笙野頼子 著/集英社 刊
捨て猫たちを救出するために雑司が谷のマンションから千葉・佐倉の一軒家へと移った実体験を元にした小説シリーズの第二弾。猫たちや住民たちへの呪詛と祝詞の入り交じった日々は続き、それらはいつしか混ざり合って昇華されていく。部分的には「ついにかってちまった」という近所の子供の口調を描写した台詞まわしの前後文に爆笑。笙野氏の憤りは根深く生々しいのに、同時に存分に客体視されているので読後感が悪くないのがありがたい。
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