なんにせよ、さつきが登場してからテンポが良くなった気がする。原作を読んでいた時は思いもしなかったけど、この子はアニメ向きのキャラだったのだなあと。なにより小林沙苗氏の演技がすごくハマってる。東城役の能登麻美子氏や西野役の豊口めぐみ氏はあまり声質が原作のイメージに合ってるとは思えないんだけど(唯役の水樹奈々氏はごく普通。悪くはないかと)、ことアニメ版においては複合的な意味でさつき株が私の中で急上昇しました。
ところでOPは何度見てもいいですね。よくよくED(こっちのSDアニメもけっこう気に入ってきた。東城が紺ソックスなのがポイント高い)クレジットみると絵コンテ担当が兼森義則氏で、作画監督が藤田まり子氏。納得。特に表情の演技が濃やかで見とれます。東城の繊細な優しさ、西野の正調美少女としての端正ぶり、唯のロリータ的な無邪気さ、さつきのラフさと色っぽさが入り混じった笑い方など、原作のテイストを非常に正確に写し取っている。…ただラストカットで、唯だけがどういうわけかがっくり首をうなだれる、あれが少しかわいそうなんですけど…
唯は、うなだれているのではなく真中にもたれかかっているらしいです。ああ、そう言われてみれば… ロングカットなんでよく見えませんでした。私の部屋のTV15インチだし。
「ニュースステーション」OPアニメ(おそらく吉田秋生氏がキャラクターデザインを担当してマッドハウスがアニメ制作したもの)がイメージの元ネタになっているらしいです、とも。たしかに、80年代調っぽい街並や青空表現に既視感ありました。ああいうの好みですよ。透明感あって。