2007年01月07日

シュヴァリエ#18「新世界」

一度はダウンしたマクシミリアン選手、奇跡の復活により精神攻撃合戦第二ラウンド突入です カーン

…マクシミリアンがロレンツィアに取り憑くかはたまたデュランの方か、と見せかけて本命デオン=リアを狙うかとハラハラし放しだったけど、無事に元の体の方へ戻って本当によかった。めでたしめでたし。しかし今回の迷える魂降ろしはロレンツィアの協力が不可欠だったと思うけど、いつ打ち合わせしたんだろうね。ロレンツィアぐらいの凄腕となると、詩人同士での思考伝達も難ないのだと脳内補完すべきなのかな。

今回はわりと繋ぎというか展開補足(ないしは説明)回だったけど、ヴィジュアル面の見応えが上々。キャラ描写上では端正な顔立ちに浮く汗のこまかな粒や眼球の円みのリアルさ、様々に表現された生々しい流血、ダッシュウッドが幻視した革命後のフランスの黙示録的世界。濃やかな画面作りによって、精神上で展開されるマクシミリアンとダッシュウッドの丁々発止という分かりづらくなりがちな展開がフォローされておりました。

しかしイレギュラーとしてデュランがフィーチャーされた次回予告の不吉なこと…

ところで、暴走するリアを背後から抱きしめて止めた先生の男前ぶりはなかなか堂に入ったものだった。若い頃はさぞかし。
posted by 三和土 at 09:27| Comment(4) | TrackBack(0) | アニメ/TV番組感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
>一度はダウンしたマクシミリアン選手、奇跡の復活により精神攻撃合戦第二ラウンド突入です カーン

わはは^^ この文章かなりウケましたっ!!
死んだと思ったロベピー選手、まさかの復活でしたね〜〜
しかしこれでまた話がおもしろくなるわ。ウキウキ

私はロビンより先にデオン=リアに追いついた先生に惚れました(え?)そしてあの優しい言葉・・先生が若かったらフォーリンラヴしたかもしれません・・笑

しかし革命後のビジョンをああいう形で見せるとわ・・あそこは実在のマキシムが目指していた事のシーンだったので私の中ではかなりお気に入りです(笑)

次回デュランは・・・(以下省略)
Posted by mayu at 2007年01月08日 02:05
 今回の目玉はあの前回の衝撃は一体という感じの彼の復活でした。
 まさに奇跡の復活劇です。
 しかし個人的には三和土様やMayu様の仰るようにテラゴリー先生が印象的でした。最近はリア殺害疑惑も薄れてきましたが、もしそれを成したとしても先生にはリアとデオンは死んだ子息の代わりのような存在だったのでしょう。恐らくデュランやロビンにもそんな感情は働いているのかも知れません。リアに一足早く触れそうになったロビンを止めた行為はそれを感じさせたものでした。
 そしてまるでメイス・ウィンドウとの戦いで消耗したパルパティーンのように皺くちゃとなったダッシュウッド卿は将来の血塗られたはての希望を見出しながら散りました。その価値は未だに簡単に判断できないものですが、地獄を観ずに希望を見て死ねた彼は幸せだったのでしょう。
 さて目的の物を手に入れた一行。
 次はどうなるのか?
 終わり方のルイ15世も何やら不気味ですし、予告のデュランにも不安があります。
 一体、誰がデオンの真の敵なのやら。
Posted by 猫 at 2007年01月08日 22:22
>mayuさん

>>わはは^^ この文章かなりウケましたっ!!

ありがとうございますっ 精神攻撃合戦は前回以上に分かりにくかったので、ボクシング中継みたいに実況文体であらすじ書くと理解の助けになりそう…とか思いましたがもちろん実現叶いませんでした(笑) それにしてもロベピー完全復活は実にうれしいですね。やはりあのルックスあってこそですから。

>>先生が若かったらフォーリンラヴしたかもしれません・・笑

先生がもし若かったら、デュランもマクシも足下にも及ばないほどの萌えキャラですよ!!! いや、たとえ今の御年でも私はお嫁にいきたいですが…

>>しかし革命後のビジョンをああいう形で見せるとわ・・

フランス革命というと、耳をつんざくばかりのさわがしいイメージがあったので、なかなか強い印象を受けました。再生のための死を迎えた世界とでも言いましょうか…




Posted by 三和土 at 2007年01月08日 23:17
>猫さん

>>今回の目玉はあの前回の衝撃は一体という感じの彼の復活でした。

通しで考えると、つまりは前回と合わせての前後編に近い形の構成だったのかもしれないですね。ところでそういえば、前回ラストから今回の復活まではキリストの受難と復活をなぞっているような演出が付けられていましたが、あるいは今回のロレンツィアはマクダラのマリアの役回りといったところだったのでしょうか。

>>リアに一足早く触れそうになったロビンを止めた行為はそれを感じさせたものでした。

まことに先生は、仲間たちみんなの慈父ですね… 先生のあたたかみがなかったら本作はもっと殺伐としていたのかも。ロビンは、自分にまだまだ知り得ない大人の機微をまた一つ垣間みることができたんでしょうね。

>>地獄を観ずに希望を見て死ねた彼は幸せだったのでしょう。

ダッシュウッド卿の死に方は意外でした。彼もまた、ヨーロッパにおける理想郷を欲していた心自体は純粋だったようです。マクシは彼にとって最後まで『最愛の息子』だった… うん、けっこううらやましい死に様ですよね。

>>終わり方のルイ15世も何やら不気味ですし、

文書を目にしたポンパドール夫人の驚愕といい、寝床の生気のなさといい… もしかしてどえらい展開が次回冒頭にあるのかもしれないですね。気が付けば、シリーズ終盤も近い。デュランを筆頭としたキャラクターたちの運命とともに、怒濤となるであろう展開に瞠目ですね。

>>一体、誰がデオンの真の敵なのやら。

まさかラスボスの正体というか解釈をここまで引っ張られるとは。心理描写は王道かもしれないのですが、構成自体はなかなかに斬新なのかもしれません。
Posted by 三和土 at 2007年01月08日 23:33
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