2006年11月22日

妖逆門#34/D.Gray#7

「きみどりのこころ…」:正人はどうも『団塊の世代』生まれらしいね。現実での彼はおそらくずっと病床に着いたまま意識がない状態なのだろうなあ。大木から落ちた黒いしずくがずっとげぇむの世界にいたいという逃避心理を気付かせたという描写は、大木に精神操作を受けたとも、あるいは自分自身の真意に気付いただけともどちらとも取れる。それはきみどりがアヤカシたちに複雑な気持ちを抱いていた点も同様で、彼女が本当にアヤカシたちの存在を疎ましくうらめしく思っていたかどうかは、とても分かりづらい。あえて言えば、それは彼女を観るものの心が反映されるということなのかも。ひとりぼっちがつらかったきみどりにとって、ずっと一緒にいてくれる正人(ジゴロ属性まで付いたなw)の甘言をひるがえしてくれる可能性があるのは自分より他人の事を思いやれる三志郎ただ一人なわけで。一般的な状況心理にきちんとフィードバックできる、やはり安心して楽しめる造りの作品ですわ。H×Hでもあったっけな、自分を信じてくれるただ一人さえいれば。ところで今週は機敏な判断で鬼仮面の攻撃から皆を守った清がかっこよかったですな。強くなったなあ。それにくらべて修たん…

「記憶の墓標」:レントンで鍛えただけあって、三瓶由布子さんの叫び泣き演技はすばらしいですなあ。いやしかし、この作品の設定は非常につらいと再確認させられた回でした。千年伯爵はAKUMAを製造することで、魂を囚われる者とそれを呼び出して皮を奪われる者と双方の魂を同時に愚弄するわけですよ。えげつねえー その酷さを真正面から受け止めるわれらがヒーロー・アレンたんというわけで、けっこう熱い出来となっておりました。『AKUMAは哀しすぎる…』名セリフキター そしてリナリーのダークブーツもキター 着地の時の重量感と、跳躍の軽やかさとのギャップがアニメ向きですよね。堪能いたしました。
posted by 三和土 at 00:51| Comment(0) | TrackBack(0) | アニメ/TV番組感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:


この記事へのトラックバック