに取り憑かれてるミックの現状もなかなか恐ろしいが、正人に陥落される寸前な三志郎の無防備ぶりにもハラハラする。だってついに「やらないか」発言出たんですよ? にしても今回は笑いが止まらんかった。恋人という単語を単なる異性のともだちとしか捉えてないのが丸分かりな三志郎と、その事にいちいちつっかかるミックとのギャップ、鬼仮面と似て非なるなまはげ仮面、いつになく積極的にツッコミ要員を果たすフエ。これまでの滑りがちだったギャグ面がなぜここまでレベルアップしたのか。折り返してからのこのアニメに一体どんなプラス要因がやってきたんだ? しかもギャグ回とみせかけて、「灼銅の鬼仮面」が本人の意思ではなく仮面自体に操られている事を示唆(もちろん火の世界に安置されていた仮面なんでしょうね)。正人の真の意図に、さすがに鈍い三志郎も気付きはじめる予兆描写なども入れてシリーズ構成面にも抜かりなし。この調子でこれからも作っていってほしいです。

「マテールの亡霊」:ララとグゾルの関係性は、クロウリーとエリアーデ(OPで彼女が色っぽく描かれてないのはちょっと残念)のそれと並んで好きな部分なんで、アニメ版でこんな早い時期に見られるのはとてもうれしい(…というかクール毎にOPを変えてくるつもりだとすれば、この後にミランダ編とクロウリー編をこなして#13あたりまでに充てるということなんだろうか)。
さて。今回の印象を先に述べれば、アニメスタッフお見それしました、と。というか本気で売り出しているなあと。あるいはデスノの方とさほど違わない制作予算力を感じます。#1と比べても隙がない出来で、たとえば見せ所の戦闘シーンも良いコンテだと思ったけど、列車の一等室やその廊下のモダンな雰囲気なんかも抜群に醸されていて原作の持ち味を極力引き出しているのがすばらしい。あと演出上でいいなあと思うのはアレンが好もしい主人公として明確に打ち出されている(ファインダーが目の前で狙い撃ちされた瞬間に音声が全カットになるオーソドックスながら効果的なシーンとか)点ね。神田のクール美形キャラぶりもそれによって更に引き立っているあたり巧く噛み合っている。

追記:初回から「画面が暗くて見えづらい」との感想を散見しますが、私の環境(ブラウン管モニターでBSデジタル受像)では他のアニメとさほど違和感がなく不思議に思っていました。2ch本スレでも話題となっていましたが、むしろ液晶モニターなどの発売の新しい製品の方がこのアニメの場合は向いてないとの意見もありますね。原理は分からないけど。
posted by 三和土 at 17:52| Comment(2) | TrackBack(0) | アニメ/TV番組感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
>D.Gray「画面が暗くて見えづらい」

うちもCRTモニターで、地上波アナログ放送でしたが、特に
見づらいという印象はありませんでした。
放送システム自体の過渡期ゆえの混乱なのでしょうね。
画面のトリミングも含めて、それが関係の無い本編への評価
に影響するとしたら残念です。
僕も、トリミング版の作品は見ないようにしちゃいましたし……。
これが映画だったら、トリミングされたバージョンだけを見て
批評するなんてあり得ないですから。
でも正直、色々新システムに完全移行するには、投資金額
がまだまだ高過ぎる、というのが心情です。
Posted by しくへっど at 2006年10月26日 09:07
トリミングの問題といえば、コードギアス#3のカレンのシャワーシーンでの件(左右だけでなく上下も切られるもんなんですね)がちょっと話題になってました(笑) 祭りに参加できないようで、あれは確かにちょっとくやしいものがあるかもしれないなあと傍目からも思ったものです。類似の件では、ゼーガペインの何話めかは忘れましたが、中盤の回でルーシェンのかわいらしい弾力のあるおしりが地上波アナログ放送では見られなかったと聞いて「へ〜」と思った記憶が新しいです。あと、今期においては「009-1」のOPのラストカットが、トリミング放送においては左右はしっこのキャラシルエットが確認できないとの話も。

むずかしい問題ですよね。本来のサイズで見るのが一番なんですけど、反面、いちいちモニター設定切り替えがめんどうに思えて私なぞはちょくちょく「別にトリミング放送でもいっそいいや」とか思ったり… しかしそういえば、ワイドTVで見ている人たちはアナログ放送の際どうしているのでしょうね。自動的にサイズ補正されるのかしら。
Posted by 三和土 at 2006年10月26日 23:17
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