2007年04月25日

コードギアス#22、23(終)

夏に予定されている特別編を第二期とのブリッジとする、なんとも変則的な放映形態が取られることとはなったけれども、とりあえずはルルーシュとスザクの心理間に決定的な一線が引かれた時点をクライマックスに持ってきた点については評価できると思う。無垢の異母妹(ユーフェミアという名前は-綴りは置いておいて-ユートピアの語感をどうしても連想させられる)の理想を地に堕し命を奪うことになった責任という精神的負荷を自覚させながらも、スザクと電話で会話した後のルルーシュにピカレスク・ヒーローとしての演出をきちんと付けたことで、ちょこちょこと引っかかりを感じた露悪的描写(神楽耶の媚び演出はそれとは別に不快というか悪趣味に感じた。同じサンライズ制作の「ゼーガペイン」におけるキョウ妹みたいな浮きっぷり。なんで最終回に及んでああいうの入れるんだろ)も反故にできた印象。まあわりと際どい手法を、演出と脚本のコンビネーションに加えて作画陣の奮闘によるデコレートでのりきった意欲作にして異色作といっていいかと。個人的に好きかどうかと聞かれると微妙な線もあるんですけどね。
posted by 三和土 at 05:13| Comment(0) | TrackBack(0) | アニメ/TV番組感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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