2006年10月30日
「怪〜ayakashi〜」#1〜4
CSフジ721で一週二話形式で放送開始。よって二週分貯めることで第一章「四谷怪談」四話を一挙視聴。恋愛ホラーとして大変楽しめました。ホラーには必ず笑えるシーンがあるものですが、かの戸板返しの過剰な趣向にやはり爆笑。あと伊右衛門のしゃあしゃあとしたロクデナシぶりもすばらしい。自分かわいさが当たり前だから、他人に非情なのも妻から心変わりするのも、プライドのために嘘つくのも外面だけ整えるのも全然平気。こういう人現代にもいっぱいいるよ。そんな思いっきり卑近な性格描写を天野喜孝デザインの典雅なキャラクターでやるんだから笑えてしかたない。…いえ、けなしてるんでなくて、江戸時代のお芝居というのは筋が平気でとんだり(なんでいきなり野原で鷹探ししてるの?)、展開上必要なキャラクターを揃えるために不自然なプロット入れといて平気だったり(直助はかりそめの夫婦生活を何ヶ月耐えてたの?)、ジャンルのお約束として心情の流れを早送りしたり(伊右衛門父の自害覚悟速っ)とまさしく超脚本そのものだったのだなと認識を新たにさせていただきました。ジェットコースター感覚ですなあ。当時の演出や舞台立てそのままの「東海道四谷怪談」をいつか生で観てみたいなと思いました。しかしラストシーン、あれは四世鶴谷南北はお岩さん萌え萌え説ということでよろしいか? ビバ虚構愛。
この記事へのコメント
コメントを書く
この記事へのトラックバック